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以前にも、一時期太陽光発電の家に住んでいたのですが、気候のよい4月、5月、10月については、九州電力に売る太陽光売電量が、九電から買う電気使用量よりも上回っていました。 冷暖房で電気を食うと、九電の世話になるが、冷暖房をしない時期には、電力の自給(総量としてですが)が可能になる。 OMソーラーシステムと太陽光発電をあわせてつけた理由です。
2006.10.17
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雨が本格的に降ってきました。これで、雨水タンク(プラスアルファ工房のあめん坊ー)がいっぱいにたまり、庭の草木もたくさん水を吸ってくれるでしょう。うれしいです。
2006.11.11
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「エコハウスにようこそ」というタイトルなのに、わが家の画像をほとんど紹介していないのに気づきました。ということで、少しづつですが、紹介していこうと思います。東に桜島を望む錦江湾に面した鹿児島市は、北から西にかけて山に囲まれた天然の要害となっています。島津氏が、盛んに種子屋久、トカラ、奄美、琉球などの南西諸島を経由して、遠く中国と交易を行いつつ、背後を山に守られたこの地を拠点にし、のちに鶴丸城を築いたのもさもありなん、という地勢をしています。そのため、鹿児島市は平地が少なく、戦後丘の上にたくさんの団地が築かれました。その一方で、この団地を作る際に出た土砂で海岸部を埋め立てて、陸地を広げていきました。この話はまた、機会を改めてゆっくりとしたいと思います。わが家は、その団地の一つに向かう急な坂をのぼっていく途中の傾斜地に建っています。わが家に歩いてたどり着くためには、けっこう体力がいります。私は毎日鍛えているから、山登りも苦になりませんが、2ヶ月ほど前にわが家に招待したゼミ生たちも、息を切らしてのぼっていました。その代わり、3階からは鹿児島市を一望する天守閣の眺めが楽しめます。傾斜地にあるため、道路から玄関までのアプローチも坂をのぼる形になります。当初、バリアフリーも考えて、アプローチはスロープにしたかったのですが、傾斜がきついということで、石段ということになりました。カーポートと掘り車庫にはさまれた石段の両側の地面には、スギゴケをベースに、セイヨウイワナンテンやツワブキなどが配され、ドウダンツツジやマンサク、ブルーベリー、ヒューガミズキなどの低木やシマトネリコ、ヤマボウシなどの落葉小高木が立ち並んでいます。このアプローチをのぼりきると、やや濃い茶色(ウォルナットブラウン)をしたデッキになっている玄関があります。こげ茶色(ココナッツブラウン)の外壁は、屋根材のコロニアルです。(この写真は、新築時、ドアを開いたところです。)玄関の正面には、ボダイジュ(菩提樹)やゲッケイジュ(月桂樹)、ヒメシャラなどが植わっています。道路の方を見返すとカーポートの屋根に太陽光発電のパネルが乗っているのが見えます。(こちらは今朝(8月2日)、雨が降り出している中で撮った写真です。)ウサギ台風は、鹿児島からは少し東にそれて、宮崎の東の海上を進むようです。そのため、現在わが家では、雨がわりと静かに降っている状態です。今回はこの辺で。
2007.08.01
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このブログのタイトルの「エコハウス」の条件についても述べていくべきだなと思って、ググってみると、「環境goo」のサイトに、「エコハウス地球と身体にうれしい家のカタチ」というシリーズがあって、「エコハウスって何だろう」というページから始まっています。今回はまず、そのページを引用させてもらって、これからエコハウスの条件とされるさまざまな側面について、考えていきたいと思います。ただし、このサイトでは「Ecotエコワード辞典」からの引用ということになっているのですが、ネットで検索しても元の資料がわからず、申し訳ないのですが、孫引きというかたちで紹介することにします。「エコハウスとは?(Ecotエコワード辞典より) エコハウス=エコロジーハウス。環境への負荷を低減した住宅。環境共生住宅、環境負荷低減住宅、エコロジー住宅などともいわれる。