じゅびあの徒然日記

じゅびあの徒然日記

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

じゅびあ

じゅびあ

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ぱぴりお @ がんばってください!精神科医! 精神科医の先生ってなんだか虐げられてい…
じゅびあ @ Re[1]:厳しいです(11/16) ぱぴりおさん 「階段を上り下りするの…
ぱぴりお @ Re:厳しいです(11/16) 体力勝負ですね。 私も、祖母がなくなる3…
じゅびあ @ Re[1]:Stop PEG(胃ろう)!?(10/06) あどらむさん 私の患者さんで介護を仕…
あどらむ @ Re:Stop PEG(胃ろう)!?(10/06)  前に働いていた特養が「とにかく口から…

フリーページ

2006年12月15日
XML
カテゴリ: カラダの病気
母は、元気な頃に時々、病気の告知の話をしていた。
「治る病気ならいいけどね、治らない病気だというのなら、やっぱり失望してしまうかしら。とにかくアンタの判断に任せるわ。医者なんだし。」
結局丸投げされているのだけど...。

呼吸器の主治医の話では、手術不能で、化学療法をやるしかないが、強い副作用に耐えて治療を続けていくためにはそれだけの動機が必要なので、告知すべきではないか、と言う。
確かに隠し通すのは難しいだろう。
だが、姉と私と相談して、原発巣については告知するが、とにかく脳に転移していることだけは、告知しないと決めた。
脳外科のほうの主治医はそれではやりにくいらしく、告知すべきだと言ったようだが、私たちは断固、遠隔転移については告知しないとつっぱねた。
したところで、根治的な治療が出来るわけではない。
既に精神症状まで出ている母のことだ、さらに激しく取り乱すだろうし、巻き込まれてしまう家族もたまらない。


手術を取りやめた理由説明は、腫瘍の場所が心臓に近いこともあって、切り取るとかえって腫瘍組織が散ったりする危険が大きい上、組織的にも薬物がよく効くものなので、そちらを選択しましょうという、苦肉の策。
それまで、悪いものかもしれないという程度ではっきり母には伝えていなかったが、肺についてははっきりがんであることが伝えられた。
脳については、これはたまたま見つかったのだが、浮腫があって物忘れなどが出ているので、一緒に治療しましょう、と説明した。

実際には画像上3つほど転移巣が写っているのだが、2つは小さい。
1つは明らかに大きく、かなりの面積を占め、その周りがむくんだ状態。
だが素人目には画像上のむくみは分かりにくい。
私は主治医に、この一番大きい転移巣そのものを、むくみと説明しましょう、多分周囲が抜けているのは、素人の目に付かないから、と提案した。
それで、いずれ、患者本人への説明と食い違ったためにトラブルが生じたことについては、すべて私たちで責任を取ります、と約束した上だ。

インフォームドコンセント、患者自身の知る権利、と誰もが言う。
呼吸器の主治医も脳外科の主治医も、すでに末期がんなのに告知して当然という姿勢なのに、違和感を覚えた。
そりゃあ、患者が全部知っているほうが、話の辻褄合わせも面倒くさくなくていいだろう。

入学試験で読まされ、面接でその内容を問われた英文も、それだった。
私が研修医だった頃は、家族の希望で全てを告知されていない患者さんはたくさんいたはずなのに、いつから告知は迷うまでもなく当然になったのだろう。
家族が決めかねているうちに、医者のほうから「告知したほうがやりやすい」などと言われる時代になったのだ。

だが、実際、告知は当たり前の時代になっていたらしい。
医者はテレビドラマ以上に、嘘が下手だった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年12月15日 23時03分31秒
コメント(0) | コメントを書く
[カラダの病気] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: