EiliPrivate~思索の森…奇蹟を求めて~

EiliPrivate~思索の森…奇蹟を求めて~

2006年08月08日
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テーマ: 心の病(7263)
カテゴリ: トランス


トランスはいつも通勤の電車の中で起きる…


地下神殿の大きさは…推し量ることが難しかったが、その高さは100メートルを超えていたように想う。
天井は地上へと続いているのかそれとも海面に続いているのか解らなかったが、そんなはずもないことは少し考えれば理解できた。どうせここも幻想の特異な種類であることは知っているのだ。

 しかし、僕は…ここを必要としているようだ。もう何度も訪れている。

とうとう僕は…神殿の中で閉じこもるようになっていた。
ここは祈りの場所でもあり、悔悟の空間でもあり、避難の場所でもあった。

この空間はひっそりとしていて落ち着く…
しかも言葉を必要としない分、睡眠に近い。

ただ僕は連続してこの世界に接しており、この空間にいて、目の前の世界を全て「無視」し生活を送っている。。。

この世界で得るものを…今のところ…結局は、感じ取れなかったからだ。

通り一遍の「自動反応」に身体を預けると、僕の精神はほぼ90%以上、空想の世界に旅立っていた。
時折意識が復活すると、別の”駅”に降りているような錯覚に陥る。そして慌てて”電車”に乗るのだ。

不思議な白昼夢ばかりを夢見る。

もう3週間くらいは前に受けたヒプノセラピーの光景の続きが…頭の中に木霊して残っている。
いつもその空間からはじまる。

この蒼い神殿のなかで、陰気な少年の眼差しを受け止めながらスタートするのだ。
必ずと言っていいほど、目が合った瞬間に…逃げ出す少年を感じながら、まずは彼を追いかけることからはじめる…

この神殿には奥に不思議な通路があり、そこを走っていると知らぬ間に草原や森の中に出てしまう。
この遷移の境目がいつもわからない…ストーリーは脈絡もなく分断され、別の空間へとなだらかに遷移してゆく。。。言葉にすれば違和感を感じるはずの環境の違いが、見事に接しあい、僕自身の精神はそれをどうやら違和感として受け止めていない。

神殿で孤独に冷気に包まれていたはずの僕は、草原をぬけ、一気に森の中に入る。
この時の木漏れ日の感覚が心地よく、草原のかすかな匂いと森の中の木々の匂いが混ざり合い、音が頭蓋を木霊する。風がやみ、茂みと葉の色彩の明暗が僕の身体と樹木の身体との間に境界を作り出し、僕は間違いなくこの空間ではうずもれてしまう存在であることを知る。

恐怖はない…しかし、不安はある。
懐かしさが深いにも関わらず、この森の中で「見失ってしまった」事をしる。

すべてを把握しているはずの自分の部屋の中で大切な鍵をなくし探しているような…心境が訪れる。

その鍵を、その少年が盗み出したことを確信して、追いかけているのだ。。。
彼は木々の間をすり抜けながら何度も僕を挑発し、追いかけるのを辞めると、僕を待ち伏せするかのように小枝に腰掛けて見下ろしているのだ。。。

この陰気な少年に、嫌気を少し感じつつも、何もしゃべらない彼の口を割らせることが、僕の秘かな楽しみなのだと知る。。。


僕の心の細かな波動を何一つ見落とすまいとした、つぶらな視線が…疎ましい。
彼が僕をすべて見透かしているのは知っている。

ただし、この僕も彼がそれを「楽しんでいる」事を知っているのだ。

彼とどこで出会えるかは謎だ…
彼から目を離さず凝視しているうちに…この夢の中で更にトランスしてゆく…



すると、突然なきじゃくる少女を見つめ落とすところから意識がはじまる。
とても他人事に思えない少女が今度は、何を哀しんでいるのか悲観にくれて自己表現をしている。

どうやらこの少女は大切なものを失ったようであり、それは僕が原因でなくしてしまったことを感じはじめ、胸に強く切ない自責の念が生じてきて、僕を捕らえた。

すすり泣きは次第に大きくなってきており、これは単になくし物の類ではなく、少女のレベルでの悩みなどではなく、生き死にに関する失態を僕が演じていたことを感じる。

 取り返せない事がある…

それは死をもってなお癒されることもないのだ…
諦めてみたとて、追い掛け回される。
この記憶の牢獄に…僕らはいる。
他の人がたとえそうでなくても、少なくとも僕は…この中に閉じ込められている。

少女は首の切れた人形を掴みながら、大地に額を垂れている。
瞳はあいてはいない…現実を直視する事を拒むかのように…目を閉じ、精一杯否定しているのだ。

この姿は痛々しく、彼女を受け止めることができる大人達も周りにはいない…
ただ叫びだけの世界…

僕はもっと残酷な状況にいた。
彼女を前にして、取り返しのついかない罪の意識だけに覆われ、意識は涙で一杯になり、それは大海を作り出すほどになっていた…

「もう、だめなんだ…終わったんだ…」

僕はそれだけを口ずさんでいた。。。

彼女を前にしても尚、なだめることさえできず、覗き込む勇気とてない…

次第に映像は小さくなってゆき、この世界に舞い戻る…

なんとも奇妙で、お世辞にも気分のいいものではなく…妙に心に残り、考えさせられる。
僕は沈鬱してしまった。


Eili ...





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最終更新日  2006年08月08日 23時27分52秒
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