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買い換えた携帯は音声で電話をかけられるようになっていましたしかも操作はとても簡単。数字の「1」キーを押すだけで、音声操作に切り替わります。携帯は、若者向き・健常者志向ですから見える私でも、小さいキーの操作には神経を使います音声操作で電話がかけられるのは老人や、見えない方には朗報です~~~~~~~~~~~~~~~~音声で操作する待ち受け画面で数字の『1』を1秒以上押すこれ以後は、全て音声でOKです。発声をうながすアナウンスが流れます『機能を言ってください』(アナウンス途中で音量調節可)名前で電話をかける時は『電話帳』と発声します電話帳に登録した名前を音声で呼び出して電話をかけます『お名前を言ってください』電話帳に登録したヨミガナを発声してください。16音まで認識されます『自宅』『自宅でよろしいですか』 『はい(いいえ)』と発声電話番号で電話をかけるときは『機能を言ってください』『電話番号』10桁か11桁の電話番号を連続で発声してください『はい(いいえ)』と発声~~~~~~~~~~~~~~~~携帯の普及と共に公衆電話が減り、見えない方たちは、不便になりました。対面サービスに見えられた方たち大半が携帯を利用していらっしゃいました。時間中にが鳴った時の対応を見ていると、キー操作に迷われることは先ずありませんでしたが~~~携帯取説の音訳・点訳での私たちの係わりについては2005/11/25と、2006/4/14に書いていますので、興味をもたれましたらクリックしてみてください。全てのキーにPCのように音声機能が付けば見えない方にも、いろいろ便利な利用法があると思いますが、容量的に今は無理なのでしょう。
2009.07.17
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前回の日記に最初「不意の失費だ」と書きましたが、どうもシックリ来ませんでした「失費」には、無駄なお金を使ったとか正当な対価で購入できなかったような損をしたようなイメージがあった所に、「U」と「I」を入力ミスして、「shippi・失費」と変換されてしまったのだと思い込んで「出費・shuppi」と訂正したのですが広辞苑では失費=使った費用。ものいり。いりよう。「-がかさむ」出費=費用を出すこと。また、その費用。かかり。「-がかさむ」「-をおさえる」と、書かれていて、「失費」には「失った」と言う意が、あまり強くないと分りました。二重のミスです音訳・墨訳では「シッピ」と「シュッピ」をきちんと読みを区別する注意が必要だと思いました。読み違いが多い麻生総理ですが、「未曾有」を「ミゾユウ」は論外として「ミゾー」ではなく「ミゾウ」と「ウ」を言い切ること。「麻生 太郎」は「アソー タロー」と長音で点訳・音訳しなくては言葉の重みと言いますが、発する事にも、受け止める事にも慎重でありたいと思いました自戒してます那須の紅葉 敷地内のドウダンツツジ
2008.12.07
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前々回「十返舎一九」と入力するときに『じっぺんしゃ』と一気に入力したら、『十辺社』で、『じっぺん』では『十篇・十辺・十編・十遍』となった『十返』は単語としては存在せず『返』は『へん』で変換しなければならなかった『十』の読み方で思い出したことがある若い頃・『十訓抄・十国峠・十進法・十手・十把一絡げ』などの『十』の読みは、『じゅう』か『じゅっ』だと思い込んでいた点訳や音訳をやるようになって、『じっ』と読み書きする事に気付いた。我が家の広辞苑4版には『じゅっ』の項目では記載がなく、何版かは分らないが電子辞書の広辞苑でも「じゅっしんほう」と入力すると《該当語なし》→並び順の近い語を表示させても該当しない。昨今は、『じゅっ』と読んでも良いらしく、2006年辺りに出版された「大辞林」や国語辞典の一部、広辞苑第6版では、『じゅって』『じゅっしんほう』の記載があり、言い方が広まってしまえば、辞書にも採用されることになるのだと知った。PCでは『じゅって・じって』『じゅっしんほう・じっしんほう』『じゅっこくとうげ・じっこくとうげ』は変換できる。点字では と書き次のマスに、小さい『っ』促音の2の点を書く。マス数が同じ3マスなので、書き違えても訂正が最小限で済むのが救いだ
2008.09.22
