エネルギーな毎日を・・・
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可部道場の練習は21日(水)が今年最後です。私はその日は所用で稽古に参加できません。19日(月)が今年最後の柔道着着用になりました。今年一年を振り返ってみて、いろんな出来事がありました。可部道場にお世話になって5年目は、私の柔道人生第二章の中でも、最も想い出深い年になりました。なんといっても全国大会準優勝。自分自身が現役のとき、なし得なかった成績を、指導者の立場で、子供達が頑張ってくれました。今年のメンバーは、井垣・筒井の二枚看板がいて、全国でも十分同等に戦えるだろうなと思っていたのは去年のこと。今年に入って、彼らの練習する姿を見てて、せっかくチャンスがあるのに・・・こんな練習させてちゃ絶対に勝てん・・・。そう感じました。県下で勝つことは、大丈夫だと思ってましたが、全国で上位を狙う、あるいは、優勝を狙う。そうなると話は別。彼らにそこまでの意識は、その当時はまだない。寒稽古のとき、私は勝手な判断ですが、私の思うような練習メニューに切り替えました。今田道場長の、「思うようにやりんさい・・」の言葉で、私も気持ちを切り替えました。まずは意識改革。彼らに全国優勝したいという意志はあるのか・・・・・あると答えた。では、これから厳しい練習になるが、頑張ってついて来れるかと確認した・・。・・・頑張ってついてくると・・・。私は4月の後援会総会で皆さんの前で私の思いを伝えました。「今年のチームは、全国制覇が狙える。 こういうチーム作りは、毎年同じようにはいかない。 このチャンスを是非活かして、 彼らを全国優勝させてやりたい。 そのために私流に厳しく指導します。」と。異論はなかった。3月の県予選を突破して、まずは5月の全国少年柔道大会。全国優勝を狙ってるとは言ったものの、あまりにも他道場の情報に乏しかった・・・。どこが強いのか・・・誰が強いのか・・・暗中模索の中、結果はベスト8・・本当に僅差の敗北。しかし、ここで私はだいたい今年の全国レベルがどんなものかをしっかり把握できた。《これは、秋の全国大会ではいけるどぉ!!》かくして、更に厳しい練習を課してきた。このチームで、県下ではもう敵はなかった。6月のマルちゃん杯中四国大会。5月のカリを返すべく、厳しい練習を課してきた。絶対リベンジする。しかし、決勝でまたも惜敗・・。くやしくて、会場の隅で泣いてしまいました。全国大会出場おめでとう!!と声かけてもらっても、自分の笑顔が引きつってるのが分かる。良い試合だったねぇ・・惜しかったねぇ・・そう言われればそう言われるほど、くやしさがこみ上げてきた。良い試合するために追い込ましてきたんじゃない。優勝して全国大会に行きたかった。この思いは、直接指導してるものにしか分からない思いかもしれない・・・。彼らの汗と涙をしっかり見てるものにしか・・。そして迎えた9月の全日本選抜少年柔道大会・・何故か中四国大会の決勝を戦った和田道場と同じブロックという奇妙な組み合わせ。ましてや、予選で今年五月の全国大会を制した北海道の高畑道場がいる。他にも今まで負けてきたチームと予選を組まれた。私は不思議と組み合わせに恵まれた!と、直感的に思った。しかし周りの反応は、苦虫つぶしたような顔・・・子供達も高畑の名前を聞いてちょっとビビッた感じ。しかし、しっかり意識改革が出来たこのチームの気持ちを切り替えさせるのは簡単だった。それを裏付けるだけの稽古量も積んできた。彼らの表情は自信に満ち溢れてた。二枚看板だったこのチームも、4枚看板に。5年の香川健吾も夏の個人全国大会で準優勝し、しっかり自信をつけてきた。もう一人の6年生古川大樹も寝技に切れが出てきて、立ち技も粘りが出始め、十分ポイントを取って来る柔道を確立し始めていた。もう一人の選手・・我が息子は、気持ちの面でもまだまだ意識が低く、ここが穴だなと・・・しかし、引き分けくらいはしてくるだろうと思ってた。まあ、ここがダメでも後の4人は全国でも十分すぎるほど通用する力を持ってる。わたしもある意味自信を持っていた。大会当日。やはり、緊張のためかいろんな事が頭をよぎり、なかなか集中できなかったが、試合が近づくに連れ、その緊張もほぐれてきた。