広島:竹原

竹原2竹原1


こちら竹原という町は関東の人にはほとんど馴染みがないのではないのでしょうか?
それくらい小さな観光地なのですが、
江戸時代からの町屋が立ち並ぶすてきなところです。
写真を見ていただけるとわかると思いますが、
ただの窓にも粋な細工がしてあったりするんですよ。
この細工もいろいろな種類があって昔の人の生活に対する遊び心を感じます。
私が行った時はその町屋のひとつから琴を練習する音が聞こえてきたりして、
なんだか他の時代に迷いこんでしまったような気さえしました。


☆旅のエピソード

私がこの竹原を旅行したのはこの瀬戸内海地方の旅の最後で、
竹原を散策したあとはもう帰るため、呉線という海の見える電車に乗りこみました。
電車の中は比較的すいていて私は海の見える方の座席に座りました。
そこでちょっと離れて横に座っていたおばあちゃんが話しかけてきてくれて、
おばあちゃんの娘の話などを聞きました。
娘さんとは離れて暮らしているらしくあんまり会えなくて寂しそうでした。
そしてひとりで旅する私のことをすごく心配してくれました。
呉線から見える瀬戸内海のおだやかな風景と同じに
私の心もすごくおだやかになるのを感じました。
そして別れ際、おばあちゃんはこの先の電車の中で食べようと思っていたという
2つのパンを渡してくれました。
おばあちゃんはこれから自分の母親の病院に看病しに行くということでした。
私も自分の母親のこと、大事にしよう、と思ったひとときでした。

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