FANTA-G

FANTA-G

2016.03.12
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 「保育園落ちた 日本死ね」の匿名書き込みが国会で取り上げられ、国政を動かさんばかりの話題になっていることについて。

 で、すごく気になった事。この匿名の書き込みに「言葉が汚い、もっと別の言い方があるだろう」と本文とは関係のない、言葉使いの点から非難する意見が多数あることについて。

 私が思うのは「もし、この激しく、汚く、たたきつけるような憤りを感じさせる文章でなかったら、こんなにみんなが注目しただろうか?待機児童の問題を現実の社会問題として考えただろうか」ということ。と、いうのは待機児童の問題はここ数年の話ではありません。30年前からずっと問題視され、多くの親御さんが訴えていたこと。

 この「日本死ね」の本分と同じ内容の言葉を「普通の文面で」書いた嘆願書やネット上で見かけたことはある。どうにかしてくれと。しかし、現実は遅々として進まなかった。問題はずっと前からあって、窮状を訴えていた親御さんはたくさんいた。しかし、それが社会問題だと自分も含めて認識していなかった人の方が多かった。

 今回、国会で取り上げられた際、野次をバンバン飛ばした政治家がいた。総理も「そんな匿名の書き込みなど誰が書いたかわからない以上、なんともしようがない」と。その発言は実際に都内に多くいる育児難民の親御さんを激怒させた。私たちがその発言者とおなじ境遇であると。

 報道も含めて社会の風が一気に「待機児童問題は深刻である」となった途端、今度はそれまで自助努力で何とかせよという空気を、選挙が近いこともあるのだろう、与野党ともに「これは早急になんかしなければ」という空気を醸成した。

 何十年もたなざらしにされていた問題が、わずか数百文字の匿名の文章で動き出した。このパワーは最初の「汚い言葉」の持つ悲鳴のような魂が生んだことに間違いない。

 原爆被爆者の叫びを描いた「はだしのゲン」という漫画。この中での登場人物の言葉は、汚らしく、激しく、決して耳障りのよい、お上品な言葉はない。しかし、その剥き出しのセリフに作者が体験した原爆の地獄を伝える言霊があって、だからこそ多くの人々の心に棘のように刺さり、悲劇を感じることができる。

 優れた言葉は「言霊」といって世の中を動かす大きな力を持つ。考えてみたら、戦争も、差別も、多くの争いは言葉から始まる。そして、上の匿名の文章にはその「魂」があったのだろう。単に下品な言葉であれば、ネット上にいくらでも転がっていて、そしてそれらは誰の心にも響かない。雑音として沈んでいく言葉だ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.03.13 00:21:36
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

FAM5220

FAM5220

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

いちはら@ Re:見る自由、見ない自由はある。けど、他人に見せない自由はない(08/04) 嫌なら見るなは確かにそうですが、選択も…
ツキアップ@ Re:絶滅危惧種を食べようとまでは思わない(10/17) ツキアップについては、 0896240183 をど…
もにゃら@ Re:絶対にこの人だけは支持できない(09/10) 高市氏が総裁になってしまいましたね… 氏…
ちいふう@ Re:一言でも言ったら積み上げてきた謝罪の言葉は全部リセットされる(08/17) お疲れ様です 今回の内容、氏のおっしゃ…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: