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中学受験の論説文
に関連してです。柳澤さんは著書 生きて死ぬ智慧
で、般若心経現代語訳をされました。柳澤さんは生物学者で、科学に基づいた観点から般若心経の新しい理解を示されました。すべてのものは原子でできているから、人間も宇宙も同じでつながっている、原子があるだけだ、ということに基づくと、色即是空、空即是色が理解できることを提示されました。
昨日ラズロー博士の著書 創造する真空(コスモス)
について書きましたが、これを読んだ上で般若心経の柳澤さんの訳について考えてみると、色即是空、空即是色は、全ては原子でできているからというより、全ては量子でできているから、と考えたくなります。
アインシュタインがE=m×(Cの2乗)で質量はエネルギーと本質的に同じだということを示した時、それは色即是空ということを示したと言えるのかもしれないし、高エネルギーの粒子によって真空から粒子と反粒子の対を生成することができるということは、空即是色ということを実験的に示したと言えるのかもしれません。確固とした物質の存在は量子力学の成立によって崩れてしまっていますが、その事自体が色即是空という、現れている現象にもはや確固たる地位を置かない立場を導くし、宇宙も人間も全て量子でできているから同じで、固定的な実態はない、という解釈は、柳澤さんの原子でできているから、という解釈からそのまま置き換えることができます。
もっと何か新しく理解することができないだろうかと思って、柳澤さんの上述の本に載っている般若心経をまた読んでみました。
般若心経には、五蘊みな空なり、とあります。五蘊とは、色(物質)、受(感覚)、想(表象)、行(行動)、議(知識)で、これらはみな空なりと知って、観音様は一切の事柄について悟りを開かれたそうです。
この空は、ラズロー博士の量子真空場だと読めてしまいます。この真空は創造する真空であって、そこから物質が生まれ、生命が生まれ、生命にとっての感覚が生まれ、生命の意識(表象)が生まれ、生命の行動が生まれ、生命の一つである人間の知識が生まれました。博士の論は物理学に基づいて、生物学も精神科学も含んでいますから、きれいに対応しているのです。菩薩は一切の事柄について空であることを知って涅槃を極めつくす、とありますが、量子真空場は涅槃であると読んでみると、ビッグバンから様々な元素を作り、生命を作り、人間の意識まで創造してきたこの場の、存在全体への慈悲のようなものが、涅槃という言葉とぴったり合います。この般若波羅蜜多は無上の、宇宙の生命の源に呼びかける真言、とありますが、何千年も前から、般若心経を読むことによって人々は量子真空場に呼びかけていたと言えるのかもしれません。
21世紀間近になって、科学は宗教に追いついてきたのかもしれません。
空海さんとヨガ(高野山3) 2007.01.12 コメント(2)
空海さんも偉かった(高野山2) 2007.01.11