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書こうと思うことが纏まりません先週水曜日の講座は「脳力を鍛える~音読のすすめ~」と題して元NHKアナウンサー石橋 健一氏の講義でした脳を活性化させるためには、昔ながらの「読み・書き・計算」が効果的で、『読み』は黙読より音読が勝るという内容でした音読に適しているのは、コラムや社説など、短くて、はっきりとした論旨があるものがよいと芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の抜粋と双子のご長寿姉妹、金さん・銀さんのエピソードと笑いやユーモアが脳の老化を防ぎ、体を活性化するという論旨の新聞のコラム「金と銀」を全員で声に出して読みました。講義の受け売りを書きましたコラムの文中の「この世をば どりゃお暇にせん香の煙とともにハイ(灰)さやうなら」と十返舎一九の軽妙洒脱な辞世の句に脱帽です見えない方たちに音訳のサポートをしてきましたが、音読は、自分だけが聞くので、少しは気楽な気がします。黙読だと、正確な読みはアヤフヤでも、漢字の意味を汲み取って、次へ進んでしまいますが、声に出せば、自分にだけでも、嘘はつけなくなり、読み調べをして、新しい知識を得ることができます。自分のために、自分だけで何かをするって実行は難しいですグズグズしていたら、もう1週間たってしまいました。明日の講義は「贈与・相続・遺言の基礎」だそうです
2008.09.16
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「火の気のない駐車場で、車が数台燃えた」と言うニュースを読んだアナウンサーが、『ヒノ、ケノない』と読んだ暫くして、同じニュースを読んだ。1度目の時に、誰か注意して、2度目は直っているのかと思ったが、同じ読み方だった「火の気」は、世の中・血の気・髪の毛・床の間・目の当たり・男の子(少年)・女の子(少女)などと同じで、助詞『ノ』に続いているが、習慣的に一語のなっていると解され、『ノ』の後に、ひと呼吸を置いて発音することはない。「いちいち気にして、イライラしない?」とダンナさんは訊くが、性分らしく気にしだすと、自分では止められない
2007.06.14
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かつて、旧中山道を「いちにちじゅう やまみち」 と読んだ女姓アナウンサー(女子アナと言う語が嫌いなので)がいたというエピソードは伝説 に近いが、今朝、『高野連の調査で、野球部が処分対象になる高校は3ケタになるだろう』との記事の紹介で、女姓アナウンサーは「サンケタ」と読んだ。その時は「オイオイ『ミケタ』だろうよ」と思ったが、番組の最後の方で、男性アナウンサーも「サンケタ」と読んだ。ダンナさんに「100は何桁?」と聞いたら、即座に「ミケタ」と答えた。この話をすると「我々が古いのかね~」とそうかも知れないたしかに『ミケタ』は、1~10を ヒイ フウ ミイ ヨゥ イツ ムゥ ナナ ヤァ コノ トオと言っていたことから来ているのだろうし、こんな数え方は、今の私でもしないもんね老婆心(嫌がらせ?)から一言この女姓アナウンサーは同じ記事を読むとき「北上高校」を「ホクジョウ コウコウ」と読み隣の男性アナウンサーに「キタカミコウコウ」と注意されていた。news的な物を読むお仕事の人は、アンテナを張って、社会現象に敏感でないと
2007.04.21
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26日から、時刻変更になった都バスの路線が幾つかある都営バスの時刻表は、東京都交通局のホームページから辿って、ここに至って 時刻表 ● 五十音選択 ● 鉄道駅選択 ● 施設選択 ● 停留所名称検索 ● 深夜バス の中から選択し、画面を開くと音声読み上げ対応をしてくれる『錦糸町駅前行』の読み上げが、『系統名 錦13 よみ にしき、じゅうさん、こう 行き先 錦糸町駅前行 よみ きんしちょうえきまえゆき』『錦』が「きん」ではなく、「にしき」では、漢字をご存じない視覚障害の方には、ピンとこないかも知れないが利用価値はでしょう私は、セッカチなのだろうか10分間隔の運行なら、待つことが出来るが、15分以上間隔があると、時刻表に合わせて家を出る きのう、リハビリの途中、乗換えたバスで一緒になったSさん前のバスに車椅子の方が乗車されたとこの車椅子の方は、積極的な方で、よくお見かけする運転手さんと、必ず何人かの乗客が手伝って車内へ運び上げるSさんは、このことに不平タラタラ「人に迷惑掛けてまで、出歩くことはない」と声高に「必要な用事なら仕方ないけど、ショッピングを楽しみたいなんて、我が儘よね」『障害のある人も、健常者と同じように人生や、生活を楽しめる社会がいい社会なんですって』と反論したが、ゴチャゴチャと納得してくれない少し悲しかった
