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2007年01月24日
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カテゴリ: かるかや
 いや、せめて実母だけでもいてくれたなら、姉の運命もまた違ったものになっただろうか。だが姉は、父はおろか、実の母にすら見捨てられた娘だった。

 姉と新発意は母が違う。姉の母は父の正妻であり、新発意の母は世間から認められていない妻だった。ところが、新発意が生まれる前に、姉の母はある日突然何も告げずに姿を消してしまったのだという。そして、そのまま今も行方知れずだった。

 哀れな千代鶴姫のように、姉も父を恋い、母の後を追おうとしたことがあったのだろうか。裸足で、その袖に縋ろうとして……。

 だが、姉は寺へ入る新発意との別れ際にこう言った。

「母上も父上も、生きていようが死んでいようが、わたくしは許すつもりはない。兄弟も親戚も、もう何の関わりもない。わたくしはずっと一人で生きてきたのだから、これから先も一人で生きていく。お前も自分の道を自分で見つけて歩いて行くがよい。いつかはわたくしが迎えに来てくれるなどと思うてはならぬ」





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最終更新日  2007年01月24日 09時41分20秒
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