2、3歳の頃


うすうす気が付いていましたが、やはり信じたくなかったのだと思います。
それと姉の恵里香が、その頃普通のレベルに近づいてきたので、この子もきっと遅いだけだと思い込もうとしていたのだと思います。

でもやはり現実は現実。姉と同じ療育施設の向日葵に通うことにしました。
2歳3ヶ月のときでした。

この時期のしんちゃんの状態は、とにかく多動であるという事、もちろん呼んでも振り向かない、とにかく動き回り、人間と言うものは目に入らない、だから、公園へ行っても、他人をわざと押すわけではないのだけど、人間はそのあたりの石と同じ状態だから、押したように見えたり、ぶつかったり、ジュースとか食べ物しか目に入らないから他人の食べ物を取ったり、追い掛け回すだけで大変な日々でした。

向日葵には1年半通いました。
しんちゃんの同じ年の子には、なぜか自閉の子が多くて、そういう年回りってあるのでしょうか?
最初、自閉君4人のグループで療育が始まりました。
ですが、あまりに4人が4人とも、わが道を行くタイプだったので、すぐに解体され、別々のグループになりました。
この4人とは今でも連絡を取り合ったり、情報交換をしたりしています。
でもこの時点では、あまり差を感じなかったものの、2004年の現在では、かなりの差がついています。
自閉と言う面ではどうかはわかりませんが、知的な遅れはうちのしんちゃんが一番重いようです。

とにかくこの時期、しんちゃんはアトピーがひどくて、課題や、物事に集中できない状態でした。
痒くて、何も耳に入らないのです。
先生からも「アトピーを治すことが先決だね」と言われました。
あちこちの医者に通ったり、粗塩、酢、海水浴、温泉、とにかくいいといわれるものは全部試しました。
でもぜんぜん良くなりませんでした。
それと、ステロイド剤の後遺症か、肌がところどころ、色が抜けたようになってしまいました。
今でも、そこだけ日焼けしません、まだら猫状態です。

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