2007.03.30
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うつらうつらしている耳に、女子アナのニュースを読む声が聞こえている心地いい少し、脳を目覚めさせて聴いてみるきれいに鼻濁音を発音している。ひと頃、民放の女子アナは、鼻濁音を使わなかった。私には、耳障りだったが、<鼻濁音は方言の一種>と考えるべきかと思っていたら、最近は聞かなくなったような【鼻濁音】呼気を鼻に抜いて発音するガ行音。東京その他では語頭以外のガ行音や助詞の「が」「がな」などは鼻濁音で発音するがこの音韻の存在しない地方も多い(広辞苑)とある。あしかが(足利)・あいかぎ(合鍵)いそぐ(急ぐ)・くりげ(栗毛)りんご(林檎)逆引き広辞苑からの引用なので、すべて語尾の例になってしまったが点字の勉強が一区切りと思ったとき、地域の『朗読講習会』を受講したことがあった講師の先生は、「日本には、鼻濁音と言う、美しい発音があります」と言った。会館で仕事をしている時も、打ち合わせの席で、「あなたは、鼻濁音が使えない」と、若い後輩に注意をする先輩もいた。鼻濁音は、文字には出来ない。点字でも これ以外の表記はない。敢えて書けば とでも、表現するかでもでも、我慢できないCMがある 台所用洗剤『油よごれに~~~」歌っている歌手も、プロデューサーも、鼻濁音の存在しない地域のご出身なのね☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆余談:音訳を、朗読と言う人は多い。国家資格ではないが、点字図書館で『点訳指導者』と言う資格をくれる。何年か点訳を経験して、課題文の点訳を添えて、講習会に応募し、30回の講習で、仕上げ的な講義を受ける。最初のガイダンスは、点訳者・音訳者合同だった。「朗読、朗読」と連発する受講生に、講師は「素人の思い込みの感情移入は困ります。書かれたものを正確に読めばいいんです。音訳と言って下さい」少々、ヒステリックに言った。私も、『朗読講習会』に参加した時、講師が「会話は、それらしく、その人になった気持ちで」と、何回も言うのに、何故か抵抗を覚えたものだ。会館の仕事では、小説は読まないので、ただ、正確に読むことだけを心がけたが、「私は、音訳を信用しない。読み手の感情が入るから」と、点訳にこだわる人がいるのも事実なのだ。
2006.11.05
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音訳は、初級の講習会に参加して、発声練習や滑舌のための早口言葉の訓練。録音したテープの批評を受けた位で、点訳に較べ、経験が少ないので、偉そうに書くことは出来ません料理本の音訳は、特に難しい語句が出てくる訳ではないので、比較的、気楽に読めますが、迷った(この迷いは、点訳でも同じですが)と言えば、『ブロッコリーを小房に分け・・・』コフサ コブサ広辞苑では、どちらも見つけることは出来ず乳房=チブサだよなぁと思ったりしますサラダ油=サラダユ(サラダアブラ・サラダオイル)料理番組で、講師は、なんとおっしゃるかなかなか、知りたい語句に、巡り合えませんこの画像の『A』の部分。本文に『Aを合わせた中に~~』と言う記述があるので、『Aの調味料』『Aの合わせ調味料』などと、補足して読み、最後に『Aの調味料終わり』とか、『ここまで』など付け加えます。全ての本が、点訳や、音訳を前提にしては、書かれていないので、眼で読んで分かっても、点訳や、音訳で伝えようとすると、迷いも出てくる訳です『ブロッコリーを小さい房に分け・・・』と書かれていれば、迷わないのに
2006.08.18
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素麺の茹で汁が、鍋から吹きこぼれそうになって、火力を弱める見えない方にとって、日常必要な、調理と言う作業は、かなり、注意を要するものだと思うのだがサリーさん(2005/11/7~8記)が、生協に注文する食品は、調理済みのものは、少ない。ガステーブルの取説を持参される方もいる。型番は違うが、我が家と同じメーカー製で、音訳してから、片側の揚げ物用のバーナーに天ぷら油加熱防止機能が付いていることを、私が、知ったりする近年は、種々の安全装置も開発されたが、点火ミスのガス漏れは起きないか?炎が、衣服に燃え移らないか?対面サービスをしていても、利用時間を使い切るだけの資料を持参される方が多いので、こちらの『好奇心や、疑問』を伺う余裕はなく、実情をよく知らない電子レンジや、電磁調理器(補助金が出るらしい)、電気のグリル鍋や、鉄板次々、購入される方は、より安全を求めているのかも
