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2014年11月17日
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カテゴリ: 羅刹
「それは一体どういうことだろう」

「さあ、わたくしにもわかりませぬ。とにかく、それからは道雅殿について何を訊ねても知らない、よく覚えていないの一点張り。わたくしがそれでも押して訊ねると、気分がすぐれぬからと奥へ入ってしまわれたのです」

「そうか。では、それ以上のことはわからなかったのだな」

「まあ、見損なってもらってはこまります。そんなことで諦めるわたくしではございませぬ。とにかく、御所の他の女房たちを片端から捕まえて、大和宣旨の昔のことをいろいろ聞いてみました」

「何かわかったか」

 思わず身を乗り出した能季に、小中将は得意満面の笑顔で答えた。

「もちろん。古株の女房の一人が、大和宣旨がまだ道雅殿と夫婦であった頃のことを覚えておりました」

「それは確かな話か」

「はい。その女房は以前、三条帝中宮の妍子様の御所にいたそうで。大和宣旨も長年同じ御所に仕えておりましたからね。大和宣旨とも親しく付き合ってきたらしいのですよ。でも、大和宣旨がそこへ出仕してきた時、ちょっとした騒ぎがあったのだそうです」


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最終更新日  2014年11月17日 16時28分21秒
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