曹操注解 孫子の兵法

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Jul 14, 2014
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任期満了に伴う滋賀県知事選は13日投開票され、無所属新人で元民主党衆院議員の三日月大造氏(43)が、元内閣官房参事官の小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民、公明推薦=と共産党県常任委員の坪田五久男(いくお)氏(55)=共産推薦=の無所属新人2人を振り切り、初当選した。
県選挙管理委員会によると、投票率は50・15%で、前回の61・56%を11・41ポイント下回った。
三日月氏は、2期8年務めた嘉田由紀子知事の後継指名を受け、「卒原発」など嘉田県政の継承を訴えた。国の支援に頼らず県民との対話を重視する「草の根自治」を掲げ、女性や無党派層などを含め幅広い層から支持を集めた。
民主党も選対幹部らを張り付かせるなど三日月氏を事実上支援、推薦する連合滋賀も組織を挙げて取り組んだ。
小鑓氏は、県政の転換を主張し、地元経済の再生などを公約に掲げた。ただ、滋賀県は自民党の基盤が弱く、小鑓氏の知名度不足が指摘されていた上、集団的自衛権行使容認の閣議決定や「セクハラやじ」など国政の影響も受けた。
産経新聞 [7/14 07:55]



三日月さんは、松下政経塾の第三世代。
第一世代は、野田前総理たち一期生から五期生まで。

これは特別だ。
テレビ・タックルで有名になった民主党の原口さんは四期生。
自民党政調会長の高市さん、元金融担当相の伊藤達也さんは五期生。
このころまで松下幸之助さんは90才の高齢にかかわらず、新幹線に乗って、
神奈川県茅ヶ崎市汐見台の政経塾に通ってきた。
大阪府寝屋川の樽床さん(いま落選中)は、「しんどいのによく来てくれたもんやなぁ」と回想する。
伊藤さんは、幸之助さんに「松下塾長の幸せとは」と質問して、
「わしは毎日ご飯に醤油かけて食べるのが最高に幸せや。それ以上を望まない」と猛烈に激怒された。
だから五期生までは、まさに松下翁の息づかいも記憶にある。
第二世代は六期生から元横浜市長の中田宏さん10期生まで。

五期生までは最終面接に松下幸之助さんが関わったが、

やはり、というか、第二世代の塾生OBに選挙に挑戦する覇気のある人は少なく、研究や社会活動にいってしまった人が多い。
中田宏さんだけが例外で、10期生の選考には地方議員になったばかりの1期生たち、野田さんたちが関わったからだ。
「年下でも仲間になれる志を感じた」というのが、野田さんの評価。
元神奈川県知事で参議院議員の松沢成文さんが、「政経塾の盟友は血縁より濃い」という由縁だ。
中田さんが入塾したとき、松下幸之助さんは逝去された。


11期生以降の第三世代はまさに多種多様の道を歩んでいる。
宮城県の村井知事は、14期生に入塾したときから、宮城県の地方議会に出馬する意欲満々だった。
いっぽう、沖縄アクターズスクールを立ち上げて、たくさんの芸能人を輩出しているOBもいる。
三日月さんも政治志望だったので、日本新党や新党さきがけで衆議院議員に当選したばかりの先輩たちの秘書軍団の一人として政界を経験した。
つまり、第一世代の薫陶を受けたのが第三世代ということになる。

以降は、三期生の古山さんが塾頭に就任したので、政経塾生はみんな幸之助さんの孫弟子ということになるわけ。

三日月さんは入塾前は連合の組合組織にいたから、まず自民党系にはいかなかったが。
数を集めるのが仕事の議員と、毎日の決断を迫られて判断から逃げられない首長はまったく職掌がちがう。
判断は役人にまかせて、宣伝活動に渾身をふりそそぐ知事もいるが。
三日月さんは県庁の堅実なノンキャリアOBを集め、いい仕事をするだろう。

役人の「官閥」もOBたちの求心力を利用して、やりたい放題をやっている。
首長が組織を動かすとき、孤立無援では何もできない。

三代将軍・徳川家光は、春日局の進言を容れ、
家康直参の三河武士なのに、江戸幕府で冷遇され引退を強いられた大久保彦左衛門たちを
《御伽衆》として挙用した。
若い将軍から突然召還された彦左衛門は、家中の家来も少ないので、出入りの魚屋、商人、隣人たちのやんや喝采に見送られて迎えの登城駕籠に乗り込んだ。
《御伽衆》とは、将軍が政務の現場・大書院(オフィス)から退出して、
自宅である男子禁制の大奥に引きこもる前に、
休憩所のスペースにたちよって、愚痴話の相手をするという役職。
彦左は、現職の老中たち、幕閣や諸大名への対応をつぶさに言上する。
彦左の目には、幕閣はみんな鼻たれ小僧の時から見知った人間たち。
若い将軍を励まし、判断の迷いをなくしていった。
これは老臣・彦左衛門しかできない仕事だ。
こうして徳川三百年の幕藩体制は完成された。

公正無私の気概をもったOBたちを私的なブレーンに持つこと。
それが首長の指導力発揮の極意なのだ。





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Last updated  Jul 14, 2014 03:56:49 PM


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