2006.08.05
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『マチノ アカリガ キエテ ユク』これを、墨訳する時、どう書くか ?『町の明かりが消えてゆく』 『街の灯りが消えてゆく』『マチ』を変換すると、町=地域・行政区画・町ぐるみ・隣の町・・・無機質的?街=街路・「街は買い物客でごった返している」「街を吹きぬける風」 ・・・ 人と共に『アカリ』明かり=光.「窓から明かりがさす」;灯り・・・自然光灯り=ともし火.電灯.⇒ 明かり.「灯り(明かり)」をともす。街の灯り.・・・人が作る光『ユク』=『行く』とは書けないなぁ『ヒガ ノボル』は、日が昇る・日が上る・陽が昇る・・・ (上記の例文は、Yさんの詩とは無関係です。)^^^^^^^^^^分厚いイベント情報誌の中から、作詞募集に応募されるYさん。細かい数字は忘れたけれど、応募された作品の4分の1位は、入選されているそうだ カナタイプで、印字された原稿を、漢字仮名混じり文に墨訳する。当選するかしないかは、審査員の好みによる所も多いという。(殊に作詩の世界では)『運命』をルビで、『さだめ』・『女』を『ひと』 などと書く世界だ。限られた利用時間で、自分の知識・経験で、作詞者の意に、どこまで副えるか?書き終わった墨訳は、必ず音読し、確かめていただく。s点訳と音訳は、正確に読むことが求められるが、墨訳は、感性が求められるような気がする ^^^^^^^^^^^^ある日、「Yさんの詩に曲がつき、○月○日○○局で、放送されました。そのテープを頂きました。休憩時間に聴いてください」とスタッフの申し送り事項にありました。セミクラシックで、ピアノのシンプルな伴奏にのって、澄んだ合唱の歌声が録音されていました♯♪♪♪ ♭♪♪♪至福の時です
2006.04.30
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視覚障害者の方の目の代役をするには、点訳・音訳・墨訳の3種類の方法がある。どのサポートにも、それぞれの難しさがあるが、点訳と音訳、両方をマスターしておくと、相乗効果があるように思う。点訳は、先ず、点字の形を覚え(これは、ルールがあるので、割と簡単)、分かち書き(マス空け。これは曲者だが)を、マスターする。音訳は、日頃、黙読している文章を、声に出して、読むだけだが、いざマイクに向かうと、結構緊張する。この緊張感は、点訳する文章を読むときも、持ちたいと思った。誤読が許されないのは、当然として、『人のために読む』ということで、自分が、いかに、いい加減な読み方をしていたかを、思い知らされる。仕事として、音訳を依頼されたのは、ニュース性のあるものが、多かった事もあるが、読みながら、「これが、点訳だったら」と思ったことがあった。前回のW杯の時、“FIFA”を、“エフアイエフエー”と読み、「もしかしてフィファって、聞いているような」と言われ、恥じた。点訳だったら『外国語引用符開・大文字符2個・FIFA外国語引用符閉』で、正確に声で読めなくても、書ける。APECは、エーペックで、アペックではない。OPECは、オペックで、オーペックではない。耳からの情報に、敏感になることが、必要だ。これは、点訳では、あまり要求されないが・・・依頼者の複数の方から、言われたことがある。「点訳者に読んでもらうと、要領がよく、分かりやすい」と。読みながら、点訳だったら、どう書くか。何時も、頭にあったような気がしている。複式呼吸法位しか、講習を受けないのに、音訳で、依頼者から苦情を頂かなくて済んだのは、基礎に点訳があったからだと、思っている。
2006.04.06
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勤務時間中と思われる時間帯に、タクシーでお見えになるのは、 Cさん。 利用時間90分を使い切ることなく、書類の音訳をテープに 録音し、終われば、直ちに帰られる。 職場の方たちが、忙しくて、読んでくれる暇がない時なのかも。 お帰りの時、「タクシー拾いましょうか?」と言うと、 本当にホッとした表情をなさる。 止めたタクシーに、Cさんを誘導すると、 『なんだ、あんたが乗るんじゃないのかよ』 と、Cさんが、見えないのを知って、露骨に嫌な顔をする ドライバーを、何度見ただろうか。 東京都では、タクシー券を配布していたが、 「実際には、あまり使っていない」とは、 <点字の般若心経>でご登場いただいたTsさん。 降りる時、くどいと分かっていても、 「★★銀行の前だね。道路の反対側ではないね」と、 念を押してしまうのだそうだ。 積極的に協力しているタクシー会社もあるようなので、 電話で連絡するとか、利用する方も、ひと工夫・・・