環境共生住宅推進協議会は、環境共生住宅について、地球環境の保全、周辺環境との親和性、居住環境の健康・快適性をめざすものとし、「地球環境を保全する観点から、エネルギー・資源・廃棄物などの面で充分な配慮がなされ、また周辺の自然環境と親密に美しく調和し、住み手が主体的にかかわりながら健康で快適に生活できるよう工夫された「住宅」およびその「地域環境」のこと」と定義している。 1. 自然に負荷をかけない 自然環境に対して有害物質を発生せず、廃棄時には極力自然に近い状態に戻る素材を使った家 2. 人や動物の健康を害さない 人や動物に健康被害を引き起こすような有害物質を発生せず、欠陥のない安心して住むことのできる家 3.自然エネルギーを積極的に利用する 極力電力を発生せずに快適に住むことができ、太陽光や雨水など自然エネルギーを有効利用できる家 4.土地や地域に配慮する 人が住むのに適した土地に建てられ、それぞれの地域の風土や習慣、素材を生かし取り入れた家 5.過剰な設備は取り入れない 快適な住環境は大切であるが、そのための過剰な設備は設置せず本当に必要な設備のみを取り入れた家」と書かれていました。一応、今のところこれを妥当なものとして受け入れて、これを前提に我が家について、考えていきたいと思います。まず、内装については、ほぼすべて木材を使っています。しかも、室内の柱・天井に使っている木が見えており、床にはすべて無垢材が使われています。こういうのを、「あらわし工法」というそうで、最近はやりになりつつあるということです。これについては、また後日詳述していきたいと思います。そして、台所の天井だけは、モイスというものが使われています。モイスとは、「アフリカで産出する粘土鉱物の一種バーミキュライトを主原料に、国産の珪砂、消石灰、パルプ繊維を混入して、高温水蒸気下養生(オートクレーブ)し、接着剤を使わずに成形したボード」(『SLOW LIFE STAGE 燦燦さんさん』シンケン, p.155)ということです。モイスMOISSのサイトもありました。ここの「MOISSって何だろう?」というカテゴリーには、「天然のリサイクル素材」というページがあり、「MOISSの主成分は、バーミュキライトという天然の粘土鉱物。この鉱物の層状構造がもつ層間活性効果からTVOC(揮発性有機化合物)の吸着・固定化、分解力を活用した。新しい健康素材が生まれました。室内の空気をきれいにするという役目、つまり、素材としてのライフ終了後、解体され、回収され粉砕し土に還すことができます(軽量気泡コンクリート粉末肥料としての認定を取得しました)。主成分である石灰、シリカは土へのミネラル肥料となり、バーミキュライトは土壌の中で有機質肥料の保持剤となり、風化してやがては土に還ります。また、工事現場での廃材は細分化し、壁内部や床下に配置することで湿度調整材として活用させるなど、現場でも積極的なリサイクルを推進しています。大量生産、大量消費を生んだ時代が終焉し、建築材料を供給する生産者の社会的責任が問われる時代。そうした時代の要請に対するひとつの答えがMOISSなのです。」と、説明されています。最初の文章の「バーミュキライト」というのは、「シミュレーション」を「シュミレーション」と間違えるのと同じく「バーミキュライト」の誤植だと思います。「この鉱物の層状構造がもつ層間活性効果からTVOC(揮発性有機化合物)の吸着・固定化、分解力を活用した。新しい健康素材が生まれました。」の「活用した」と「新しい」の間の「。」も、いらないのに何らかの理由で入ってしまったのでしょう。誤植がありますよ、とメールを出しておきます。また、「すごいぞ!MOISS」というカテゴリーもあり、「自在に削れる、しなやかに曲がる、釘を打てて目立たない、驚異の粘り、優れた耐震性、抜群の耐火性、手軽なメンテナンス」といった優れた点があるということで、紹介されています。モイスは、「1. 自然に負荷をかけない」だけでなく、シックハウス対策を売り物にしており、「2. 人や動物の健康を害さない」という意味でも、優れものらしいです。シンケンでもモイスを多用した住宅を見ましたが、壁に利用すると継ぎ目のところが気になるし、何よりも「木のあらわし」が好きだったので、我が家では、ここだけは絶対モイスを使うべき、と薦められた台所の天井に施すことにしました。
2006.12.04
