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2022.12.10
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テーマ: ママ友(9)
カテゴリ: 日常
今日はカエルくんの発表会でした。
劇とダンス組に分かれて、
カエルくんは後者の方だったのだけれども、
頑張っていました。
コロナの影響で、子ども一人につき親も一人という方針。
まあいろいろな考えがあるのだろうけど、とにかくよかった。無事に終わって。

カエルくんには仲の良いお友達がいて、仮称クマキチくんとしましょう。
クマキチくんママと私も自然に話すような仲に。


「やばい。自分の子どもが出ていないのに泣けてくる」


私たちの子ども出番は次の次で、だから気持ち的にはまだ余裕がある状態。
こうして話す気楽さがある。
暗幕が閉じると、一気に喧噪が戻ってくる。
お互いに子どもの羽織りをひざ掛けにして、ああだこうだと話す。

「来年から仕事復帰しなくちゃいけなくてさぁ。なんか不安」とクマキチくんママは言った。
「あ、下の子決まったの?」
「うん。だから、来年の4月までに復職しないと」
「えー、よかったね!」

拍手をする私に、濃紺のチェックのストールを手繰り寄せながら、クマキチくんママは微笑んだ。
ほっそりして、マスクから覗く肌が青白いくらい。
目尻に感じの良い皺がある。


「ありがと。でもね、不安しかないの」

寒気のため、開け放たれた窓からびゅうびゅうと風が吹きすさんでいた。
私たちは互いにそのマスクの下を見たことがない。
マスク一枚分あけられた距離。
多分、それは適切な距離なのだろう。



ブザーが鳴り、再び暗幕が開いた。
子どもの出番になったら、母親然して笑うこともできる私たちは、笑顔の裏でそれでも迷うことは沢山ある。

例えば、連絡先を交換するのに、
ちょっとした勇気を奮い立たせているときとか。
「うちも同じだよ。いろいろあるよね」と私は言った。
クマキチくんママは微笑み、
そして、何でもないように前を向いた。


名も知らぬ子どもたちの遊戯が始まった。
保護者が集まるステージ前は、いつかの教室のような匂いがした。






※連絡先は無事に交換できました。





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最終更新日  2023.03.27 20:31:30
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