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2009年03月01日
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カテゴリ: 山吹の井戸
 どこから洩れたのか、少将が保明親王の寵姫となるのを断ったという噂が宮中に広まった時、人々は少将の非礼を責めその愚かさを嘲笑ったものだ。

 たかが母宮の女房の身で、親王のありがたい思し召しを退けるなど、思い上がりも甚だしい。保明親王の寵姫なら、これから先も何不自由なく幸せに暮らすことができようものを。何と馬鹿な女だ。

 だが、少将はその噂に心を痛めながらも、自分の決断に後悔することはなかった。

 確かに、自分の心を曲げて、保明親王の想いを受け入れることはできたかもしれない。だが、一生かかっても、醍醐帝以上に保明親王を愛することはできないことを、少将はよく知っていたからだった。

 なぜそこまで醍醐帝に惹かれるのかわからない。でも、誰を見ても、醍醐帝以上に素晴らしいと思うことはできなかったのである。

 それは、宮中の誰に聞いても同じことだろう。

 主上ほど素晴らしい方はいない。誰もが口を揃えてそう言う。

 ただの追従ではない。すらりとした身体つき、整った容貌。優しい人柄と懐かしい笑顔。自然に人をひれ伏させる帝王としての威厳を持ちながら、常に人の心を和ませその広い懐に受け入れてくれる。その上、詩文に通じ、書に優れ、筝の名手としても知られていた。



 そして、幸運な幾人かの女たちは寵愛を勝ち得、もっと多くの女たちはかりそめの逢瀬の思い出を胸に抱いて去り、ほとんどの女たちは憧れは憧れとして諦め自分に相応しい普通の男の妻となった。


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最終更新日  2009年03月01日 15時05分43秒
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