テクニカル的には円売りゴーサイン

2005年08月31日
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◆昨日IDRは乱高下。USD/IDRは一時、11800近辺と2001年にワヒド大統領(当時)の
不正献金疑惑を背景にした政治的不安の高まりを受けてIDRが売られた時以来とな
る水準に下落したが、その後中銀介入の噂や、中銀が75bpの利上げを含むIDR防衛
策を打ち出したことを受けて急激に反発した。ここ数日のIDRの大幅下落の主因は
原油価格の上昇で、これが石油企業に対する補助金の増加を通じて財政状況を悪化
させるとの懸念や、国際収支悪化懸念を高めている(インドネシアは産油国である
が、ネットの原油輸入国であるため、原油価格の上昇はかならずしもIDR買い材料
ではない)。木曜日に発表される8月のインフレ指標が予想比上振れる様なら、追
加利上げの可能性が高まろう。引き続きUSD/IDRの9月末のターゲットを

があるとみている。

◆欧州の保険会社がハリケーン「カトリーナ」の被害を受けて保険金支払いのために
USDを手当てしていることが足許のUSDの堅調さに繋がっているとの見方がある
が、1994年以降15回のハリケーン後のUSDの対EURの値動きを調査したとこ
ろ、明確な傾向は見出せなかった。また、今回の補償額は260億ドルと過去最高に
なる見通しだが、補償額が大きいときにUSDが上昇しやすいという傾向も確認され
なかった。

◆昨日のNY時間のWTI先物は再び70ドル/バレル台に乗せ、70.85ドル/バレルと過去最
高値を更新した。足許、原油価格上昇を受けた世界経済の先行きに対する懸念の高
まりを背景に、世界の景気サイクルに敏感なJPYを含むアジア通貨やAUD(オースト
ラリアは原油のネット輸入国)がアンダーパフォームしている(但し、日本の株価

ではEIA原油在庫統計に注目。原油在庫について、コンセンサスが在庫増を
見込んでいるのに対して160万バレルの在庫減を予想している。しかし一方で、ガ
ソリン在庫については80万バレル減と、コンセンサスよりも小幅の減少を見込んで
いる。しかし、ハリケーン「カトリーナ」の影響は殆ど来週の統計に反映される見
通しであり、本日の数字がたとえ良好な結果になったとしても、原油に対するセン

トパフォーマンス、AUD、JPYのアンダーパフォーマンスが継続すると予想する。

◆日本では本日と明日に外貨建て投信の設定、外債の起債が比較的多く予定されてい
ることから、足許の原油価格上昇に加え、これに関連する外貨買い/円売りのフ
ロー(及びそれに関する思惑)が、当面JPYの上値抑制要因になる可能性がある。

◆本日は各国で経済指標が数多く発表される。特に注目されるのは日本の鉱工業生
産、ドイツの雇用統計、米国のシカゴPMIなど。昨日発表された8月のコンファレン
スボード消費者景況感指数が予想比大幅に上振れたことを受けてEASIは
optimistic領域に移行している。

◆昨日発表されたFOMC議事録でFOMCメンバーのインフレ懸念が示されたことを受け
て、TIPSで見た米国の実質金利は大幅に低下している。過去のUSD/JPYと米実質金
利の相関関係は比較的高く、この点からは短期的にはUSD/JPYの上昇
局面が一旦終了する可能性も出てきていると考えられる。





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最終更新日  2005年08月31日 08時43分02秒
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