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前回の記事で、「わが家のLPG、その使用量と気温の関係」を書きましたが、では水道の使用量の推移はどうか、ということで、本日は水道をテーマにとりあげます。電気、ガス・灯油、ガソリンという家庭から排出される二酸化炭素の三大項目に比べると、排出量は少ないのですが、水道局が上下水道における取水、浄水、排水などにかけるエネルギーのために、やはり二酸化炭素を排出しています。わが家では、節水のために1500Lの容量をもつ大型の雨水タンクをつけています。本格雨水利用システムあめん坊αという福岡のプラスα工房という会社のものです。この雨水タンクに雨水をため、トイレ、それに庭の水撒きなどのための外の蛇口につながっています。他の主な節水対策としては、風呂の水を洗濯に利用しています。国土交通省 土地・水資源局水資源部の「平成21年版日本の水資源について」(水資源白書)の資料に、東京都水道局が2006年度に調べた目的別家庭水使用量の割合が出ているので、それを円グラフにしてみると、となっており、トイレと洗濯に、雨水や風呂の水を利用できれば、相当の削減になるはずです。トイレと洗濯の水をすべて利用できるとすれば、トイレ28%+洗濯16%=44%になりますが、そうはいきません。トイレの場合には晴天が続いた場合、雨水がたりなくなる(その場合、上水を補給する)ことになります。洗濯については、洗いとすすぎの1回目は、風呂の水でいいですが、すすぎの仕上げは上水道の水を使うので、すべてということにはならないわけです。その効果は、3割から4割程度というところになるでしょう。半減して50%の水使用を目標とすれば、その他の節水をどれだけしてプラスαできるかも重要となってくるということになります。さて、わが家のデータです。水道の検針には2ヶ月に一度来て、2ヶ月分をいっぺんに検針、請求されるわけですが、1ヶ月ごとに直した(2ヶ月分を半分にした)使用量と料金(月額)も示しました。また、トイレの水を供給する雨水については、降水量と関連があるのではないかということで、それも合わせて表にしてみました。(降水量は、前回の記事の気温と同じく気象庁ホームページのサイトの過去の気象データ、鹿児島県鹿児島の月ごとの値を掲載させていただきました。)日本の1人1日の平均水生活用水使用量はというと200~350L(地域差あり)で、1ヶ月にすると6,000~10,000Lほどになるようです。生活用水使用量の資料によると、これも東京都水道局の数値(2003年度調べ)ですが、1ヶ月あたりの平均水使用量は、次のようになっています。わが家(現在4人)の1ヶ月の水使用量は平均して13.58m3ですから、4人世帯の平均使用水量26.8m3の約半分ということになります。したがって、上記のトイレの雨水利用+洗濯における風呂の残り湯使用+αで、水使用量半減の目標はほぼ達成できているといっていいでしょう。この水道使用量の推移が降水量とどのような関係にあるか、グラフにしてみました。いまひとつ関係が明らかではないのですが、水道使用量が2か月分で1ヶ月ごとに分割すると実態を反映していないということもあるかと思い、次に降水量の方を2ヶ月分まとめて2ケ月ごとの推移を示してみました。こうすると、2007年の7・8月までは相関が明らかでないようだけれど、2007年9・10月以降は降水量が多いと水道使用量が少ない、降水量が少ないと水道使用量が多くなる関係が見えてきたような気がします。本当は、何日間雨が降らない日が続いたかが、雨水タンクが空になり、上水道の水を供給しなければならなくなるということで、雨水利用にとって大切なのですが、調べるのがたいへんということで今後の課題とします。じつは、この雨水タンクは値がはったもので、少し無理をして買いました。しかし、わが家では1ヶ月の水道使用料金が上下合わせて3000円弱。ネットなどで他の方の水道使用量を見ると、6000円から8000円、なかには1万円近い家庭もあるようです。そうすると、わが家は他の家庭に対して1ヶ月3000円から7000円の割安。年間にして4万円から8万円ほど節約している計算になります。そうすると、初期投資が多少かかっても、経済的にも見合うものだということになります。しかも、雨水タンクなどの雨水の貯留は、大雨の時の氾濫などを防ぐ効果がある(一度に雨水が流れるのを防ぎ、時間差を設けられる)ということで、設置に対して各自治体の補助金制度があるところも多いです。そうした制度も活用しつつ、ぜひ設置をお勧めしたいと思います。
2010.03.12
