全て | カテゴリ未分類 | | | | | | | | 浅葱
2007.05.06
XML
カテゴリ:

私のお気に入りの場所があった
その小高い丘には まだ行ったことのない街並みと
その向こうには 連なる山々
そして その向こうに少しだけだけど 海が見えた

私はいつもその場所で 夢を見た
いつか この世界を歩いていきたい
きっと いろんな場所でいろんなものに出会えるから

私は今日も そんな想いに浸ろうと けもの道をかき分ける

初めて先客がいた
その人は いつも私がしているようにそこからの景色を眺めてた
でも 私とは何かが違うように思えた
肩から楽器のようなものを下げているその人は
この町の人ではないみたいだった

その人は 私が来たことに気づいたのか
こちらを向いて 尋ねてきた
「君は この町の人かな」
私は何と言えばいいのか分からず ただうなずいた
「ボクは旅人。いろんな世界を歩きながらいろんな世界のことを人に伝えているのさ」
彼はそう言って 下げていた楽器を手に

それは 彼が感じてきた世界の歌だった
そしてそれは 彼が感じてきたもののほんの一部なのだと
聞いていた私には分った

私は 私の胸の中で大きくなっていく何かがあるのに気づいた
私はずっと旅に出たいと思っていた

「君も 旅に出たいんだろう」
歌い終わったときに 彼にそう言われて 私は驚いた
「同じ思いをもの持つものは わかるものさ」
彼は微笑んでいった

「君は ≪夢≫と≪目標≫の違いがわかるかい?」
私は首を横に振った 正直考えたこともなかった
「≪目標≫というのは それを達成しようとする想いさ
 実は 普段≪夢≫と呼んでるものほとんどが ただの≪目標≫に過ぎないんだ
 達成しようとする想いだけを持っていても
 その想いは果たされない...
 ≪夢≫はね ≪今≫を動かす想いなのさ」
彼の話を聞いて 私は恥ずかしくなった
私が≪夢≫だと思っていたものは ただの≪目標≫だった
旅に出たいと思うだけで その≪目標≫のために
≪今≫を動かそうとしていなかった

「気づいたようだね だったら大丈夫
 君は≪夢≫を持てるよ そして旅に出れる
 また どこかで会うことがあるかもしれないね」
彼は微笑んでそういうと 手をあげて去って行った
次の旅へと向かったのだろう

私が旅に出たのは
それから 少し経ってからのことだった
私は 世界を歩き始めた



ライン左

earthlight 2

私の夢と旅たち

空の夢の城

虹職人の無限の夢

ライン右






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.05.06 21:28:46 コメント(2) | コメントを書く
[虹] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: