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日経BP知財Awarenessの、経済産業省知的財産政策室長 小宮義則氏の連載が大変面白いです。特に第5回の「失われた10年」と「デスバレー」の根は同じであることを論証している回は特にググッと来ます。 どうも「知財戦略の欠如」が折角の研究開発投資を利益への導いていないのが、日本経済の根幹部分にあるようです。基本技術を導入して、あとは「現場」で効率を「改善」する「Japan as No.1!」の時代のビジネスモデルから、合理的に知財戦略の下に研究開発を効率化し、「5年先に儲けの出る研究開発」ができる企業がエクセレントカンパニーとなるようです。 20世紀の基本的社会の仕組みは、産業(工業)資本主義(社会主義はある意味、この極端な産業資本主義でもある)で、生産手段としての「工場」の所有とその質量が重要な要素だったのに対して、21世紀は知財資本主義とでも言うべきモデルで、知的生産手段の所有が富の攻防の勝者へと導くようです。ディズニーは、ミッキーマウス、プーさんの権利を所有することが利益の源であり、ヒト、実験動物、お米や牛の遺伝子の権利獲得は一国の医療・食料政策をコッパ微塵にしてしまう破壊力があります。【知財関連記事】●特許情報を活用して研究開発効率を高めよ(日経BP2004/03/29)http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/gov/tokkyo20040329.html●産業競争力を強化する知財政策(5)(日経BP2004/03/29)http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/gov/komiya20040329.html●産業競争力を強化する知財政策(6)(日経BP2004/03/30)http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/gov/komiya20040330.html●日本企業の知財に関する課題と解決への提言(日経BP 2004/03/30)http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/etc/topics20040330.html●ディズニーが勝訴 プーさん著作権料裁判で(河北新報2004/03/30)http://www.kahoku.co.jp/news/2004/03/2004033001000194.htm
2004.03.31
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「RNA干渉」RNA interference (RNAi), small interfering RNAs (siRNAs)「ここ5年間で最も大きな医学生物学的発見は何か?」と問われたら、私は迷わず、「RNA干渉の発見」と答えている。RNA干渉と言う現象が見つかった経緯も大発見に相応しくドラマティックだし、それが特殊な現象ではなく生物に一般化できることが示された経緯、丁度ポスト・ゲノム時代と重なったこと(ゲノムプロジェクトの完成に伴い、遺伝子の概観が分かっていて、物量戦法で機能の解析する環境が整った都合の良い次期)、万能と思われたノックアウト法の限界が意識されてきた丁度良いタイミングに、生物学研究、更にはゲノム創薬研究の重要なプロセスに応用技術としてすぐさま取り入れられ爆発的に広がっていること、更にはゲノム創薬の出口として、医薬品の概念に革命をもたらす可能性を秘めていることなど、どれを取り上げても私はワトソン&クリックのDNA2重螺旋の発見以来の大発見と思っています。更に個人的には、このRNAiの仕組みを本来生物は何のためにどの様に使っているか(例えば、ウイルスの感染や勝手な遺伝子の暴走の阻止とか)、生命論、進化論と絡めて大変に興味があります。【RNAiの解説HP】●RNAiのQ&A(FASMAC)http://www.fasmac.co.jp/sirna3.html#sirna0●RNAi概説(NIPPON GENE)http://www.nippongene.jp/pages/products/sirna/review/●RNAi: RNA 干渉 (プロメガ)http://www.promega.co.jp/RNAi/summary.html【最近の記事より】●医学 : RNA干渉で遺伝子機能の解明が進む (Nature: March 25, 2004, p.427 Highlights)http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=612&issue=6981●遺伝:哺乳類のRNA干渉を基盤にした大規模なスクリーニング法http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15042091●遺伝:ヒト細胞での大規模なRNAiスクリーニングによるp53経路の新構成成分の同定http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15042092☆「渡りに船」で、ゲノム創薬のボトルネック、ターゲット評価がドド~っと加速し始めた様です。また、同時に個々の遺伝子を越えて生命現象全体を把握する「-OME」の流れが確実にフェノタイプの説明への繋がる確かな手ごたえを感じます。
2004.03.30
