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中国人の好きな、「四知」。日本では「禅と陽明学」の大家、安岡正篤がよく引用されている。「だれも見ていないじゃないか」とワイロを渡されても、断る。「私も知っている、あなたも知っている、天も知っている、地も知っている」。
この言葉にジーンときたものだが、この言葉の意味は、私が調査したところ、中国人の解釈は全く反対だった。「みんなも知っている、安心して、カネをとれ」。じゃ、といってワイロを取るのが、四知。
本当?信じられない。中国に関しては、もっともっと知りたいことがある。とにかく、僅か一週間、上海を知るだけで精一杯。ここはまるで大阪(50年前の)。ごった返している。カオス状態。運転手のマナーも、通行人のマナーもわるい。
一人の日本人とも話しかけず、東京へ国際電話もかけず、汗びっしょりになって、下手な中国語を使い、上海の街を駈けずり回った。学んだ標準語(プートンファ)が上海では通じない。感冒薬を買うのも一苦労。ホテルで一日中寝込んだ。脂っこく、辛い中国料理で、胃の調子が悪くなった。
やっと成田へ戻った。「お疲れさま」と労をねぎらってくれた。お疲れさまは、英語ではGood work. 英語にはない。しかし、中国語にはある。辛苦了(シンクーラ)