クリスチャン・デスが1982年に発表した、唯一のアルバム「Only Theatre of Pain」は、すばらしく魅力的な出来映えになっている。耳にまとわり付くような怪しい幻想は、ブラック・サバスがファースト・アルバムで作り上げた世界を髣髴とさせる。どちらのバンドも、音楽の感情表現の鮮烈さと斬新さにおいては、この手のバンドにありがちな音の洪水のレベルを遥かに凌駕している。
ひとつは、前述の「Romeo's Distress」。もう一曲は「Mysterium Inquitatis」。こちらはライブ用の引き伸ばされたバージョンだった。私はアルバム・バージョンのほうが好きだが、「クスタヲノモルクスタラカズミハミカ(逆から読むこと)」とか「Ahis zyxur li peru resh(理解不能)」のような歌詞をライブで歌うのはさぞかし難しいだろう。 アルバムはまた、多くの逆文を使用し、悪魔崇拝の影響を受けているとされている。 他にも、以下のような露骨に悪魔的な歌詞を含んでいる。
今週は1980年代のアンダーグラウンド・シーンの中枢だったバンド、クリスチャン・デス(CD)の「 Only Theatre of Pain」を取り上げる。CDはロズ・ウィリアムズにより、アドレッシェンツのリック・アグニューと共に、80年代初期に結成された。 ウィリアムズのCDでの作品は、無意識に(後には)悪意に満ちて、ゴスというジャンルを創作することになる。 彼はゴス・アーティストとして分類されのは、作品に対する正当な評価でないと、ゴスのレッテル軽蔑した。CDはゴシック、デス・メタル、ゴス・ロックなど様々な名称で呼ばれたが、ロズはゴスよりデス・ロックの名称を好んだ。彼らの作品は暗く雰囲気があるが、堅固なロックの上に成り立っている。
「Only Theatre of Pain」は多分彼らの最高のアルバムでは無いかも知れないが、最も物議を醸し、LAデス・ロック・シーンの礎となった作品であることは疑いが無い。 これは当時はじめてのゴス「ロック」アルバムであると同時に、ウィリアムズの悪魔のイメージと逆呪文の詩は、強烈なショックを与えた。ロズ・ウィリアムズはこのアルバムが製作されたとき、まだ16歳だった。本作はCDのアルバムの中で唯一、悪魔崇拝を唱えた作品だが、後の作品は宗教と精神世界へと発展していくことになる。