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2016年05月19日
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カテゴリ: 羅刹
 道雅の冷笑が響く。

「ならば、極楽へ行けば良いものを。そうしたら、そなたの父の花山院も、大手を広げて迎えてくれよう。いや、果たして花山院も極楽におられるものかな。あのお方のおかげで煮え湯を飲まされた者も多いでの」

 道雅の顔は、怨念と嘲笑に満ちて醜く歪んでいた。

 もしかしたら、この男は中関白家の没落を決定的にした花山院への復讐も込めて、その皇女であるこの怨霊に近づいたのだろうか。

 赤黒い光だけの怨霊の目が、急に禍々(まがまが)しい色合いを増してぎらりと光る。

 だが、怨霊はそれを飲み込むように苦しげな息をつきながら、道雅にこう答えただけだった。

「わたくしはそなたに騙(だま)され、甚振(なぶ)られ、殺され……挙句の果てに、喰(く)われたゆえ、その恨み苦しみが重くてならず、到底極楽へ登っていくことは叶わぬ。ただ、この呪われた地に縛り付けられて、永遠にこの世の闇を彷徨(さまよ)い続けるだけ」

 突然、怨霊はそれまでの弱々しい女の姿をかなぐり捨て、赤黒い炎となって道雅を飲み込んだ。

 炎は道雅の身体を締め上げ、僧衣を焦がし、首から下げていた木蓮寺の数珠も焼き尽くしていく。




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最終更新日  2016年05月19日 13時00分00秒
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Re:羅刹 -172-(05/19)  
女の怨霊が紅蓮の炎となって道雅を包む・・怨みの深さを感じますね。 (2016年05月19日 13時37分29秒)

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