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以前、「アプローチから玄関まで」を紹介しましたが、今日は1階部分を紹介します。今の状況は、大掃除でもしないとちょっとお見せできないので、すべて新築当時の画像です。玄関の床はテラコッタで、左に靴箱があります。正面突当りは階段になっています。お客様には、こちらから入ってもらいます。横を向くと納戸があり、そこから家族は、かばんや帽子などを置いて、出入りする予定になっていました。納戸の向こう側が台所になっているので、買ってきた野菜などを冷蔵庫に運ぶのにも最短距離で行ける構造になっています。しかし最近は、納戸にあまりに物が乱雑に置いてあり、正面玄関から入ることが多いですが。壁には、太陽光発電の室内装置(エコノナビット以外)が並んでいます。玄関を入って、1階を見通したところです。右側に階段、左側に本棚が見えます。本棚のところは、当初机にする予定でしたが、本が多いので、本棚をたくさん作るということになりました。突当りにはトイレが見えます。トイレも一風変わっていますが、これはまた別の機会に紹介します。さらに数メートル進んだところです。右側にはデッキ、左側は台所です。現在、この地点にテーブルが置いてあり、食事をとっています。また、お客様を迎えるときもほかに適当な場所がないので、ここで接待しています。つまり、リビング兼ダイニング兼応接間です。応接間にするときには、ある秘密がありますが、これもまたの機会に。デッキから台所の方を見たところです。台所は、シンケンの標準では、後ろを向くのではなく、みんなの顔を見ながら、料理をつくれるようにということで、アイランド型になっており、中の島部分にシンクがあるのですが、前を向いたり振り返ったりということで忙しいのではないか、横移動の方が楽ではないか、ということで、シンクとコンロは同じ窓の方向を向いています。アイランド部分は、食器を並べたり、みんなで調理するときのために使えるのですが、今は物置になっています。客が来るときだけ、きれいに片付きます。壁には、インターホンの受話器の上にOMソーラーの操作(表示)盤が見えます。ここで、棟温、室温、外気温を確認したり、ソーラーや涼風などの選択を行います。さらに進んで、現在ピアノが置いてあるところから、振り返って玄関の方を逆に見た画像です。先にはベランダがあり、その先の庭に菜園と太陽光パネルがあります。最後に、わりと広いですが、家と庭との関係でちょっと変わった形をしたデッキです。ここには、大きなペアガラスのサッシが入っています。また、その外側には、いらないときは収納できる雨戸と網戸もあります。今日はここまで。
2007.08.27
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私の家を建てたシンケン(sinkenstyle)から、はがきが届きました。2007年6月24日(日)夜11:25~11:55の「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日系列)は、「高樹沙耶の・・・MYエコハウス」~女優が挑んだ“地球への恩返し”~ 女優・ナチュラリストの高樹沙耶さんの住まいとシンケンの家づくりが紹介されるそうです。そこで、ネットを確認してみると、下のサイトにその紹介がありました。番組の予告編もテレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」のサイトから見ることができます。ぜひご覧ください。シンケンスタイル高樹沙耶の世界素敵な宇宙船地球号
2007.06.23
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見ましたか?6月24日(日)夜11:25~11:55放送の「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日系列)「高樹沙耶の・・・MYエコハウス」~女優が挑んだ“地球への恩返し”~じつは昨夜(6月23日夜)もキャンドルナイトできませんでした。I先生がわざわざ自宅の庭に生えている山椒の木を掘り返し、私に庭に移植してくれるということで、夜8時ごろ暗い中をマイカーの後ろに積んで運んできてくれたこともあり、キャンドルナイトはお流れになったのです。苦労して掘っただけでなく、車に乗せてみたら後に長く出すぎていたので、実のついた枝を切り落として、なんとか乗せて走れる長さにして、もってきてくれました。土もシラスはよくないからと、山椒の木が植わっていたところの土を持ってきてくれ、山椒の木のまわりに埋めました。