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2006年01月18日
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カテゴリ: 露野
 私はますます妻女を手にいれたいと思うようになった。

 しかし、妻女は田舎の女にしてはたいそう嗜みが深く、用がなければ私の側近くに来ることはなかった。話相手になるときも、几帳の陰などにいることが多く、あまり顔を見せることはない。足首の手当ても慣れた侍女に任せるようになっていたし、暗くなってから私の部屋に来ることなどまずなかった。

 だが、私はそれほど落胆してはいなかった。

 私は妻女が時折密かに私の姿を見つめているのを知っていたからである。

 一度など、私が簀子に横になって眠り込んだ振りをしていると、庭を一人で通りかかった妻女が足音を殺して近づき、そっと私の鬢の髪を撫でていったこともあった。明らかにあの妻女は私に惹かれている。後はこちらから上手く誘い掛ければ、簡単に落ちるだろうと、私は軽く考えていた。そして、足が治って自由に動けるようになる日を、今か今かと待っていた。

 半月も経つと、私の足首はほとんど良くなった。だが、私はまだ痛むふりをして、相変わらず客間で厄介になりつづけていた。良い機会を待っていたのだ。

 そして、それはすぐにやって来た。

 この家の主が、山を一つ越えた向こうの里にいる親戚の婚礼に招かれて、一晩留守にすることになったのである。主が出かけると、私は早速筆を取り、白い料紙を一枚取り出して歌を書いた。





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最終更新日  2006年01月18日 13時29分09秒
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