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ここ数週間、今年の新入社員の入社前研修⇒入社式⇒受け入れ⇒導入教育とつきっきりだった。おいらは今の会社に来てまだ3ヶ月半だから、今年の新入社員の採用には携わっていない。もっとも、前述のとおりずっと一緒だったので、まぁ顔も売れて、社内でも人なっつこく向こうから話し掛けられるようになった。こうなれば、例え自分が採用した人材でなくてもかわいいもんである。(笑)そんでもって、今度は来年度の新入社員の採用面接が始まった。連日面接で、既に何十人もの学生さんと会っているのだが、一時面接では決して厳しい目で見ているわけではないのだが、どうもピンと来る人材が少ない。手前味噌だが、今の会社は業界の中でもその分野ではトップシェアを持っており、そこそこの人気がある。そんなもんだから、面接で志望動機を聞くと、どの学生さんも声を揃えて同じようなことを言ってくる。「御社の成長性に興味をもちまして・・」「世界一のシェアを持つ御社で自分の可能性を・・・」こんな感じである。まぁ、仕事選びをする上では、「安定した会社で働きたい」というのは少なからず理由となりうるのはわかるんで、上のような答え方をしてくるのはある程度は理解している。しかし、ただ安定していることだけを志望動機として答える学生さんが余りにも多い。自分の学校での専攻や、やりたい職種を棚に上げて、「なんでもいいからとにかくこの会社に入りたい!」というのは、やはり熱意が伝わらない。しかも、面接官の前で物怖じせずにすらすら答えるのはいいとしても、内容がいかにも”びっちり練習してきました!”的なのだ。う~ん、おいらのときもこんな感じだったのか??少なくともやりたい仕事だけは明確にしていたし、どの会社の面接でも、「いろんな会社の人と話がしたいし、いろんな会社を見てみたい」と答えていたような気がする。中途採用の場合と違って、新卒の場合”やりたい職種”といっても、せいぜいアルバイトでちょっとかじったことがあるくらいで、実際どんな仕事をするかなんて、入ってみないとわからんはず。だからこそ、学生さんには月並みの言い方だが、もっと広い視野で職探しをしてもらいたいと思っている。例え、ある業界一本に絞ったとしても、その業界と関係無い会社も最低でもいくつかは受けてみて欲しい。(もちろん、特に理系の学生の場合卒研やらなんやらで忙しいのは充分承知だが・・)今日の面接で、そういうようなことをアドバイスのつもりで、ある学生に話した。(もちろん合否に関係無いつもりで)しかし、彼は、自分なりに必死に導いた結論を会ったばかりの人間に否定されたと思ってカチンと来たのだろうか、切れたように反論し、挙句の果てにふて腐れてしまった。一緒にいた先輩の面接官は「いや~、ああいう質問の仕方もあるんだね。学生の本音と地をうまく出させたね。さすがに○○さんは場数を踏んでるね」と言ってくれた。しかし、おいらは複雑だ。もちろん、ちょっと意地悪な質問をして学生の本音を聞きだすテクニックは持っているつもりだし、内定出しの手前で悩んだところで白か黒かを出さなければならないときは、そういうこともする。ただ、今日は一時面接で、その学生が本当にいろんな会社を見てから、当社を選んで欲しいと思った故にアドバイスを送ったつもりだったのだが・・。彼は不採用になり、結果として両者不幸な思いをしないで済んだと言えばそれまでだが、彼のことは心配である。恐らく、今日と同じようなことをしていれば内定を勝ち得るのは困難を極めるだろう。まず、人の話を聞く態度をあらためるのはもちろんだが、偏った考え方、狭い視野で就職活動を進めていっても、本当に自分がやりたい仕事とめぐり合うことは出来ないだろう。なんだか複雑な一日であった。
2004.04.14
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