Dir en greyの楽曲との付き合いは10年くらいになるが、今までは単純に音の重厚さやカッコ良さ、PVのデザイン的センス程度にしか興味を示すことはなかったのであるが。 しかし、娘が「Dir en greyは単なるビジュアルバンドじゃない、自殺を考える自分を救ってくれたバンドだ」と言ったときから、気になるバンドではあった。 だけど、そこまでのスピリチュアル的深さは、CDやDVDからは読みきれていなかったのである。 初見のライブは、まず、音の、無駄じゃねぇの?と思えるほどの大きさに驚いた。 今まで幾度となく、他のバンドのライブは見てきていたが、バスドラの音が大きすぎて、何の曲か判断できないほどというのは、体験したことがない。もちろん重低音は好きだが、ここまでの大きさに、何の意味があるのか、最初はわからなかった。 しかし、この音の大きさは、次第に別の意味が感じられた。 心臓の音、血液の流れる音……、人間の体内に自然に流れるリズムを狂わせられる。 通常の体内リズムを揺るがされた、別の自分がその場に生まれる。 そして、それを助長させる、がなり猛り泣く、ボーカリスト京のパフォーマンス……。