カツラの葉っぱ 大好き!

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安藤忠雄の作品


建築家・安藤忠雄のページ には、各地に点在する安藤忠雄の作品が見られます。
大使もこれまでに、阪神地区の以下の作品を見てきたのです。
・兵庫県木の殿堂  
・淡路夢舞台
・司馬遼太郎記念館
・サントリ-ミュ-ジアム天保山
・兵庫県立美術館
・4×4の家

木の殿堂木の殿堂

『ANDO』という本を図書館で借りたのですが、これらの作品の写真が見られるわけで、特に直島コンテンポラリーアートミュージアムが魅力的であり、ぜひ行こうと思っているのです。
で、この際、安藤忠雄の世界としてまとめました。

・ANDO
・空中庭園、壁面緑化(復刻)
・直島コンテンポラリーアートミュージアム
・瀬戸内アートの楽園
・都市ゲリラ住居
・兵庫県立美術館
・4×4の家
・仕事をつくる―私の履歴書

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【ANDO】
ando

古山正雄著、Taschen、2007年刊

<内容説明より>
Philippe Starck describes him as a "mystic in a country which is no longer mystic." Drew Philip calls his buildings "land art" that "struggle to emerge from the earth." He is the only architect to have won the discipline's four most prestigious prizes: the Pritzker, Carlsberg, Praemium Imperiale, and Kyoto Prize. His name is Tadao Ando, and he is one of the world's greatest living architects.

(Amazonでは日本語版のデータがなかったので、英語版のものを流用)

<大使寸評>
安藤忠雄作品はコンクリート打ちっ放しというイメージが強いが、地形や自然を取り込んだところに、安藤の拘りがあるのではないか♪
自然に埋もれた近代的素材という・・・SFのような建築が見たいのである。

この本にも、自然に埋もれた近代的建築が見られます。
直島コンテンポラリーアートミュージアムが魅力的であり、ぜひ行こうと思っているのです。
Amazon ANDO


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以前の日記から『空中庭園、壁面緑化』を復刻してみます。

空中庭園、壁面緑化 より
昨日から始まった「安藤忠雄建築展2009」をサントリーミュージアム天保山まで見に行ったのです。
独学で建築を学び、今では世界各地でミュージアムなどを造る安藤さんですが・・・・・
打ちっ放しのコンクリートの建築物を水、自然のなかに配する手法がいいですね。
都市美とはいいがたい大阪でも、大川のサクラ植樹に目をつけた安藤さんは、さすが大阪出身ならではですね。
安藤忠雄建築展2009安藤忠雄建築展2009

大川の両側のビル群の壁面緑化をもくろむ安藤さんですが、これは全ての所有者の賛同をうるのは難しいでしょうね。
でもなんばパークスは屋上緑化の模範例として、すでに先行しています。

これだけの擬似自然が屋上にあることは、空中庭園のようで、たまりませんな~♪
ということで、去年の秋からほったらかしにしていたトップの写真を変えました。

なんばパークス1なんばパークス1
なんばパークス2なんばパークス2

淡路夢舞台
ところで、 淡路夢舞台 も安藤忠雄の作品だったんですね。
花博が終わったあとに、ここを訪れたんですが・・・・
立体的な構成に心が躍るほどの体験だったけど、安藤の作品と今日まで知らなかったアホな大使であった。

建築はすべからく 自然と共生する住宅 であってほしいと思う大使にとって好きな建築家を挙げると・・・・・
フンデルトヴァッサーにしろ、ブルーノ・タウトにしろ、安藤にしろ、共通項は「自然」なんですね。


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<直島コンテンポラリーアートミュージアム>
直島町-観光 によると・・・・
直島コンテンポラリーアートミュージアムは、今では ベネッセハウスミュージアムと言うんだそうです。
それから、直島では、もう一つの安藤作品『地中美術館』が見られるそうで、これも必見ですね。


【瀬戸内アートの楽園】
瀬戸内

秋元雄史著、新潮社 、2006年刊

<「BOOK」データベースより>
この島、まるごと現代アート!安藤忠雄設計の地中美術館、古い民家が作品に変身する家プロジェクト。美術館と一体となったホテル…。小さな島の世界的アートプロジェクトを完全ガイド。
【目次】
自然と歴史と現代美術(福武總一郎)/地中美術館/文化の島と見えない建築(安藤忠雄)/家プロジェクト/島民の時間を沈めた海(宮島達男)/古墳と神社のファンタジー(杉本博司)/屋外作品/島の人々と夢の記憶(大竹伸朗)/ベネッセハウス/安藤忠雄の直島ラフスケッチ/直島の歩き方

