Emy's おやすみ前に読む物語

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Feb 23, 2006
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テーマ: 美人道(196)
   【9月】

「川村、今度のサッカーの試合見に来ない?
 弁当も作ってきて欲しいんだけど。」

今年は残暑が厳しく、しかも彼女は一度もサッカーに興味を持つような
話はした事がない。ダメで元々。だって恋人って訳じゃないし。
ところが意外にあっさり
「いいですよ。何日ですか?」

話をしながらパソコンを打っている彼女を見て、成長したなぁと
感心しながら

「はい。詳細は後でにしてください。」

パソコンを打ちながらではこれが限界らしい。
もしかしたらサッカーの事もよく考えないうちに引き受けたのかも。

「ありがとう。」


19日の朝、9:00に待ち合わせてチームの先輩の自動車に乗って
グランドに集合した。
話題はこの試合と多恵子の話に集中する。
サッカーの試合には幸運の女神・多恵子のお陰なのか
勝利し、弁当も多恵子と勝利でとても美味しい。

14:30頃、先輩の自動車でグランドを後にした。
途中大粒の雨が降ってきた。夕立の激しさで


僕のマンションの前に着くと他の自動車が横付けされていて
入り口まで寄せられない。
「僕たち、ここで降りて走ります。」

「彼女はどこかの駅まで連れて行こうか?」

なんて気の聞かない先輩の言葉。


たった30m位だったがずぶぬれになってしまった。
エレベーターに乗ると冷房が入っているのか異常に寒かった。

「もう少しだから。」
彼女は声は出さず、うなずいて腕を擦って震えていた。
Tシャツが雨に透けて薄い水色のブラジャーが見えた。

“この風邪をひきそうな事態に何を考えているんだ、僕は。”



部屋に入るとすぐシャワーを浴びられるよう準備をした。
「シャワー浴びれば暖かくなるよ。」
彼女も素直にそれに従った。
僕はバスタオルと着替えを用意した。


彼女がシャワーから出てきた。
僕のTシャツとジャージの裾を捲って履く彼女にドキッとする。
続けて僕が入った。
熱い湯にホッとさせられ、彼女の水色のブラの事を思い出した。

僕の大きいTシャツをぶかぶかに着ている多恵子はセクシーだ。
2人ともシャワーを浴びたこのシチュエーションに、
次の展開を色々想像する。

“まずはコーヒーを入れて、
暑いのに試合に来てくれた事に感謝しなきゃ。
そして風邪の心配をしよう。
もしかしたらキスくらいはするかも。

・・・つーか、中学生か僕は。”



シャワーから出た僕に意外な展開が待っていた。
彼女はいなくなっていて、メモが残してあった。

《雨がやんだので帰ります。
サッカーの試合も勝ててよかったですね。
着替えありがとうございます。貸してもらいます。
では明日会社で。》

僕はすぐに玄関を開けた。太陽が顔を出していた。







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Last updated  Feb 23, 2006 05:42:01 PM
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