しかも切った実のついた枝をもってくるのを忘れたということで、もう一度引き返してわざわざもってきていただくことまでしました。おそらく一日がかりの仕事だったと思われます。いただいた山椒の木(葉)は、ものすごくいい香りがします。で、今夜(24日の夜)、ようやくキャンドルナイトしましたが、しかし夜中に上記の「素敵な宇宙船地球号」、つづいて「ドキュメント07」の「ネットカフェ難民2」を見てしまい、その後も寝つけずにいます。「ネットカフェ難民2」では、家を持たず、仕事にもたまにしかつけず、ついた仕事でもピンハネされている実情を見せられ、この社会の不条理さに暗澹たる気持ちにさせられ、「エコハウスなんて何ゼイタク言ってるんだ?」と思う気持ちにもなりました。が、格差社会、ワーキングプア、ホームレス、ネットカフェ難民などの諸問題についても、それはそれとして解決するために、微力ながら協力していくとして、ここでは「素敵な宇宙船地球号」の感想を少し。高樹さんのエコハウスは、少しゼイタクすぎますね、一般庶民ではとても手の届かない金額がかかっているでしょう。ま、同じかけるなら、けばけばしい豪邸や六本木ヒルズのマンションよりは、だんぜんいいけど。基礎のコンクリートの大切さはそのとおり。冬の蓄熱、夏の蓄冷というOMに欠かせない部分です。岐阜で、シロアリに食い荒らされて、裁判になっているOMソーラーの欠陥住宅も、基礎の部分(それに屋根の取り付け部分も)という一番大事なところ(それ以外も)で、手抜きがおこなわれていたのが原因で、ひどいことになったのだ、と裁判の原告の方のホームページを読んで知りました。OMソーラーだからよいのではなく、どんな家になるかは、施工する工務店によって大きくちがうのです。同時に、OMソーラー協会は、加盟する工務店がすることにもやはり責任を持つべきだし、被害を受けた方の損害を償うのは公害問題などと同じく当たり前のこと。ネットなどで知りうる限りの情報をもとにした個人的な意見ですが、協会の姿勢も変えていただかなくては困ると思っています。それから、テレビ画面で放映された冬は屋根で集熱した暖気を取り込み、夏はそのまま逃がすシンプルなシステムは、「OM」ではなく「そよ風」ですね。理屈の上では、夏はハンドリングボックスに一度取り込んでから外に排出するOMより、そのまま逃がしてしまうそよ風の方が、どう考えても涼しそうです。少なくとも3階のハンドリングボックスのそばでは、相当ちがうでしょう。ただ、いまのところは、うちでも「涼風」にしていると、1階の床の吹き出し口から、かなりひんやりした冷気が出てくるので、OMでも3階に上がらない限り不便には感じていません。3階は、南東と北西に向いている窓を両方開けておくと、風がよく通ります。ただし、今夜「素敵な宇宙船地球号」の番組を見ている途中に、急に風雨が強くなり、北西の窓から相当雨が吹き込んでしまいました。やはり自然の変化には、機敏に対応しないとだめですね。それから屋根についているトップライトについて、夜、星を眺めながら眠れる、と紹介されていたけど、うちでは星はあまり見えません。高樹さんの家でよく見えるとすれば、広大な自然の中に建っていて、じゃまな光がないからでしょうか? うらやましいですね。最後に、高樹さんのとなりで終始微笑んでいたシンケンの迫社長について。あの社長は、シンケンで家を建てる際、かならず現地を訪れ、方角やまわりの環境をみて、施主である私たちと話しながら、その場で基本設計の概要を決めていくのです。そして、シンケンの家は、必ずある方向に向いています。高樹さんの家も例外ではないでしょう。そのことを話し出すと長くなります。もうなんと4時になってしまったので、今日はこの辺で。
2007.06.24
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ブログを休止している間にいろいろなことがあったので、いくつか紹介する記事も掲載していきます。これは約半年遅れのご報告ですが、「エコハウスにようこそ」というブログタイトルなので、その趣旨にあった記事ということになります。昨年の秋、シンケンで『kitutuki』という季刊誌が創刊されました。カメラマンの高比良さんが編集人となって、シンケンの住人や作り手など、シンケンにまつわる人たちを中心として、「コツコツと暮らし継がれる、木の家のものがたり」をテーマに、写真をメインに迫った雑誌です。その記念すべき創刊号に、ありがたいことに私の家が掲載されました。「八木さんちに学ぶできるエコ」というレポートです。