チビ怪獣“りょーたん”&“あすか”の成長記録

チビ怪獣“りょーたん”&“あすか”の成長記録

病気が確定するまで:5




2002年12月10日、検査結果を聞くため、甲南病院へ行った。
耳の専門医、後藤先生と初対面。
40~50代くらいのボーイッシュな女医さんだった。
すごくニコニコしていて、笑顔が素敵。それでいてハキハキ喋り、挨拶を交わしただけで、「この先生は信頼できそう」って思えた。
そんなオーラが感じられた。

後藤先生は、私のCTを見ながら、腕を組み、しばらく黙っていた。
そして、ポツリと、「思ったより、悪いな」と言った。
私が思わず「え?!」って声を出してしまったら、先生は、こちらへ振り向き、
「病気は、予想以上に進行してますね」と笑顔で言った。
先生の顔が深刻なじゃなかったので、少しホッとした。
もちろん、言ってる内容は恐ろしいけど・・。
お医者さんの表情って、患者にとってはとても影響が大きいと思った。

先生は模型を使って、私の病気の進行具合を説明してくださった。
そして、今の病状だと、早期手術が必要だということ、これ以上遅かったら、大変なことになっていた、ということを聞かされた。
そして、私が「どうしてこんな病気になったんでしょう」と尋ねたところ、この真珠腫性中耳炎は子供の時の中耳炎が完治してないまま大人になった人がなりやすいとのことだった。



私の中で、手術を受ける決心が固まった。
というか、「するしかない!」という状況に追い込まれている。。
帰宅し、実家の母と電話で話し、今から予約できる一番早い日に手術をしてもらうことに決めた。
翌日、会社で上司にそのことを話した。
上司は、私の状態を理解してくださり、「仕事のことはまったく気にしなくていい。自分の体のことを最優先させなさい。」と言ってくださった。
とてもありがたい言葉だった。

こうして、12月12日に、甲南病院に再び訪れ、手術の予約をした。

私の手術は、2003年1月8日に決定した。


next→ 病気が確定するまで:6

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: