中村晃一ブログ Koichi NAKAMURA

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2016年02月26日
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張り紙、警告メッセージ、そういったものも含めた街中のサインボードは、時代と共に変化をしてくのではないかと思います。

たとえば昭和の時代に育った私が、子供の頃に塀のある家の周りを歩くと、

「立小便スルナ」

なんて書いてあったりしました。もっと簡略化して鳥居のマークとかも。(鳥居を書いておくと罰が当たらないよう人や犬がおしっこをひっかけないといわれてました。)

torii.png

なかなか今は見かけないのではないでしょうか。
塀のある家が少なくなりマンションが増えたということもその一因かもしれませんし、立小便をする人がそもそも減ったのかもしれません。
タバコや空き缶のポイ捨てとか、社会のマナーの習熟度に応じてメッセージもその役割を終えることがあるでしょう。

そういう意味で考えると、時代と共に進化してきたメッセージのひとつは、トイレの貼紙のような気がします。
(なんだか今日はこの手の話題ですみません。)



がその黎明期(?)だとすると、

「きれいに使いましょう」

とか

「みんなのトイレです。清潔に」

といった啓蒙系がその発展期(?)。

一方で、

「急ぐとも心静かに落ち着けて外に漏らすな云々・・」



「スピードよりコントロール」

そして

「一歩前へ」



そして平成に入ってからでしょうか、啓蒙や上から目線の命令形ばかりでは効果がないことにひねりを加え、

「いつもきれいにご利用いただきありがとうございます。」

という、もう先にお礼言っちゃうからね派が台頭。
私は実はこの辺に、企業と利用者の時代のパワーバランスが反映されているような印象さえ受けるのですが、ともあれこの類の表現はいくつかのバリエーションを生みながら、全国的に浸透をしました。

そして、ここから実は本題なのですが、今日立ち寄ったコンビニエンスストアのトイレの話をします。



どうしてだろうと思いながらふと壁に目をやると、こういうメッセージが書かれていました。

「いつもきれいにお使いいただきありがとうございます。またご利用ください。」

おぉ、と思ってしまいました。この「またご利用ください」のところがひょっとしたら効いているのではないでしょうか。
この一言を付け加えることで、また自分が使うことになるかもしれないトイレをあまり汚すわけにはいかないという、そんな心理が一瞬読み手にはたらく気がします。

NYブロンクスの動物園の例を思い出しました。
夜行性動物が収容された施設にこんな注意書きがあったそうです。

“動物たちを怖がらせるので、展示場の中で走ったり叫んだりしないでください。”

わかりやすいメッセージですが効果がなく、走ったり騒いだりする人は後を絶たず。ところがこの文章の下にこういう新たな言葉を加えたら、劇的な効果が得られたそう。

“動物たちは怖がると隠れてしまうので、みなさんは見ることができません。”

WIFM=What's in it for me?(私にとってどんなメリットがあるの?)と呼ばれるフレームワークですが、自分たちに関係のあることだと思うと人は行動を起こしやすいというもの。

今日のコンビニエンスストアの貼紙は、実はこのフレームワークを取り入れたなかなかのキャッチコピーではないかと思います。

まだこの一言が書いてあるトイレはそんなに多くないような気がしますが、そのうち全国へ広がっていくのでしょうか。スマイル









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最終更新日  2016年02月26日 22時19分39秒

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