さすがプロのカメラマンで、右のページの写真を見ると、大きくアプローチから家の玄関を見渡した写真が掲載されていますが、植物におおわれてかなり立派に見えます。左のページの中段には、わが家自慢の庭の太陽光パネルや、コンポストボックス、雨水タンクが紹介され、下段には見取り図もあります。左のページ上段には、1階で私と妻がテーブルをはさんで向き合って歓談している写真があり、家の中は整理されているように見えます。いつものことですが、取材があったり、お客さんが来るたびに、かなり掃除がたいへんではあるのですが、突然お客さんが来た場合でも何とかする工夫があります。妻の背中の後ろは大きな引き戸になっていて、この向こう側に台所があるのです。下の新築時の写真のとおり、ふだんはこの引き戸は開いていています。お客さんが来たとき、その辺にあったものをさっと引き戸の向こう側の台所に移して、引き戸を引いて隠してしまう、という妻のアイデアです。私のページをめくると、次のページにはこのブログでも紹介したことのあるいつも新鮮な有機野菜などを配達してくれる大薗さん(リンクしたのは私の過去のブログであり、kitutukiのページではありません)のページもあります。大薗さんは、わが家よりだいぶ以前にシンケンで家を建てた大先輩ということになります。この雑誌が発行された後、シンケンの打ち上げパーティ(?)が天文館マルヤガーデンズ7階のシンケンのモデルハウスであり、私も招待していただきました。残念ながら用事があって遅れて行ったのですが、迫社長や編集人の高比良さんはじめスタッフの方々や、私と同じく記事に登場する方々が顔をそろえ、おいしい料理をいただきながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。後半は、モデルハウス内を探検させていただき、さまざまなアイデアとそれを実現するための工夫などを、説明を聞きながらくわしく見たり触ったりさせていただきました。ありがとうございました。
2012.03.22
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わが家は、オール電化ではなく、コンロ等にガスを使用しています。電気コンロはドイツ留学中も経験していたのですが、妻としては、調理の際に電気コンロの電磁波が心配(実際どの程度人体に影響があるのかわかりませんが)というのが、ガスコンロにした理由です。オーブンレンジは、ガスオーブンと電子レンジの両方が使えるものを使っており、電子レンジも料理を温めたり解凍したりする時には使っているので、電磁波を一切出さないということで一貫しているわけではありません。とはいえ、コンロの調理ではずっと近くにいなければならないときもありますが、電子レンジの場合はセットすればできあがるまで離れておくこともできます。私は、石油や石炭を燃やした火力を使用したり(火力発電)、わざわざ放射能たっぷりのウランを掘り出し、ウランを転換して、それを濃縮し、さらに再転換して、というような工程を経て、放射性廃棄物や使用済み核燃料などをいっぱい生み出しながら、濃縮したウランを連続的に核分裂反応させたり(原子力発電)して、水を温め水蒸気を発生させて、それでタービンを回して発電した電気(高品位のエネルギー)をまた熱に戻すなどということは不合理で、エネルギー的にも経済(エコノミー)的にも環境(エコロジー、生態系への影響)的にもロスが大きく、熱として使うなら熱源は直接的なものを使用する方が合理的だ、という考えからです。OMソーラーでは、補助暖房をつけて暖めた空気を全室に送ることも選べますが、すでにガスストーブがあったということもあり、寒ければこのガスストーブをつけてそこだけ暖まればよい、という考え(直接的にはお金の節約のためであり、哲学的(そんなえらそうなものではないですが)にはまだ使えるものを捨てるのは「もったいない」という理由)でつけませんでした。どうも、他の方のブログなどの情報を見ていると、光熱費としての料金でいうと、オール電化のほうが安上がりでお得のようですが、うちはそういうことでガスにしており、また補助暖房もつけていないわけです。ガスもLNG(天然ガス)の都市ガスとLPG(プロパンガス)とがあります。都市ガスが通っていないところではLPGを選ぶしかありませんが、うちは都市ガスがあるのでそちらを選ぶこともできたのですが、LPGにしました。LPGの方が熱量が高く、その分使用量は減るが単価は高い。