Flower-Shower

 Flower-Shower

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

フラシャワ

フラシャワ

Archives

August , 2026
July , 2026
June , 2026
May , 2026
April , 2026
October 6, 2005
XML
カテゴリ: 家族・友人
最近、父に会いたいな・・・ってすごく思う。

父が他界してから10ヶ月たった。去年の今頃、ちょうど癌が全身に転移していることがわかって、会社を辞めさせてもらった。まさか、その2ヵ月後に他界するなんて考えてなかった。全身転移なんて聞いても、余命を聞いても、そばにいたら、もっと長生きすると信じていた。

本当は先に母が会社を辞めると言った。でも、いずれ亡くなるであろう最愛の伴侶をなくしたときに、仕事まで無くしている母を想像するのは私には無理だった。結局、これが正しい選択だったのかどうかわからない。頑張りすぎた母は、まだまだ立ち直れてないように思う。来年仕事を辞めてしばらくゆっくりすることにしたらしい。

父の性格上、私が会社を辞めるって言ったら「父親のためにそこまでする必要はない。」と言うと思っていた。でも、辞めるって言ったときに、一言、「そうか。ありがとう。」と。決して弱音を吐かない父にとっても、ある程度限界だったのかもしれない。そのとき、私は父が限界だったことすら気がついてなかった。

父と時間を過ごせることがとにかく嬉しかった。会社を辞めて、すぐに父を車に乗せて、デパートに買物に行った。秋物のパジャマと帽子(抗がん剤で髪の毛がなくなっていたから、どうせならと丸刈りにしていた。怖い顔が余計怖かった。。。)、お洒落をすることが好きだった父はジャケット、シャツとパンツまで買った。治ったらハイキングにも行こうとリュックを母と色違いで買った。結局、一度も使うことはなかった。これが最後の父とのデートだった。

私が社会人デビューしてから、よく父と会社帰りにホテルのロビーで待ち合わせをし、二人で食事をしに行った。“パパリスト”なるものがあって、そこには、父が事前に調べたお洒落なレストランが羅列してあった。「今回は、スペイン料理にしよう。」「今回は、メキシコ料理にしよう。」そう言ってはいろんなところに連れて行ってくれた。(母はすねてた。)

デパートにもよく買物に行った。安月給の私は、パパ財布という強い味方を連れて行くことで助けられた。その代わり、パパ好みの服しか大蔵省は動かないからたまに苦労することもあったけど・・。支払いをするとき、お店の店員さんに、「愛人じゃないよ。」と意味不明なことを言って、余計怪しかった。ただ、顔がそっくりなので、さほど怪しいこともなかったような気もする・・。

父が寝込んでからは、毎日父のベッドに腰掛けては、横で話をしていた。「今日あった面白いこと。」を話して、元気になってもらおうって思った。。。が、私の面白い話もさほど父には面白くはないようで、「もう寝るよ。」とたまに強制終了もさせられていた。

今でも思う。私は父に何を伝えたかったのだろう・・。父のために看病をしていたわけではなかった。自分がそうすることで自分自身を納得させていたのかもしれない。とにかく、残された時間の長さはわからなかったけど、あるだけ父に使いたいと思った。それが父と私の最期の思い出作りだと思った。



今なら、言える。


「パパがいることが幸せだった。」


たまには、夢にでも出てきてくれないかな・・・。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 8, 2005 12:32:15 AM
コメント(9) | コメントを書く
[家族・友人] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: