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「War Photographer」とタイトルされた、全編1時間半ほどの短い映画を見た。これは、2002年のオスカーアワードにノミネートされ、実際に世界中で幾つかの賞を獲得したドキュメンタリー作品である。 ワタシは予てより “戦場を写すカメラマン” と言うものに多大な関心を寄せていたので、この機会を逃さずに見たワケである。 そもそも、我々がイメージする “カメラマン” と呼ばれる職業のタイプには、大きく分けて2つのまったく異なった方向性が有るのではないだろうか。 ひとつは、スタジオや景色の良い屋外にて綺麗なお姉ちゃんなどをパチパチ撮る “ファッション写真家” である。 彼らの撮る写真には「芸術色」が強く、もちろん依頼主やデザイナーなど第三者の思惑も考慮されるのであろうが、「作られた品=作品」と言うイメージが強い。 かたや、所謂グラフ・ジャーナリズムの立役者 “報道写真家” である。こちらは、目の前に展開される非日常をカメラを用いて切り取るのが目的で、写真と言う表現手段を利用して広く一般に何かを喚起する事を生業としている。 そして、少なくともそれは “作りモノ” ではない。ではないのだが、そこに撮り手の感性を移入するところが真価なのであって、その一点にこそ見る者を感動させる力があるのだ。 ワタシにとって後者は、やはり骨太な仕事であり、それが戦場と言うような命懸けの場であれば尚の事、男として憧れを感じてしまうのである。 本映画に収録された場所は、戦火のコソボや貧困のインドシナ、はたまた紛争の絶えないパレスチナで、自らの危険も顧みずシャッターを押し続けるカメラマン達の姿が、これまた自らの命も顧みずに撮影されていると言う、一種の “二重構造” で構成されている。 もしワタシがプロになれるものならば、迷う事無く「安全」で「綺麗なお姉ちゃん達」に囲まれる方を選ぶであろうが、彼ら戦場を駆けるカメラマンの姿は、キャパや沢田など命を散らした先達の姿とも重なり、“ファッション・・・” には有り得ない感動を呼ぶ事は間違いが無い。
2008.10.03
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