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2015年08月02日
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カテゴリ: 羅刹
「でも、当子様はそれからずっと外にも出られないまま、間もなく出家してしまわれたのでしょう? まだお若かったのに、おいたわしい」

「あの道雅に付きまとわれるくらいなら、いっそ出家した方がどれほど良いかしれぬ。そなたも知っての通り、花山院の皇女は悲惨なことになってしまった」

 頼通は眉間(みけん)に皺(しわ)を寄せて腕組みした。

 能季はふと気になって聞いてみた。

「花山院の皇女は、当子内親王様に似ていたのですか」

「そうだろうな。皇女の方は私も上東門院様の御所で時々見かけたことがあるが、色白でほっそりとしたなかなかの美貌であった。当子様の父君の三条院は花山院の弟だから、皇女と当子様は従姉妹同士に当たられる」

「それで、道雅殿は皇女を見初めて通い始めたのですか」

「通い始めたというか、無理に押し入ったといった方がいいだろう。当子様が出家なされた後、さすがに道雅も諦めたのか、しばらくの間は鳴りを潜めておった。ところが、その頃当子様が急にお亡くなりになったのだよ。道雅はそれを知ると、また狂ったように暴れ始めてな。それを何とか静めようと思ったのか、誰かが花山院の皇女の話をしたらしい。それで、たまたま宿下がりをしていた皇女の元へ忍んでいって、無理矢理自分のものにしてしまったというわけだ」


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最終更新日  2015年08月02日 14時40分14秒
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Re:羅刹 -136-(08/02)  
千菊丸2151  さん
当子様と瓜二つの花山院の皇女様は、災難でしたね。
道雅は、何だか自己中心的な性格ですねぇ。

(2015年08月02日 19時58分22秒)

Re[1]:羅刹 -136-(08/02)  
千菊丸2151さん
このあたり、ストーカーやDV男にも通じる精神構造なのかもしれませんね。
しかも、それが美男で金持ちだったら…始末が悪いです(^^ゞ (2015年09月09日 11時33分14秒)

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