問題は二酸化炭素排出量ですが、都市ガスとLPGを比べるとちょっと不利かなあ(LPGの会社のサイトを見ると、そうではないと書いてあるものもありますが)とは思いつつ、どんぐり幼稚園・自然学校に子どもを通わせていた友人(妻同士が親しい)がLPGの会社を経営しており、夫妻ともに人柄もたんへんいいということもあり、そちらに頼むことにしました。その月別推移です。ガスストーブとしての使用は気温と密接に関連しているであろうとの推測・仮説をもとに、気温と合わせて表にしてみました。(気温は、気象庁ホームページのサイトの過去の気象データ、鹿児島県鹿児島の月ごとの値を掲載させていただきました。)このうち、LPG使用量と平均気温(一日ごとの平均気温を月ごとに平均したもの)をグラフにしてみました。最低気温(一日ごとの最低気温を月ごとに平均したもの)のほうがLPG使用量との関係で適切かとも思いましたが、ざっと見て気温(平均・最高・最低)はほぼ平行して推移しているので、平均気温を選びました。LPG使用量のm3と平均気温の℃というまったくちがったものを同じ目盛にしているといういい加減なグラフですが、ちょうど同じ範囲に収まっているということで許してください。で、予想通りというか予想以上に相関が見られますね。気温が低ければ低いほど、LPG使用量が多くなることが一目瞭然です。ストーブだけでなく、お風呂を沸かす際にも寒いとガスが余計にいりますからね。家族とは、そんなに寒くもないのにストーブつけないで、ということで、ときにはいい争いにもなります。家族は「だって寒いから」というのですが、私は上着をもう1枚重ね着すればいい、下はタイツでもはいて、そして靴下は二枚はけば寒くないといっていますが、なかなか聞いてくれません。とくに靴下2枚重ね履きは外出の時にもお勧めです。さらに寒いときには、下にタイツなどをはきます。それにユニクロで買った足を覆う防寒スリッパ(というのかな)があれば、向かうところ敵なしというか、少々の寒さも何のそのです。ということで私は究極のウォームビズに心がけているのですが、他の家族3人があまりいうことを聞いてくれないのが悩みの種ですね。きのうは外気温2~3℃でも室温は17~18℃。今朝は外気温0℃でしたが、室温15℃。せっかくなので、ストーブつけないでおきたいのですが、私が消すとまた他の家族がつける繰り返しになったりしてます。きょうはこの辺で。(11日午後4時ごろ、いろいろと補筆しました。)
2010.03.11
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風力発電の続きです。制度的な問題もあり、おいおい詳述したいと思いますが、まずはここで、鹿児島の風力発電の概要について、紹介しておきましょう。 鹿児島県は、この2,3年で風力発電の立地が急速に進み、2004年には、北海道、青森に続く第3位に躍進し、その後秋田に抜き返されたものの、2005年3月現在で、風力発電導入量は、設備容量(kW)、設置基数(基)ともに、青森、北海道、秋田に続く第4位となっています。(下表は、鹿児島県に設置された大型風力発電設備です。このうち、1の沖永良部島に設置された九電の施設はすでに撤去されました。撤去後については、累積出力、累積基数から除外してあります。また、離島については、市町村名ではなく島名にしてありますし、市町村合併で、吉田町が鹿児島市、根占町と佐多町が南大隅町になるなど、市町村名がかわったところがありますが、ここでは設置当時のままにしてあります。) 鹿児島でも、1980~90年代は、九州電力が試験研究、あるいは実証試験のための比較的小さな風力発電施設をいくつか、離島を中心に建設してきたのですが、21世紀を迎える2000年から2001年ごろに風力発電所の建設が活発化しはじめ、また大型の風力発電施設もつくられるようになりました。そして、2003年から2004年にかけて一気にブレイクし、大型の風車を林立させて大量の発電事業を行うウィンドファーム型の施設が建設されるようになりました。 ここで、これらの鹿児島の風力発電施設のうち、主要なものの概要を紹介しておきます。(1)上甑島里村風力発電所1990年3月15日に運転開始された、現在稼動している鹿児島の風力発電施設のうちで、最も古いものである。出力250kWで、風況条件は、起動風力5.4m、定格風力12.1m、停止風力24.0mとなっている。ローター配置方式は、いまや当たり前となったアップウインドで、羽枚数3枚、直径30m、定格回転数48回転/分、タワーの高さ30m、三菱重工製である。