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2007年12月08日
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カテゴリ: 蒼鬼
 褥の上にうずくまる明子に向かって、東の対の丑寅の隅の暗がりから、何かとても黒いものが、ぶわりと染み出して来た。ずるり、ずるりと、濡れた重いものを引き摺るような嫌な音がする。

 それは、御簾の向こうの板敷きの間を、じりじりと這い進んで来るようだった。

 あのにおいが、だんだん強くなる。

 明子は恐怖に震えた。

 明子の寝間の仕切りとなっている御簾が、ゆらりと大きく揺れた。何者かが御簾の隙間から身をねじり入れて来たのだ。そして、そのままずるずると進み、とうとう明子の帳台の帳の陰までやって来てしまった。

 あのにおいは、もう耐えられないような強さになっている。

 明子は恐ろしくて逃げようとするが、身体は動かず目を閉じることすら出来ない。

 すると突然、帳の隙間から、震える明子の目の前に、ぬうっと突き出て来たものがあった。

 暗闇の中にぼんやりと浮かび上がるそれは、ぐっしょりと水に濡れ、半ば腐りかけた老人の首だった。





↓平安時代の高貴な人のベッド「帳台(ちょうだい)」。中はこんな風に設えられています。枕の下にちょっとだけ見えている薄い敷物が褥(しとね)。敷布団のように綿がたくさん入っていないため、きっとごちごちの寝心地だったことでしょう(笑)。現代のような四角い掛け布団もなく、身体の上には自分が着ていた袿や寝具用に薄く綿を入れてちょっと大きめに仕立てた着物型のもの(写真はこれですね)を掛けて寝ていたようです。今は帳の一部が上げられていますが、寒い時やプライバシーを確保したい(汗)時は全部下ろせます。





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最終更新日  2007年12月08日 12時11分21秒
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