<大使寸評>
直島の地中美術館を見たいので、その下調べの意味もあり借りた本である。
今や現代アートの直島として、世界に知られるまでになっているとか・・・そのうち行きたいのである。

rakuten 瀬戸内アートの楽園


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<都市ゲリラ住居>
都市ゲリラという形容に表れるように、若々しくて反権威的な感じがする安藤さんであるが、これが関西人のど根性やでぇ♪・・・
と、東京嫌いの大使は安藤さんを、いたく評価するのです(笑)

図書館で借りた「住吉の長屋/安藤忠雄」という本のIntroductionの一部を紹介します。

<Introduction> p4より
「住吉の長屋」は富島邸から始まった、安藤忠雄による一連の都市型住宅、いわゆる「都市ゲリラ住居」において、安藤が思考と実践を通してたどり着いたひとつの到達点といえる。
(中略)
 まず、我々は、大阪・京都の下町に伝統的にある木造の棟割長屋、住吉の長屋の場合には三軒長屋の真ん中を切り取って、そこにコンクリートの箱を挿入しようとした、その大胆さに驚く。しかし、もっと驚かされるのが、ダイニングとリヴィングを分断するように、配置された、中央の中庭の存在である。この住吉の長屋は、雑誌発表当時は、建築家や評論家に評判が悪かったらしい。「雨の日は傘を差さなければトイレにも行けないというのは考えられない。設計者の横暴だ」というわけだ。
 (中略)
住吉

 中庭は、外部から完全にプライヴァシーが保たれた空間でありながら、空という無限遠まで開放された、自然光が十分に注ぎ込む空間であると同時に、どの居室から見ても、その広さが2倍以上の広さに感じられるような視覚的効果を生み出す、閉鎖空間におけるパブリックでもある。この住宅に住んでいると、四季の移り変わりや、日の光の強さや色合い、天気の変化を敏感に感じることができ、和歌の世界にも通じるような風流が生活の中に生まれる。あまり語られることはないが、玄関ポーチ上に設けられた縦長の吹き抜けも、自然の変化を住宅の中に取り込みたいという設計者の意思が感じられる。ここは玄関前だというのに、光だけではなく、雨までが落ちてくるのだ。それを確信犯的に計画したのは、それを豊かだと感じる感性を大切にしたかったからだろう。

コンクリート打ち放しの壁に囲まれているが京町屋の中庭が感じられますね。ここに雨が降るようだが・・・自然とつながる空間が開放的であり、この家が気に入っている東さんという人もなかなかの人だと思うのです。


<ファサードの否定> p46~49より
 この「住吉の長屋」には、その後の安藤さんの建築の展開における多くの萌芽が集約されているのではないかとさえ思われるほど、数多くの読み取りが可能です。その中でも特に興味深いことのひとつに「ファサードの否定」ということがあります。
(中略)
 これは、もちろん劣悪化していく都市環境に対して、楽観的にファサードを表出するのではなく、むしろ背を向けることが唯一取りうる方法だとした当時の安藤さんなりの都市への眼差しから発しています。このようなスタンスは、「住吉の長屋」にこそ鮮明に表れています。小さなコンクリートの箱は、外に対しては、ほんの小さな穴としての玄関ポーチしかなく、その中でどんな人が住んでいるのか、どんな生活が展開しているのかを窺い知ることすら拒絶するような、硬く閉じた表情をしています。このファサードが世界的に有名になってしまったことは皮肉なことですが、たしかにファサードは全て捨て去られていると捉えられなくもありません。
 安藤さんの作る空間は、基本的に地下空間が原型的なイメージとしてあり、その地下的な空間を実現する上で、ファサードは時として邪魔なものである、そう捉えた方がよいのではないかと思うのです。
(中略)
 直島の「地中美術館」(2004年)は、「中之島プロジェクト」の具現化と位置づけてもいい作品でしょう。安藤さんは、とうとうすべてが地下に埋まった建築をつくり出した、そんな感慨すら抱く作品です。地上に見える建築は、ただの「穴」です。美術館を巡りながら現れてくるいくつかの中庭が、ただ「穴」として大地に顔を出す、まったくファサードのない建築になっているわけです。その意味で地中美術館は、安藤さんの一連の地下建築の集大成と言ってもいいのではないでしょうか。



【住吉の長屋/安藤忠雄】
安藤

千葉学著、東京書籍、2008年刊

<「BOOK」データベースより>
1970年代から今日まで、常に建築界の第一線を走り続ける安藤忠雄の原点にして、戦後日本の都市型住宅の方向を決定付けた名作「住吉の長屋」。そのすべてを解き明かす。建築家安藤のデビュー作。日本現代住宅史の金字塔となった一軒を徹底分析。

<大使寸評>
安藤忠雄のデビュー作にして原点ともいえる住吉の長屋に絞って述べています。
とにかく、その狭さと、傘をさしてトイレに行く造りが衝撃的ですね(笑)