2006.02.28
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在職当時、密かに『冬の七夕』と名づけていた日がある。年始の業務開始から最初の月曜日。この日の1・2人目に、必ず、この日だけお見えになる方がいた。サービス内容も、きまって年賀状の音訳。和服で見えられ、椅子の上に正座される。宛名から察すると、邦楽の先生のようだ。年賀状の多さから、かなり名のある方かも知れないが、その世界に疎い私には分からない。音訳は、差出人・絵柄の説明・本文・添え書き。その他のポイントは1, 官製葉書か、私製葉書か。2, 印刷か、手書きか。3, 添え書きがあるか。「官製葉書に印刷で、添え書きはありません。」「ふ~ん」とご不満そう。儀礼ではなく、相手を思う心情の一言があればご満悦。読み終わった葉書を手渡すと、上部に、「殿」「様」と点字を書かれ、仕分けされる。通常、1日1人1回(90分)と、決められているサービスだが、お仲間のYさんのお名前を借りて、180分の予約をなさる。Yさんは、会館で、月曜日に、お琴の教室を主宰されているので、ちゃっかり利用されている。予約表を見てYさんの時間ですと、告げる前に「了解して貰ってるから」と先手をとられる。それでも、ご本人を前に「規則違反です」とは、なかなか言えないものだ。視覚障害者の方の外出が、どれほど大変なものか、分かるだけに、断れなかった・・・
2006.01.11
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Yk夫人がお見えになるのは、火曜日の午前中。このサービス業務は、火曜と日曜以外は、午後からしか行われないので、二人のお子様が小さかったYk夫人は、お子様が学校や幼稚園に行っている、この時間しか利用できないのです。それ以外の日は、学校や幼稚園のお知らせを、事務室にFAXで送り、予約時間に、『TELして聞き取る』という方法を使われていました。視覚障害者の方が、FAXを情報取得の手段として、利用されるのは、こんな使い方があるからで、ご自分が、受け取って読まれる訳ではないのです。対面で最も多かったのが、お子様の洋服や靴選び。生協さんのカタログから、四季折々、成長に合わせて、必要な物を。お子様は二人とも健常者です。出来るだけ、色合わせを考えて、どう組み合わせて着ても、マッチするよう、説明とアドバイスを。台所用品・日用品のカタログは、単に読むというより、説明になります。殊に大きさに関しては、"何センチ"ではなく、定規の上に、手を開いていただいて、15センチが、"親指と人差し指を開いた長さ"と・・・幼稚園だったKちゃんも、私の在職中に、小学校高学年にまでなり、学校からのお知らせも、自分で読めるし、お金を預ければ、お姉さんと洋服も買いに行けるようになりました。更に3年が過ぎました。全盲のご両親を支える、素敵な若者に成長されたことでしょう。
2005.12.21
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Lさんは、対面サービスをする私たちの前では、一切テープ録音をなさらない。点字のメモも取られない。テープは「聞かなきゃなんないじゃない。」点字は「読まなきゃなんないじゃない」・・・??? 抜群の記憶力!!!月一位の間隔でお見えになる。テーブルの上に、背負ってきたデイバッグを逆さにして、中身をブチマケル・・・!!!この仕事で、一番依頼が多かったのが、この郵便物処理です。プライバシーの問題もあり、誰に読んで貰ってもいいというものではないので。でも、大抵の方は、手触りで区分けなさった物を持参されますが、Lさんは例外です。利用時間を予約される時、職員が、一応利用目的を聞きますが、「ごみ整理」と冗談を言われた方がいて、たまたま、転勤したての人が応対し「うちは清掃事務所じゃないいんですけど」と、答えたとか。先ず、テーブルからこぼれ落ちた郵便物を拾い集め、封書・葉書・チラシ広告などに仕分けする。「封書から読みます」と言いながら、眼と脳は、重要度を判断しながら、読む順番を考えている。最初は、差出人。内容も途中で「あぁ それ要らない」とおっしゃれば、破いて屑篭へ。チラシ広告が、意外と情報源だったりする。「ハウスクリーニングを頼もう」とか、不用品引き取りとか。チラシ広告は、近場の業者が多く、利便性がある。初対面の時「後は、チラシですけど、読みますか?」と言ってしまった。「当たり前です。要る要らないは、私が決めます」とピシャリと言われ、恐縮したものでした。最後は、3・4冊の預金通帳を別途取り出して、半端じゃない残高を。
