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2006年12月05日
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カテゴリ: 孤舟
 今様を歌い終わった後も、乙前はしばらく鴨川の流れの遠くを見つめていた。

 いつの間にかあれほど輝かしく辺りを照らしていた夕映えの光は消え去り、誰そ彼の闇が乙前の足元に迫っている。頬を撫でて行く川風も冷たい。

 乙前はようやく我に返り、まだ涙ぐんで川下を見つめている延寿を促して、少年に改めて礼を述べた。二人の側に立って共に小端舟を見送っていた少年は、鷹揚に礼を受けて乙前に言った。

「まことに見事な歌声であった。お前のような歌を聴いたのは初めてだ。今まで今様など宴の戯言だと思うていたが、なかなかどうして。久しぶりに感服した。また聞きたい。そなた、名は何と言う?」

 乙前は少し微笑んで答えた。

「わたくしなど、名乗るほどの者ではございませぬ。それに、もうとうの昔に今様歌いは止め、夫が亡くなった今は尼となって家に篭っておりますゆえ」

 少年は大層残念そうだった。そんな少年を、延寿は頬を染めて見つめている。乙前は苦笑して延寿の袖を引くと、前に押し出すようにして言った。

「この子は美濃青墓の傀儡子おとどの弟子で延寿と申します。わたくしの替わりという訳ではございませんが、お気に召しましたらいつでもお屋敷へお招き下さいませ」

「そうか、延寿か。良い名だ。よかろう、いつでも我が屋敷へ推参して参れ」





↓最近関西へ引っ越したので、大好きな京都へも度々足を運べるようになりました。これは先月撮った鴨川の写真。(ただし、物語の舞台の五条ではなく、三条辺りですが…)久しぶりに河原まで降りてみた鴨川は、私の持っていたイメージよりずっと小さな川でした。(有名な川なので、いつの間にか頭の中で巨大化していたみたい)三条大橋から上流には、まだこんな風に草も茂っています。平安時代の面影が、少しは感じられるかな?





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最終更新日  2006年12月05日 13時25分37秒
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