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2025.10.09
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テーマ: 豆知識(24)
カテゴリ: 豆知識

​ 江戸時代の人はどうやって ​時間​ を測っていた?​


──現代とはまったく違う「 ​​ 不定時法 ​​ 」の世界


​​

​​





はじめに​
江戸時代には時計もスマホもない時代。

それでも人々はきちんと時間を意識し、生活リズムを整えていました。

実は当時は「1時間=60分」ではなく、
昼と夜の長さによって1刻の長さが変わるという独特の「 不定時法 ​​ 」が使われていたのです。


本記事では、江戸の時間の測り方や、庶民の生活との関わりをわかりやすく紹介します。




​​1. 江戸時代の時間は「 ​不定時法​ 」だった​
現代の時間は、24時間を均等に区切る「定時法」ですが、江戸時代の日本では「 不定時法 ​​ 」が採用されていました。
〇昼(夜明け〜日暮れ)を6等分
〇夜(日暮れ〜夜明け)も6等分
​この「昼」と「夜」のそれぞれ6区分が「 1刻(いっとき) 」です。

ただし、昼と夜の長さは季節によって変わります。たとえば夏は昼が長く、冬は夜が長いですよね。

そのため──
​​ は昼の1刻が長く、夜の1刻が短い​
​​ は昼の1刻が短く、夜の1刻が長い​
​つまり、1刻の長さが季節で変動するという、現代人から見ると 非常にユニークな時間制度 だったのです。​

2. 時間の呼び方は「九つ」「八つ」などの数字
江戸時代の時間は、「○時」とは言わず、「九つ(ここのつ)」「八つ(やつ)」といった呼び方をしていました
呼び方  :現代の時間(おおよそ) :意味
暁の九つ  午前4時頃        : 夜明けごろ
明け六つ :午前6時頃       :日の出
正午の九つ:午後12時頃      :真昼
暮れ六つ  午後6時頃       :日没
夜の九つ :午後8時頃       :夜のはじまり
夜中の四つ:午前0時頃       : 真夜中
​※ 季節によって時刻の長さが違うため、これはあくまで目安です。​
当時の人々は「今は八つの刻だ」「明け六つには集合」といった形で時間を伝えていました。

​3. 江戸の町では「 ​鐘​ 」が時刻を知らせていた​
庶民が腕時計を持っていたわけではないので、時間を知るためにはお寺や城の鐘が重要な役割を果たしていました。
江戸城や各寺院では、毎日定時に鐘を鳴らして時刻を知らせる
​例えば「 九つの鐘 」が鳴れば夜8時頃という合図​
​江戸の町には約800か所もの「 時の鐘 」があったとも言われています​
とくに有名なのは「上野寛永寺」の鐘で、江戸市中に広く響き渡り、庶民はこの鐘の音を頼りに生活のリズムを取っていました。

​​4. 時計職人が作った「 ​和時計​ 」も活躍​
一方、裕福な武士や商人の間では「和時計」と呼ばれる独自の機械式時計が使われるようになっていきました。
和時計はヨーロッパから伝わった機械式時計をベースにしつつ、不定時法に合わせて針の速度を変える仕組みが組み込まれていました。
季節ごとに文字盤を入れ替える
昼と夜で針の進むスピードが変わる
職人が一つひとつ手作りする高級品
この精巧な技術は、当時の時計職人の技の高さを示しています。




​​5. 庶民の生活は「 体感時間+鐘の音 」で成り立っていた​
一方、庶民の日常では「日の出・日の入り」を中心とした生活が基本で、細かい分単位の時間管理は必要ありませんでした。
〇農作業 → 太陽の高さで判断
〇商人 → 鐘の音で開店・閉店を決める
〇町民 → 夜の九つの鐘=門限の合図
​​つまり、「 ​​ 感覚​​ 」と「 ​鐘 」が組み合わさって、社会全体が時間を共有していたのです。​​




​まとめ
​江戸時代の人々は、現代のように正確な時計を持たなくても、 自然と季節・太陽の動き に寄り添った時間感覚で生活していました。

不定時法、時の鐘、和時計……。これらはすべて、人々が豊かな日常を送るための知恵だったのです。




​一言まとめ





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最終更新日  2025.10.09 20:00:07
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