宮木京子の さらさら散文

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カテゴリ: 読み物
今日の午前中まで掛かって、読み上げた。

3日かけて、読んだ。
集中して読んだ後は、自分の一部が物語りの中に取り込まれたような、不思議な感覚が来る。
物語に圧倒されて、自分の日常が希薄になると言うか。

主人公の風子は、幸薄い女性。
彼女の暮すアパートの一室で、顔を潰された男性の他殺体が発見される。
殺された男の身元は判らず、風子とその夫は行方不明。
そのうち、夫も他殺体で見つかり、風子は重要参考人として追われる。


物語は彼女の過去を追いながら進んでいくが、坂道を転がり落ちるように転落していく。
身近にはそういう境遇の知り合いはいないけど、現実の世界ではきっと小説よりも不運な出来事が溢れているんだろうと思う。

3人の子供に恵まれて、その子供たちを自分の手で育てることが出来て、寝る場所にも、食べる事にも困らない。
この幸せは、当たり前ではないのかもしれない。
そう考えることは、ある意味恐い。
できれば、そんなことを実感しないで済む人生を歩みたい。
体験することなく、そういう世界も存在することを教えてくれる「読書」は貴重だ。

「水底の森」は推理小説で、物語の中では何人も人が殺される。
現実の世界でも、殺人は日常的に起こっており、事件にならない日はない。
最近、町内で夫が妊娠中の妻に暴行をして、妻と胎児を死亡させてしまうという事件が起こった。
自分の住む場所の近くで起こった事件なので嫌な気はするが、大して驚かない自分がいる。


今年は「災」の年。
年末には駄目押しのように、津波による大惨事が伝えられ、最後の最後まで「災」がついてまわったと思う。
自然災害は予知も、防御もしようのないことが多い。
起こってしまった事は受け入れるより仕方がないのだと思う。
大惨事の後を見ると、悪夢のようでなかった事にしたくなるけれど、それでは何も解決しない。


小説の風子は不運な女性だったけど、もう少しその運命に抵抗すれば、流されるままにならなければ、きっと違った人生を歩めたんだろう。
最後の最後に彼女はそれに気がつく。気がついた後、彼女がどうなったのかは、本には書かれていない。
私のこれからの人生にも、抗えない不運な出来事はあるかもしれない。
でも、その運命を受け入れて、前に進もうとする限り、不幸にはならないのではないか?そんな気がする。

年末になると、色んなことを振り返って考えてしまうものですね(笑
今日の日記も、取り留めのないものになってしまいました。

そろそろ、帰省や旅行を理由に「楽天」を正月休される人も増えています。
私は年末年始は家でゆっくりする予定で、日記も休まず更新・・と行きたいところですが、正月中は子供たちとゆっくり遊ぶつもりで、どの程度日記も更新できるか、微妙です(笑
今日で、お休みに入られる方も多いようですので、ご挨拶を。

今年、このブログで知り合った皆様、ありがとうございました。
半年ほどのお付き合いですが、私にとっては得るものの多かった半年でした。
来年もまた、宜しくお願いします。
どうぞ、良いお年を。





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Last updated  2004年12月29日 14時47分38秒
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