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つい2年ほど前だったか、父親の70歳の誕生日会があった。
家族で集まってこのようなパーティーをするのは実はその時が全くの初めてだった。
いろんな料理を用意して、グラスで乾杯して、みんなで食べて飲んで・・・
良く分からないけれど自分はその時父親に対して何か温かさみたいなものを感じていたし、なんだか嬉しかった。
まだ自分の体調がいい時のこと。
食事もひと段落ついてみんなから父親に対して一言ずつ何か言葉をかけようということになった。
母親はなんて言ったか覚えていない。長女は普通にがんばってくださいみたいなことを言っていた。
そして自分は・・・
はっきり言って父親に対してかける言葉なんてなかった。色々考えていたんだけれど、父親に対してかける言葉は見つからず。何も思い出なんかなかったし。
それでも何かを言ったほうがいいのはわかっていたので、自分はみんなに向けて言葉を言うことにした。
「We are family.」
こんな言葉を口にした。
自分でもその時は確か上出来な発言だと思っていた。
「我々みたいなのが家族というんだ」なのか、「我々は家族だ」なのか「我々が家族なんだ」なのか・・・色々考えさせる発言だったように思う。
今になってみてそれを思い出す。
自分はあの頃はすごかったなぁって。
そんな言葉どこから出てきたんだろう、と。
今だったらなんて言うだろう?長女と同じように適当に言葉を繕ってごまかしてしまうかもしれない。
あの頃は確実に自分と向き合えてた。
父親の70歳の誕生日は、自分の発言への喝采で幕を閉じました。