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2020年01月28日
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【もう一人の自分を持ってみよう】



◎あるコンピューター会社の課長さんが、自分の部下のことで相談に来た。

 優秀な部下なのだが、最近会社を辞めると言い出して困っている。
 何とか翻意させられないだろうか、という相談である。

 本人に会ってみると、実は仕事以外のことにも、いろいろと造詣が深い。

 「僕はこういう仕事をしていますが、本当は文学や哲学に興味があるんです。
 でも、会社ではそういうことを話し合える人がいないんです」

 なるほど。私はそういう話も好きだから、彼の話を存分に聴かせてもらうこと
 にする。
 彼は少し満足したようで、「辞めるのは、もう少し考えてからにします」と言
 った。

 また、ある人は、まっとうな勤め人である一方、セミプロのミュージシャン
 でもある。根が芸術家だから、普通に勤めるのはちょっと苦しい。

 しかし、こういった人のものの見方や考え方は、実におもしろいのである。
 この人たちは二足のわらじを履いているからだ。

 詩と絵で有名な星野富弘さんは、事故がもとで首から下が動かなくなった芸術
 家である。そうなる前の彼は、器械体操が得意な体育の先生だった。

 もし星野さんが、体育の教師であり続けていたら、あのような作品が生まれる
 ことはなかったろう。そしてまた、彼が生まれながらの障害者であっても、そ
 れは成らなかったであろう。

 星野さんの作品の素晴らしさは、そのどちらの人生も生きているということか
 ら来ているように思える。

 しかも、身体能力を売りとする体育の教師としての自分と、まったく身体を動
 かせなくなった自分という、ものすごい変化の上に星野さんの作品がある。

 星野さんのようにとは言わないが、私たちが人生をより豊かにするためには、
 そうした異なるものを自分の中に共存させていくことが大切なのではないか。

 いまある「何々としての自分」、そこに何でもいいから「もう一人の自分」が
 あるといい。

 それは「もう一つの人生」ということなのだ。

 (参考文献:すがのたいぞう著 「こころがホッとする考え方」 PHP)




 *自分の中に、もう一人の自分がいて、もう一つの人生を生きることが
  できる。

  そう思うと、何か心の奥から言いようのない力が湧き出てくるような気が
  します。

  私の本棚に星野さんの詩画集「あなたの手のひら」というがあります。

  たまに手にしますが、心が洗われ、元気をもらっています。

  それは普通の人の倍の生き方をしている人だからこそ、人に力を与える
  ことができるからなのでしょう。

  そういう生き方、もう一つの人生を生きてみたいと思います。






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最終更新日  2020年01月28日 07時00分13秒
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