丘菜摘のその日暮らし

丘菜摘のその日暮らし

PR

×

コメント新着

fuseaika @ Re[1]:タイムトラベル(06/22) うにうにときちゃんさん タイムトラベラ…
うにうにときちゃん @ Re:タイムトラベル(06/22) ウチの祖母も、最後はそういう感じでした……
いしざー @ Re[1]:すごい風でしたね(02/23) fuseaikaさん >今度のって,西行の書の…

プロフィール

fuseaika

fuseaika

カレンダー

フリーページ

2005年01月29日
XML
カテゴリ: ありふれた一日
雨が降ったり晴れたり、目まぐるしく天気が変わる一日だった。

通りかかったスーパーの前、スーツ姿でビジネスバッグを脇に挟んだ会社帰りらしい若い男性が、少し腰を屈めて、こちら側を向いて妙な顔をしている。唇を窄めたり、目を白黒させたり、あら今度は舌を出している。変な人だとちょっと気にしながら近づいて、店の前に積み上げられた商品の陰にベビーカーが隠れていたことに気づく。ああ、赤ちゃんをあやしているんだと安心する。

買い物の母親を待っているのだろう、父親と赤ちゃんが店の前で二人きりの世界にいる。父親は赤ちゃんが可愛くて仕方がないといった風情で周りの目など全く気にする様子もなく、赤ちゃんを喜ばせようと百面相を続けている。その間に見せる彼の満足そうな笑顔…陽射しの中でとても和やかで幸せそうだ。こちらもつい微笑んでしまう。それでも彼らは相変わらず二人きりの世界にいる。

脇を通り過ぎて、赤ちゃんの顔を覗こうと思って振り返ったら、真っ白で暖かそうなタオル包まれているその姿は、すぐに父親の背中が覆いかぶさるように遮って来て、彼の宝物はついに目にすることはできなかった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年01月29日 23時03分34秒
[ありふれた一日] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: