中島丈博『おこげ(OKOGE)』



偏愛?!新企画!◇あんまし のあたんない邦画劇場◇
----◇第四夜◇中島丈博『おこげ(OKOGE)』----

名サイト! ■日のあたらない邦画劇場■
管理人様(一部上場企業女性管理職さん!)に敬意を表して
◇あんまし のあたんない邦画劇場◇
として今晩からシリーズ化していこうかなと思います。

◇第一夜◇ 「人間って、大きいんかい、小さいんかい・・・」小栗康平『眠る男』

◇第二夜◇ ♪愛のくらしに少し疲れた あなたとわたし SEXY♪..... 荒井晴彦『身も心も』

◇第三夜◇ ジンセイは傷ついたもん勝ち!富樫森の名作『非・バランス』

◇第四夜◇中島丈博『おこげ(OKOGE)』



『おこげ(OKOGE)』(92年・東京テアトル・2時間0分)
製作・監督・原作・脚本:中島丈博 撮影:羽方義昌 音楽:エジソン
出演:中原丈雄、村田雄浩、清水美砂
深沢敦、竹田高利、塩野谷正幸、根岸季衣、長塚京三



U^ェ^U(おこげとは、おかまにくっついた女の子。)φ(.. )メモメモ。

ゲイに魅かれる女性の視点からホモセクシャル世界の人間模様を描いた異色作!おこげ娘が、今村昌平、熊井啓ら巨匠たちの作品への出演を重ね、実力派女優として高い評価を得ている清水美砂。

友人達と海水浴場へ出かけた小夜子(清水美砂)は、岩場の連なりに横一列に並ぶふんどしやヒモパンの露出過剰な男たちに気づく。そこはゲイたちのハッテン場である海水浴場であった。
(T0T)(わ~ァ、圧巻!これが噂のハッテン場!↑のジャケ写の下んとこよ)(^^;)
小夜子は、その中でディープキッスをしているカップル、剛(村田雄浩)と寺崎(中原丈雄)に目を奪われてしまう。少女期の体験から男性恐怖症に陥ってしまっていた小夜子にとって”ホモorゲイ”という彼らの存在は新鮮で、純粋で美しく感じられた。U^ェ^U(あは!ホントカヨ?)
数日後、ゲイバーで偶然2人に再開した小夜子は彼らと意気投合、ホテルが見つからない2人に自分のアパートの一室を提供するほど彼らに入れ込んでゆく。何故かフリーダ・カーロの画集を眺めながら彼らの睦言をうっとりと聴いている脳天気ぶりは結構笑えます。今日は画像少ないのでフリーダを掲載!U^ェ^Uこちらも良い映画でした。おまけでブラザー・クエイの最新作が観れます!も一つおまけに、名優エド・ハリスが、構想10年以上をかけて初監督、自らも画家ジャクソン・ポロックを演じた「ポロック 2人だけのアトリエ」もお薦め!





...こうして小夜子と剛、寺崎、ゲイとおこげの奇妙な関係が始まった。小夜子のアパートの一室で愛を交わし合う剛と寺崎。剛の手料理で食卓を囲む3人。キスを交わす彼らに寄り添う小夜子。次第に小夜子と剛と寺崎の3人のユートピア?が出来上がっていく?......。



妻のあるヒゲの藤竜也似の男寺崎が中原丈雄、若いシングルのホモが剛が村田雄浩、このふたりが気合の入ったリアルでナチュラルな演技でいい味出して素晴らしいというか気色悪いくらい。村田雄浩はこの映画で報知映画賞(1992年)第17回 助演男優賞とキネマ旬報賞(1992年)第66回 助演男優賞を受賞した。また、会社でホモであることを隠し通そうとする寺崎を演じた中原丈雄も好演で、ノンケにしか見えないリアリティが有り巧い。ま、役者さんはおかまと娼婦はたいてい上手く演じられるものですが..。ただ、全くこの世界に免疫がない人がこの映画を見たら、超リアルなゲイのHの世界に、まずたじたじとなることでしょうね。リアル過ぎて綺麗では無いです....。『非・バランス』の菊ちゃんの世界をもう少し覗いてみたくなったんですねェ。

◇同性愛の有名人たち◇

興味おあり方はφ(.. )メモメモで(・ー・)←じわじわと興味が湧いてきます。(笑)
ま、我々普通の♂には、清水美紗の「おっぱいポロリ、ばっちし」のシーンがあることを伝えておきましょう。

この作品は以前からゲイの方の間で非常に評判が悪かったというが、何となくわかるような気がします。すねて、甘えて、嫉妬して、まるで男女関係同様に、ホモセクシャルの世界も同じだそうで、モテる男は自分の好みの男をつぎつぎに変えていき、「ゲイ同士の恋人関係は長く続くことは稀」だそうです。どうも同性愛者の恋愛はシチュエイション・コメディじみてて恋愛過剰でオーバー・アクション。ネクストの恋があればすぐにゲームオーバーでリセットも早い。...のかな?!
φ(.. )メモメモ
結局小夜子は剛が惚れたノンケの男、栗原に抱かれ妊娠、出産、サラ金コースまっしぐら。サラ金に追われ、ヤクザの手から子供を抱えて逃げている小夜子を見つけた剛とオカマたちはヤクザ相手に雨の中の大乱闘となり、無事助け出した小夜子を剛はマンションに連れていき、ここで一緒に暮らそうと提案する。
「剛は良いよな。いつか男の子の子どもが欲しいって言ってたけど、その通りになったじゃないか」寺崎がいうセリフですが、...これってゲイの理想像かななんて思いました。

「二人と一緒にいると安心するの」という小夜子の気持ちは、わからなくもないが、(相手が男でなくても良いのだ)本当に「おこげ」の存在って世の中にあるの? 小夜子の存在は何だったのか?小夜子の存在が、単なる狂言回しにしかみえなく、あまりにも取ってつけた感がしてならないがどんなもんでしょ。
同様に、ゲイにシンパシーを感じてしまう「おこげ」な彼女たちの映画で、橋口亮輔監督(彼もゲイ)の『ハッシュ!』の片岡礼子演じる朝子は、割込んだ先のゲイカップルに恋愛感情は持ってないし、ゲイについても何も知らない。ただ偏見も無い様子。こうして見てみると、ゲイの周りにいる女性「おこげ」にも色々いる。ただ共通してるのは、これらの女性たちが、ゲイになにかしら安堵感を感じているようなのだ。ゲイはある意味肯定的に自らがあるがままの姿でナチュラルに生きている人間達ではあるが、彼女ら「おこげ」さんの自分の中の幻想を壊さずに美化してくれる方々ではございませんね。。(´-`).。oO
ekato

ヤマがない、オチがない、イミもない。そのヤ・オ・イを象徴した言葉が「やおい」です。その「やおい小説」愛好の「やおい少女」にはそっぽ向かれる事間違い無しのおとなの映画でもあります。
。(´-`).。oO




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