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「遺伝子スパイ事件、高裁が元研究員の身柄引き渡し認めず 」(Asahi.com 2004/03/29)http://www.asahi.com/national/update/0329/006.html「遺伝子スパイ事件:岡本被告を米に渡さず 東京高裁決定」(MainishiINTERACTIVE 2004/03/29)http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040329k0000e040011003c.html「遺伝子スパイ否定の決定に「評価」と「困惑」」(YOMIURI ON-LINE 2004/03/29)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040329ic07.htm◆ 遺伝子スパイ事件 ◆ (MainishiINTERACTIVE)http://www.mainichi.co.jp/news/kotoba/a/20030529_01.html【感想】この事件を通して日本の科学研究で自分の関わった研究の成果の帰属先、知的財産権に関する意識の曖昧さが指摘されている。営利企業では勿論、職務発明は会社に帰属し、特許の発明者としての権利の譲渡を余儀なくされ(通常数千円で)、その企業を退職した後にその研究を他の場所で継続する場合には、色々と制限が加えられる。知的探求を目的とする学術研究の場合は論文発表の後は公開が原則だが、大学の知的財産の産業化の動きの中で少々複雑になってきている。契約社会に馴染みの薄い日本の大学でMaterial transfer agreement (MTA)の一見杓子定規な法務文書を遵守する習慣を身に着けなければならない時代になってきたと思う。【関連用語】●Material Transfer Agreement; MTAhttp://www.avice.co.jp/sangaku/skwd0153.html●バイ・ドール法(1980 年アメリカ合衆国特許商標法修正条項)http://www.avice.co.jp/sangaku/skwd0025.html●Technology Licensing Organization; TLOhttp://www.avice.co.jp/sangaku/skwd0031.html●trade-related aspects of intellectual property rights; TRIPS協定http://www.avice.co.jp/sangaku/skwd0185.html
2004.03.29
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【 生分解性プラスチック 】(分類:基礎、応用、環境、資源)従来の石油製品としてのプラスチックは、非分解性であり自然環境に廃棄されると、自然環境中に蓄積され生態系を破壊するのに対して、生分解性プラスチックは自然環境中で微生物により分解され、最終的には炭酸ガスと水になり、再び糖質等になって自然環境下をリサイクルする。更に、焼却しても燃焼温度は石油プラスチックの約半分以下である。また、炭酸ガスの量も少ないし、有害化学物質の放出も防ぐことが出来る。【 分類 】現在の生分解性プラスチック大別して3種類とそれを複合した物からなる。 (1) 微生物系 バイオポリエステル、バイオセルロース、多糖類(プルラン、カードランなど)、ポリアミノ酸、ポリヒドロキシ酪酸(PHB) (2) 化学系ポリカプロラクトン(PCL),ポリグリコール酸、グリコイド、ポリ乳酸、ポリアミノ酸、ポリエチレンサクシネート(PBC)、酢酸セルロース、ポリセウテルアミド、ポリビニールアルコール、その他脂肪族ポリエステル系 (3) 天然高分子、セルロース、キトサン、リグニン、グルテン、デンプン、ポロサッカロイド、アルギン酸塩 【 利用例 】ポリ乳酸現在の主な原料、トウモロコシ粒1トンからグルコース750キログラム、乳酸750キログラム製造。トウモロコシを発酵させエタノールにすれば石油資源にかわるクリーンエネルギーにも。NTTドコモ、ソニー、富士通など、製品や梱包への使用を促進している。トヨタ自動車、インドネシアでサツマイモ栽培、ポリ乳酸生産計画。他の穀物や食品廃棄物からも乳酸発酵原料が製造できる。【 問題点 】生分解性プラスチックの流通量は総プラスチック量の0.1%にも満たない(日本、2001)。現在のところ石油プラスチックに比べて製造コストが高い(3倍以上)。トータルで環境への負荷を考慮した社会的コンセンサスが必要。生分解性プラスチック製品に優位な高付加価値市場の開拓が必要。【 応用 】医療用等、高付加価値製品ではすでに高い実績がある。縫合糸や骨接合ボルトなど医療材料、生体吸収性材料、生体内で薬物を除去するDDSのマトリックスとしても研究が進んできている。特に、ポリ-L-乳酸は人間の体内にも存在する乳酸としても知られている。【 参考 】http://www.e-pack.ne.jp/seibunkai/seibun_index.htmlhttp://www.asmo.shimonita.ne.jp/greenpla/02.htmlhttp://www.labs.fujitsu.com/gijutsu/plastic/http://www.bpsweb.net/http://www.gtr.co.jp/
2004.03.28
