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2007年03月10日
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カテゴリ: かるかや
 新発意は母と姉の話が食い違っていたことを思い出して、高野聖に聞いてみようと思った。

「父上は、母上を迎えに来たの? それとも……無理矢理奪って行ったの?」

 高野聖はどうやら詳しい事情にもどこまでか通じているらしい新発意に驚きながらも、ませた問いをする幼い口調に思わず微笑みながら答えた。

「さあ、それはどうかな。ただ、ある日の夕方、わしがおとないの声を聞いて家の戸口へ出ると、長屋の門の前にお前の父が立っておった。見たことのないような、恐ろしげな形相でな。目は血走り、とても正気には見えなかった。そして、わしを押し退けるようにして家に上がり込んだかと思うと、奥から妻の手を引いて出て来て、そのまま連れて行ってしまったよ。わしはただ呆然として見送ることしか出来なかった。無理矢理と言えば、無理矢理か。だが、妻がお前の父の腕に縋り付くようにして、わしの方を見ようともしなかったのは事実だ。助けも呼ばず、嫌がりすらしなかった。わしはその時ようやく己の愚かさに気付いたのよ」

 高野聖は寂しそうに笑った。





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最終更新日  2007年03月10日 11時34分24秒
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