Amazon 住吉の長屋/安藤忠雄


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兵庫県立美術館 より
美術館

■常設展示室(展示室5)では・・
安藤忠雄コーナー「震災復興プロジェクト」として、当館の建築設計を担当した安藤忠雄建築研究所から寄贈された建築模型・資料類により、当館及び近隣の復興プロジェクトを紹介しています。
また『安藤忠雄の原点』として、建築家安藤忠雄の実質的なデビュー作である「住吉の長屋」(大阪市)や、小規模宗教建築「光の教会」(茨木市)の写真パネルと10分の1の模型を展示しています。



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<4×4の家>
ドングリ国にも安藤さんの建築があることを知ったのです♪
「4×4の家」がバスで行ける範囲にあるらしいが、そんな近場ならドングリ国内やんけ。
ということで、事前にグーグル・マップで探索したのです。
ストリート・ビューという機能ができているとは知っていたが・・・
ストリート・ビューで、この「4×4の家」の映像がピンポイントで見つかったのです。
凄いやんけ、これなら住所がわかれば、全ての街、全ての家が見えるわけですね。
まるでスパイのようなストリート・ビューでんな♪

で、早速でかけて見てみたが・・・
車が行きかう二国に面した場所柄のせいか、どってない感じで、予備知識がないかぎり目立たないわけです。
4×4-1

だいたい、安藤さんの建築コンセプトとして、ファサードを否定しているので・・・外観は地味なわけです。

4×4-2
民家の少な地区なので、ここの住人は、若しかして近所付き合いを求めているわけではなくて・・・
確固たる美意識に生きる人なのかもね?

【注意】この建築は個人住宅のため、詳細な住所をあかさないよう心遣いが必用です。
4×4の家/安藤忠雄 でこの家の図面、詳細が見られます。
安藤さんの都市ゲリラ住居 では、住吉の長屋の図面、詳細が見られます。


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<仕事をつくる―私の履歴書>工事中
朝日の無料デジタル版アーカイブに『仕事をつくる―私の履歴書』の書評があることに気づいたのです♪
おお 安藤忠雄の作品を横尾忠則が語るのか、この書評はチェックしなくちゃ~♪

大使はお二人のファンなのである。


仕事をつくる―私の履歴書 より
安藤

<そのエネルギーの源泉は何?:横尾忠則(美術家) >
数人の画家に訊いてみるがいい。「あなたは誰のために絵を描くのか?」。「世のため、人のため」と答える者はほぼいないだろう。霊感を与えてくれるその源泉に対して奉納の気持ちで描く、なんて受けを狙う変わり者は別として、大方は「自分のため」と答えるに違いない。
 しかし、ここに世界を舞台に活躍する一人の著名な建築家に同じ質問をしたら「自分のために建てる」とは言わないだろう。本書の著者はその質問に、胸襟を開いて熱く易しく答えてくれる。
 ボクサーの経験のある著者の行動と思想は借り物の観念ではなく、その肉体と自前の感性で、肉体派仕事師といわんばかりに仕事のある所、東奔西走、持ち前の野生魂でどこまでも本能に忠実であろうと行動する。
 「建築家になるんや」と決めれば即、一念発起、社会的ハードルは彼にはない。大学の建築教科書を手に入れ、4年間で学ぶところを1年で習得。独学安藤の面目躍如。僕も独学だが彼の〈鬼迫〉には負ける。
 エゴから入ってエゴを消滅、個の普遍に至るなんて、彼の前では馬の耳に念仏。個我と執着が彼を安藤忠雄たらしめているのだ。画家の内面追求に対して建築家安藤は肉体の皮膚を破って外界へと視座を移し、この混迷する日本の再建と対峙し、時間、空間、創造、行動を捧げる。ケチケチしないそのエネルギーの源泉は何? 日本の未来を託する子供への愛と希望?
 彼は才能ある人間を心底愛し、そしてその才能に対して謙虚であろうとする。友人、知人の能力を自らに移植し、換骨奪胎した他力を自力の知恵にしてしまう。3・11以後の日本を憂えると同時に未来と人を信じ、子供の教育に自然観の楔を打ち込む。建築家を超えた存在の安藤を隠喩するならその精神は、画家が小乗なら彼は大乗仏教的というところかな。
    ◇

安藤忠雄著、日本経済新聞出版社、2012年刊
<「BOOK」データベースより>
学歴も社会的基盤もない。仕事は自分でつくらなければならない。独学の建築家が大阪から、世界に闘いを挑んだ。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる。縮む日本人を叱咤する、異色の半生記。

<読む前の大使寸評>
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rakuten 仕事をつくる―私の履歴書


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