予選第一・第二試合を無難に勝ち上がり、いよいよ今年の春の覇者との対決。子供達は落ち着いていた。力ではもう圧倒していたと思う。結果は2-1と僅差だったが、内容的には文句ない勝利だったように思う。これで波に乗った。準決勝も4-1と圧勝。しかしここで思わぬアクシデント・・大黒柱の一人恵弥が負傷棄権となってしまった。準決勝はあの和田道場・・5人で勝てなかった相手に4人で戦わなければならなくなったうえに、大会ルールにのっとり、大将の恵弥が抜けたことで、重いほうにつめることになって、先鋒が次鋒に・・ 副将が大将に・・・ここでも私は、なぜか《勝った!》と思った。周りはまたもしかめっ面・・試合は私の思惑とおり。健吾と大樹が素晴らしい試合を展開し、0-1から2-1に引っくり返した。紘平は仕方ないにしても、2-2に追いつかれた。大将は俊。俊は落ち着いていた。今までの練習を考えて、投げられることはないと思った。代表戦に持ち込めば、スタミナで絶対稽古量に勝る俊に分があると。私の思うような試合展開。大将戦は無難に引き分けに持ち込んだが、相手の小学生チャンピオン長野君は、既にバテバテの形相・・。《よし!もらった!!》私はそう思った。俊は息一つ上がっていない。俊にはそれだけの追い込ませた練習をさせてきましたから・・・。代表戦が始まるとそのスタミナの差は歴然だった。長野君の技は、もう俊を投げるだけの力は残ってなかった。それだけでなく、長野君の体力は、俊の技も受けきることが出来ないほど消耗していた。何度か倒し、確実にポイントをかさね、旗判定。見事、3-0の完封で、俊が小学生チャンピオンを破った。と同時に、今まで苦汁をなめさせられてきた和田道場に、全国大会の準決勝という大舞台でリベンジできたのである。いよいよ決勝戦。しかし、準決勝の激闘を戦い抜いた子供達には、そのまま決勝戦を戦わせることが酷なくらいだった。それなりに厳しくしてきたつもりでも、やはり子供は子供・・。体力的には限界を通り過ぎていた。今年、最初に全国制覇の夢を目標に掲げ、その夢を、夢に終わらせないために必死で頑張ってきた子供達。全国優勝させてやると約束した私は、その約束を果たしてやることが出来なかった。しかし、可部道場の戦いはこれで終わったわけではない。もう既に来年の全国大会に向けての戦いは始まっているのである。来年の新チーム候補の子供達をみんな集めて意識確認をした。全国優勝したいか? と。もちろん彼らは大きく首を縦に振ってハイ!と返事をしてくれた。今年以上に厳しい練習になるぞ!!との言葉にも、しっかり私の目を見据えた彼らの顔は、良い表情をしていた。彼らは既にやる気になっている。今年果せなかった夢・・・是非来年には果したい。それができるチームだと思うから。頑張ってもらいたいです・・・中学生も、今年に入って随分意識が変わってくれて、女子の吉岡千晴が全国第3位に入賞。林田咲乃も激戦の県予選を見事な集中力で制し、全国大会出場を決めた。男子も橋本大豊は全国出場はならなかったものの、彼自身の柔道レベルの向上は目を見張るものがあったと思う。それを見てる後輩たちも順調に力をつけてきてる。来年はまずは打倒崇徳中!!勝てないチームではないと思う。小学生に負けないくらい、厳しく行こうと思う。みんなの意識がここまで高まってくれたことに心から嬉しく思う。頑張って来てよかったなぁって・・・。頑張らせてきてよかったなぁって・・・最後に嬉しい事がありました。水曜日の練習は行けないと、子供達にも話しました。女子のちいと咲が、合宿があるから私たちも練習と、大掃除には出れませんと・・・帰り際・・二人が着替えて更衣室から出てきた。なにやら私の前でモジモジと二人がやってる・・・。咲が「お前言えぇやぁ・・」と。するとちいも「お前が言えぇやぁ・・」と。何を言うのかと思ってたら・・・。結局二人で一緒にこう言ってくれました。「良いお年を・・!!」と。嬉しかったです。本当に嬉しかったぁ・・。この子らと一緒に柔道やって来れて、本当に良かったと思えた瞬間でした。今年は私にとって、私の柔道人生にとっても、最も想い出深い一年になりそうです。可部道場のみんな。ありがとう。そして、来年もよろしくね!!!!!
2005.12.20
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