テクニカル的には円売りゴーサイン

2005年12月05日
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◆金曜日の海外市場では、G7、中国、ロシアなどに絡んだ様々な材料にG3通貨は上下
動。もっとも、結局東京の夕方とほぼ同じ水準の120円台半ば、1.17台前半、141円
台前半でNYを終えた。本日朝方は、週末に福井総裁が円安について「問題ない」と
コメントしたことなどを材料に円安が進んでいる。

◆米11月雇用統計は+21.5万人とほぼ予想(+21.0万人)通りの結果。その後、独誌に
よる元切り上げ観測報道や、ロシア中銀が外準の構成を変更するなどの報道
に、USD/JPY、EUR/USDなどは小幅ながら上下動。その後スノー米財務長官が「G7で
は円安が議題になるだろう」と発言したと伝えられるとやや大きく反応し120.19円
まで下落した。もっとも、その後米財務省がスノー長官の発言を否定すると120円


◆この他、金曜日の海外市場では、原油価格が59ドル/バレル台まで上昇。天然ガス
も7%近く上昇、金も続伸。

◆G7声明は、中国の元切上げに対する圧力をやや強める内容となった。前回声明との
比較では、中国が柔軟性に向けて動き出したことに対する歓迎のコメントが取り除
かれ、前回は「より市場を志向したシステム(market-oriented system)を更に進
めること」としていた箇所を、「中国の通貨制度の更なる柔軟な運用」に変更して
いる。読み方によっては、G7はその後の中国の通貨制度運営見
て、「market-oriented」なものとは認めず、「中国の通貨制度」は更に柔軟な運
用が必要と主張しているようにも読める。また、前回は、声明の中で5パラグラフ
めに後退していた為替に関する記述が、今回は再び2パラグラフめとなってお
り、中国の為替制度の動向がG7にとって重要度を高めている可能性を示唆してい


◆中国に対するCNY切上げ圧力の高まりは、円高圧力とはならないことは既に証明さ
れている。7/21日以降、CNYはUSDに対して2.4%上昇しているが、JPYはUSDに対して
逆に7%程度下落している。従って、今回のG7声明でCNYに対して切上げ圧力が高
まったとしてもJPYへの影響は予想し難い。因みに、金曜日のNY市場では、独誌が
中国が1月1日に大幅にCNYを切り上げる可能性があると報道しているが、USD/JPYは


◆但し、来年に向けて、米国が中国に対して圧力を高めていった場合には要注意
である。米国における保護主義の高まりはUSD下落に繋がる。中国は現段階で
も、「バスケット制に基づけば、JPYが下落を続けている状況下、USDは必然的に上
昇圧力を受ける」、つまりUSD/CNYが下落しないのは、JPYが安くなっているため
と、批判の矛先を日本に向けさせることもできる。12/1日に指摘した通り、日米の金利、株価の動き
からは、来年USDが反落すると予想することはできないが、米国における保護主義
の高まりといった政治的な動きはUSD下落のきっかけとなるリスクがあるため要注意
である。

◆今週はG3では材料が少ない。日本は本日の第3四半期法人企業統計、木曜日の10月
機械受注、福井日銀総裁講演が注目材料。米国は本日の11月非ISM、金曜日の12月
ミシガン大学消費者信頼感指数、ユーロ圏は本日の11月サービスPMI、ユーログ
ループ財務相会合、明日のEcofinに加え、木曜日に比較的多くのECB高官の発言が
予定されている。USD/JPYは過去3ヶ月で目立った調整もなく11%も上昇してお
り、今週は材料が乏しい中で上昇のペースがやや鈍ることも予想されるが、基本的
には堅調地合いを継続すると予想する。

◆この他の今週の注目材料は、火曜日のBoC、木曜日のRBNZの政策金利発表である。双方とも25bpの利上げを予想。更なる利上げ期待が高まるようであれば
CAD、NZD共に上昇する可能性がある。特に、CADについては、エネルギー、コモデ
ティ価格が再び上昇を始めており、主要通貨の中でアウト・パフォームする可能性
が高まっている。この他、BoEも木曜日に政策金利の発表を行うが、据え置きを予
想。





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最終更新日  2005年12月05日 08時36分36秒
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