最後まで悩みに悩んだ。
W出願にしようかとも思ったが、
前日まで迷うのはよくないと思い、
A中学校にのみ出願した。
受験会場へ向かう電車の中で、
母は立っていられなくなった。
おそらく、朝飲んだ血圧を下げる薬のせいであろう。
母は、12月にも同じようなことを経験している。
コブに席を替わってもらい、
紅茶を口にした。
「お母さん、すごい汗。」
心配するコブに、
「前に1回経験しているから、大丈夫。」
声を絞り出した。
どうにか目的の駅へ到着する前に回復し、
無事コブをA中学校へ送り届ける。
試験を終えて出てきたコブは、
「理科でミスした。大きな問題1問全部、20ずつ多い。」
国語も算数も、コブは難しいと感じたよう。
厳しい受験となった。
そして、この日、
先に受験した第一志望校の合格発表があった。