曹操注解 孫子の兵法

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Jun 25, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
あまりサッカーの話題で時間をつぶすつもりはないが(笑)

今回の勝利で、岡田監督のリーダーシップについて、またいろいろな書籍が出るんだろうな、と思われる。

しかし、WBCの例で見られるように、サッカーのような現場のテクニックが勝ち点に影響するスポーツは、監督の仕事はほとんどないといってよい。

訓練のメニューをつくったりすることもない。

トルシエがやったのはセットプレーの訓練。

オシムがやったのは防衛守備の訓練。

むしろ今回で強く印象に残ったのは、岡田監督本人の指導者としての熟成だ。

監督は権威。

だからベテランをさしおいて若手を抜擢できる。



実際に、監督の判断が遅いときには、キャプテンがベンチの監督に、

「フォワードがバテているから、早く代えてやれよ」と合図を送ることもある。

日本代表が結成されてまもないころ、三浦カズやラモスは監督代行しかねない勢いだったから、頭からコケにされて岡田監督も手を焼いただろう。

ドーハの悲劇で、日本代表が敗退した理由はいろいろあるが。

一つはアメリカ嫌いのイラン選手たちと、アラブ首長国連邦というロケーションを考えない日本人のサポーターたちが、
「アメリカ、アメリカ」とアメリカのワールドカップを意識した声援を大合唱したことだ。

これがイラン選手の団結と決死の奇跡的なセットプレーを生んだ直接の原因である。

イラン人にも神は存在するのだ。

リーダーとして岡田監督が見抜けなかったのは、中山ゴンと中田ヒデのゴールラインに、ラモスと三浦カズが関わろうとしたり、城が飛び出したりしたことだ。

つまり決定力不足のベテランたちがボールを争い、中田ヒデの才能が生かしきれなかったこと。

動きの悪いラモスと城を下げて、余計な攻撃人員を減らして、防衛線を堅くしていれば、ヒデのパスからゴンとカズの2トップで得点できただろう。


今から見たら、その判断は当然だった。

城はJリーグでもハットトリックが出せない。
ラモスはヒマなときは息抜きしている。

三浦カズは当時、ハットトリック連発で全盛期だったが、ラモスと城は同じヴェルディだから、どうしても仲間意識するし、直感的にボールをやりとりしてしまう。
そこを相手にカットされる。


三浦カズが城にまわしてしまうからだ。
ポジションの悪い城はボールを回されて、あせって、パー超えを蹴ってしまう。

選手たちがこんなことになってしまうのは、結局は監督が攻撃力の交通整理をしなかったことに原因があるわけだ。

組織経営者の問題もその通り。
松下幸之助翁がVHSを開発したわけではない。
たまたまビクターの工場で、VHS試作機を見せられたとき、
「これは売れる。ソニーのベータよりすばらしい」と直感したこと。

それからベータとの提携交渉をしつつあった松下電器の幹部たちに、
「松下はビクターのVHSを採用する。ベータは拒否しろ」と命令したこと。

松下翁は、いわば若いテクノロジーの可能性に、社運をあずけきったのだ。
カスとラモスに悩まされて、若い中田ヒデをリーダーにできなかった岡田監督は、とてもそこまでの交通整理はできなかったわけだ。



さて話は変わるが。

曹操閣下の直弟子、役所内の食品窃盗と戦っている会計係は、そのままでいけば、天敵のフランケンシュタインやドラキュラ、犯罪者たちの餌食になってしまうはずだか。

そこは上司の機転で、うまく逃れさせてもらっているらしい。

悪魔祓いまでは困難なようだが。

どうやら上司がみずから身体をはって、ドラキュラたちの毒牙や、フランケンシュタインの暴力をはねかえしてくれているようだ。

こんなところでは恐縮だが、心から御礼を申し上げたい。


次回は、国会議員のように、単に先輩と後輩というだけの関係で、どうして小沢一郎のようなフランケンシュタインみたいな怪物ができあがってしまうのか。

ある役所の中の一例ではあるが、典型的なモデルとして、少し掘り下げて考察してみよう。





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Last updated  Jun 25, 2010 10:44:48 PM


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