(2)頴娃町風力発電所九州電力以外で建設された初めての風力発電施設である。頴娃町が観光施設、アグリランドえいの電力をまかなうとともに、観光にも活用しようと建設した。タワーの高さ42m、羽根の長さ20m、発電機の定格出力495kwで、一般家庭およそ165世帯分の電気を賄うことができる。(3)鹿児島錦江高原ホテル権現ヶ尾風力発電所2000年当時、鹿児島だけでなく、日本全国でも、もっとも大型の風力発電を導入したものであり、大型風車の先駆けといえる。「風太郎」と呼ばれ、錦江高原ホテルの電力使用量(年間)300万kwhの約70%を賄っている。NORDEX GmbH(デンマーク/ドイツ製)で、羽根直径60m、発電定格出力は1300kW/320kWである。発電開始風速3m/sで、定格風速15m/s、発電停止風速は25m/s、重量は風車本体145t、基礎1600tである。(4)長島町風力発電所2001年2月に長島町が建設したもので、近くの国民宿舎、温泉センター、文化ホール、体育館、歴史民俗資料館などの公共施設の電力をまかなうとともに、余剰分を九州電力に売電している。ドイツENERCON社製。風速2.5m以上で発電可能になり、13.5mで定格出力を確保する。安全のため、風速25mを越えると自動停止する。1年をかけ風を観測した結果、年間平均風速5m以上の風が吹くことを確認し、採算がとれる見込みだということである。支柱の高さ 46m、羽根の半径20.15m、羽根の最上部の高さ66m、風車が建っている高さは89mで、出力600kW/h、総事業費2億2500万円(過疎債を充当。70%が国からの交付税で賄う)。長島では、さらに長島町と東町の境にある標高300~400mの丘陵地帯に九電が出力2400kwの風車型発電機21基で(総出力は54,000kWで九州最大)を設置する計画を発表した。年間発電量は約1億kWh(一般家庭3万世帯分)で、2008年10月営業運転開始予定と発表された。(5)笠沙町野間岬風力発電所鹿児島県の南西部,笠沙町の野間岬で風況調査をしたところ,風力発電に適した毎秒6.4メートル(年間平均)の風が吹いていることがわかった。この野間岬に、出力 300kWの風力発電機を、1997年(平成9年度)に2基、1999年(10年度)に3基、2002年(14年度)に5基、あわせて10基 、出力合計3,000kWの発電設備を設置し,自然エネルギーの有効利用を図っている。起動風速は、3.5m/s及び2.5m/s、定格風速 14.4m/sである。(6)南大隅ウィンドファーム(佐多・根占風力発電所)2003~2004年に建設された、ローター直径 60m、定格出力 1,300kWという大きな風車を、佐多町と根占町の稜線に、それぞれ10基ずつそろえるウィンドファームである。それぞれで13,000 kW、両町合わせて(すでに両町は合併して南大隅町になっている)26,000kWという西日本最大級の風力発電所で、一般世帯の消費電力を2kWで試算すると、約6,500世帯分の電力を賄うことができる。風車の配置は、デンマークの風力発電スペシャリストに委託して決定したそうだ。(7)トーメンパワー輝北ウィンドファームローター直径 60m、定格出力 1,300kWの風車16基、合計20,800kWの出力を持つウィンドファーム。欧米でも風力発電事業などを展開するユーラスエナジー社の日本法人、ユーラスエナジージャパンが運営管理をしている。 ユーラスエナジージャパンは、北海道の苫前、浜頓別、遠別や東北の岩屋、尻労、釜石、西目、小田野沢などの主に北日本の各地でウィンドファームをつくり、風力発電事業を展開してきたが、南日本としては、沖縄につづいて、鹿児島にも進出することになった。この輝北ウィンドファームでは、九州地域産業活性化センター (10銭/kWh 3年間)から助成金を受けている。 (8)鹿児島市吉田牟礼ケ岡風力発電所南九州クリーンエネルギーが九州グリーン電力基金の助成を得て建設したもので、直径60mの3枚のプロペラを持つローターをもつ風力発電機(出力1300kW)8基が設置され、合計出力は10,400kW。約6500世帯分の電力を供給できる。(なお、前回のブログで16基、発電出力14,000kWとしていましたが、これは私の勘違いで、8基、10,400kWが正しい数値で、前回のブログも訂正しておきました。)本日はここまで。
2006.11.16
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