September 15, 2007
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●今回は未来社会に関することではなく、私自身の最近の生活スタイルの変更に関することを取り上げた。

●6年半前のサラリーマンを止めた直後に、突然絶望感や虚無感に襲われ、その後一週間ほど鬱的状態にあったことがある。そのとき、これはまずいということで始めたのがパソコン教室などである。
●ところが、今年8月初旬、中里介山の『大菩薩峠』を読み終えた直後にまたしても突然、このような絶望感や虚無感に襲われ食欲が全く無くなった。しかし、今回も一週間ほどで回復した。
●念のため心療内科に相談に行ったが、その頃にはすっかり癒えていた。クリニックに置いてあった本を読んでみると、このような症状は『パニック障害』と言われるもののようだ。
●『種の起源』の著者であるダーウィンはこのパニック障害という持病を一生持ち続けた人のようである。ダーウィンは、世間からの批判や非難を恐れ、進化論を打ち立ててから15年後にようやく自然淘汰理論を発表することになった。それも年少のライバルの出現に後押しされ、しかもこのライバルと連名での発表であった。その翌年に公刊したのが『種の起源』である。このような行動様式はパニック障害にみられる「慎重」「臆病」といった性癖と関係している…とのことである。

●今回の私のパニックの原因は、6~7月の2カ月間に『大菩薩峠』20冊と放送大学の印刷教材など4冊を読破するような集中の反動ではないかと思っている。勿論、面白かったので集中したことではあったが、読破したあとの虚脱感、あるいは部屋に閉じこもって本の虫になっていることに対する脳の拒否反応かもしれない。

●たまたま高校の仲間が暑気払いの飲み会をしようというので出席した。この飲み会には10名程度しか参加していなかったが、鬱病の経験者が2人ほどいた。意外にも、2人とも学生時代に陽気でリーダー的気質の人物であった。しかしこちらは鬱病で、パニック障害ではなさそうであった。

●パニックに襲われると、直ちにこれではまずい、なんとかしなければと考え、対策を実行するような人は鬱なんかではありえない…と言われるかもしれない。そうは言われても、本人にとっては深刻な事態に陥っていたことには変わりはない。

●再度パニックに襲われることを恐れて、考え、実行した対策は次のようなものである。

・ソフトテニスを始めた。パソコンの生徒さんに、気楽にエンジョイできるサークルを紹介してもらった。テニスを終えた後のレストランでのダベリングも結構楽しい。
・家内の希望でもあった折りたたみ自転車2台を購入し、毎日のようにサイクリングをするようになった。家内とは週一回程度である。
…といったように学究的(?)生活スタイルをエンジョイ型に大きくシフトするようにした。

●私は、冬場の半年程は結構仕事で忙しいが、後の半年はパソコンを教える程度の仕事しかしておらず暇状態にある。従って、この暇状態の半年に何をするのかが課題になる。読書、ブログや本を書くこと、放送大学もこの課題のためである。
●私の大敵は「何もすること(意義の感じられる)が無くなること」である。このことに、怯えているといっていいのかもしれないし、自由の恐怖というものかもしれない。あるいは、サラリーマン的人生の後遺症、貧乏性であるのかもしれない。
●今回の件は、人生にそれほど意義の感じられることばかり転がっているわけではないので、適当にリラックスすることが肝要であるとの教訓かもしれない。人生は、意義がなくても楽しめれば良いのである。他の動物にとっては「生きることの意味とは」などという自身への問いかけのようなものがある訳がない。
『大菩薩峠』の仏頂寺弥助や丸山勇仙、お雪ちゃん は、人生に対して貧乏性すぎたのである。

●仕事が生き甲斐だった人も多いのかもしれないが、仕事が金のための強制された労働であった人にとっては待ち望んだ解放かもしれない。いずれにしても定年というのは強制された怠惰に違いない。
●団塊の世代の人達が定年を迎える。働くことしかしてこなかった定年退職者のうちにはあり余る自由の処置に困る人も少なからず出てくるのではないかと思う。その有力な対策としてボランティア活動があるのかもしれないが、そこに老後の楽しみを見出せる人ばかりとは限らない。
●このような贅沢な悩みに苦しむ人は実際には少なくて、国家の財源制約から年金生活が安閑としたものでなくなっている現在、定年後の収入確保の方が問題である人の方が遥かに多いのかもしれない。





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最終更新日  September 15, 2007 10:31:44 AM
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