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「ネット記事の見出しに著作権なし」読売新聞が敗訴(朝日新聞 2004/03/24)http://www.asahi.com/national/update/0324/030.html【 感想 】立場上、知的所有権については細心の注意を払わなければならないので、ネット記事を引用していいものかと迷っていたところだったので、これで安心してネット記事見出しの引用ができます。本文を読むためにはそのサイトに行かなければならないのだし、サイトへのヒトを誘うためにも、見出しの掲載は自由にした方が良いと思います。【知的財産権関連の最近のニュース】●国立大特許料、研究者に手厚く配分(NIKKEI NET 2004/03/27)http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/index20040327AT2G2200C27032004.html●「知財知識は企業内の幅広い部門で必要」(日経BP 2004/03/26)http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/etc/briefing20040326.html●米国の知財政策は産業界が主導(日経BP 2004/03/26)http://chizai.nikkeibp.co.jp/chizai/gov/komiya20040326.html●特許権の効力はどこまで及ぶのか(NIKKEI NET 2004/03/26)http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_baba39●「知財本部は外に対する大学の一元的な窓口」を再確認(Nikkei BP BizTech 2004/03/20)http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/ntec/296931
2004.03.27
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「鳥インフルエンザウイルスを30分で検出できる試薬を開発」FujiSankei Business i. 2004/3/26http://www.business-i.jp/news/bio/art-20040325220508-JBBRUDASRJ.nwc【 解説 】●LAMP法栄研化学は常温PCR法、LAMP技術を開発しました。この方法はPCRの問題点である厳密な温度管理をおこなう高価な装置を必要とせず、簡易式のインキュベータで微量のDNAを検出できるため、緊急を且つ大量の検体処理を行なわなければならない感染症や食品衛生の簡易検査に最適な方法です。◇栄研化学 http://www.eiken.co.jp/●鳥インフルエンザウイルス鳥インフルエンザはウイルス表面にある「スパイク抗原」の種類、H#N#(#は数字)と言う風に表現されます。大きく15種類に分類されていて、人に感染して集団発症したのは、「H5型」と「H7型」と呼ばれる二つの特定遺伝子を持つウイルスに限られています。●抗インフルエンザウイルス薬Hは「ヘマグルティニン」というウイルスが細胞に感染する時に取り付く接着分子と、Nは「ノイラミニダーゼ」というウイルスが細胞の遺伝子制御機能をのっとり、ウイルスを複製した後に細胞からばら撒かれる段階で必要な酵素をあらわしています。鳥インフルエンザにも効くと言われている抗インフルエンザ薬「タミフル」の標的分子はこのノイラミニダーゼで、ハサミのような役割をもつこの酵素の「歯」の部分にピッタリとはまり込んで、ウイルスを作り出す酵素の作用を止める作用があります。●鳥インフルエンザに関する最近の記事[鳥インフルエンザ] 終息か再発か 今後どうなるの(毎日新聞)http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=714363●鶏インフルエンザについてhttp://homepage3.nifty.com/takakis2/ai.htm●鳥インフルエンザhttp://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/influenza/●インフルエンザQ&A:感染症情報センターhttp://idsc.nih.go.jp/others/topics/flu/QA040113.html●インシリコサイエンスのHP「鳥インフルエンザウイルスモデル画像」http://www.pd-fams.com/index_ja.html
2004.03.26
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blogについては昨年末、古都バイオで紹介してもらい、「なんか面白そう」と思っていました。ITの流行を牽引されている方々の注目なので、流行るとは思っていましたが、拡がりは速いようですね。なんか出来そうだなとは思っていたものの、今年に入って、イキナリ忙しい日々が続きそれっきりになっていました。インシリコのHPのアップデートをしたとき、何か面白いマーケ戦略が出来ないかな~と思い、BBSのお友達のぶんぶんさんなどに「専門外のヒト向けに発信するblogサイトを作って、リンクを張って呼び込めないかな」と相談してみたところ、乗ってもらえたので、開設してみました。今後とも忙しくて管理できるかどうか分からないものの、バイオに奇抜なネットワーク戦術を持ち込んでみたいので、本ページ外で個人的にネット実験を仕掛けてみたいと思います。
2004.03.25
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