2005.12.11
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何時もカップルでお見えになる方があった。依頼されるのも、必ず家電の音訳。しかも実物ご持参であった。先ず、奥様が、実物をテーブルに置き、ご主人は、これもご持参のテレコのSWを。つまり、会話そのものをすべて録音"サレテ"しまうのだ。私は、品物に触って確かめられる奥様の手を見ながら、取扱説明書を読んでいく。時には、後ろに回りこんで、"SWはここです。右端から、親指と人指し指を開いた位の所"と、手を添えることも。ロースターのような簡単な物なら苦労は無いのだが・・・重そうに抱えてこられた物は、ミシン。自分では、何年も触れていない。些かの不安あり。取扱説明書を片手に、奥様と手を重ねて、SWから始めて、下糸の巻き取り・上糸を通す順序・押えがねのおろしバネの位置など。読み終わって、「動かしてみますか?」と、聞いては見たものの、『もし、うまく縫えなかったらどうしよう(そう、布地までご持参でした)』とハラハラものだった。視覚障害者の方が、ミシン?と思われるかも知れませんが、工業用ミシンの取扱説明書の音訳依頼を受けたこともあるのです。実物を見られない場合は、ただヒタスラに、取扱説明書を読むしかありません。蛇足:下糸=死体と・肢体と・姿態と <下糸>は変換なし今日の面白さは此処だけですね。
2005.12.07
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約1時間で、読んだ競馬新聞の馬の数は、6レース分で、80~90頭になる。チョットしんどい。 さて、残りの時間は? 大抵会社四季報だった。 腕時計を触りながら、「あと3分ありますね。じゃあ○○会社を」となる。 そんなDiさんが、ある日、スーパーのレシートを2枚とりだした。「読んでください」初めてのことだ。 日付と、品名・金額を読んでいく。 読みながら、私は、言おうか言うまいか悩んだ。 このサービスでは、『利用者のプライバシーに踏み込まない』ことが、大前提。なので競馬の当たり外れの状況なども伺うことはない。 でも、何かおかしい。 レシートは、二日続きだったが、どちらにも、ほうれん草。考えて、迷って、違反を承知で切り出してみた。「ほうれん草が、お好きなんですね。一食で召し上がってしまうんですか? この値段の1束を、家は二人暮らしでも、1回では食べきれないんですよ・・・」 『やっぱり!!』Diさんは、絶句された。
2005.10.22
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金曜日の午後一はDiさんの指定席?なので、お茶か、缶コーヒーの用意をする。 Diさんは、私たちスタッフをトーキングマシンと思っているのか、90分の持ち時間、ギリギリいっぱいの資料をお持ちになる。録音の途中で、水分補給しないと、声がかすれてくる。 主目的は、ご自分のテープに、競馬新聞を録音し持ち帰られること。 土・日の9~11レース合計6レース分をを読む。 例えば、 京都、11レース、菊花賞 G1(この『1』で書きますが) 芝 3000 外回り 4枠7番 ディープインパクト 57 牡3才 武 豊と読み、予想の◎△などは読まないが、次は前5走のうち、直近の2走の記録と、別掲の調教記録を読む。これを、書き出すと、長くなるので省略。 「どう読んでもいいですよ。分かりますから」と、Diさんはおっしゃるが、略語も、なるべくアナウンサーが使用する言葉に、結びつき易い読み方をと思い、HN氏に助けを乞うた。 HN氏は、こよなく馬を愛し、競走馬への愛惜のノンフィクションの著作もある・・・ まぁ 知合いに免じて、迷惑承知でTEL。 「WCって何ですか?」「ウッドチップのことです。」 「武 豊の弟の武 幸のフルネームは何ですか?」 「横山 典は?」人名は正確に読まないと。トクガワ ヨシノブと、トクガワ ケイキは違う将軍だと思っていたと、聞いたことがあったので、ここは正確にと。 「Fは?」矢継ぎ早の質問の後、HN氏は、「美坂路は、美しい坂道ではなく、ミホハンロと読みます」と、ご親切なアドバイス。ありがとうございました。美浦ね。じゃ栗はリットウか? 悪戦苦闘、これで大体1時間経過。 そして私も、日曜日には、ツイツイ競馬中継を見てしまうが、翌週、お見えになっても、結果をお聞きすることはない。 残る30分は何を読むのか?
2005.10.21
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