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2007/02/20
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レイ・ゴールデンの「5枚のカード」(Glory Gulch,1967)



この作品,ミステリというよりは西部劇映画の原作(最近,早川のポケミスで映画の原作本を読む機会が多い気がする)。

映画版(1968,巻末の解説に詳しい)の原題が「5 Card Stud」で,スタッド・ポーカーの場面から始まるらしいが,そこを読むまでタイトルの意味がわからず首をひねっていた。

ポーカーの場面はあり,主人公が相手のフォーカードにストレートフラッシュで勝ちはしたものの,それがタイトルに結びつくとは思えなかったし……

デンヴァーでギャンブラーをしていた主人公が,近づかないようにと警告された故郷のグローリー・ガルシュ(小説の原題,gulchは「峡谷」)に戻り,過去の牛泥棒の私刑事件に関連した連続殺人事件の犯人を倒し,その町に腰を落ち着けるようになるという話。

まあ,まとめてしまうとこんな感じであっさりしたものだが,暗すぎない時代小説と同じで,ハッピーエンドを頭に描きながら気軽に読める楽しさがある。

主人公のヴァンに警告の手紙を出した(これはあくまでも善意から)酒場の主人ママ・マローンやバーテンのリトル・ジョン(名前からわかるように,大男),ヴァンの恋人だったノーラ(婚約中)のことを思い,ヴァンを1日でも早く町から追い出そうとする堅物の兄で保安官のアルなどなど……登場人物がそれぞれ魅力的に書かれているのがうれしい。

主人公が強すぎるとかご都合主義とかに目くじらを立てない人には,けっこうオススメな1冊である。


レイ・ゴールデンの作品についての日記は,フリーページ  読了本(海外)  (レイ・ゴールデン)からごらんください。

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Last updated  2007/02/20 12:19:02 AM
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