上野で琳派とフェルメール。ぺたぺた。

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Oct 23, 2008

テーマ：ちいさな旅～お散歩・日帰り・ちょっと１泊(42770)

カテゴリ：旅とおでかけ

友達と上野までおでかけ。都美術館フェルメール展と東京国立博物館の大琳派展を観てきました。

はんこいろいろ

実は、この友達と一緒に京都に行こうと計画していたんですが、よんどころない事情で中止に。日帰りならＯＫってことで急遽、上野に変更したのでした。京都もいいけど、上野もいいです。

上野といえば、美術館がたくさんあって、私などは学生時代によく行っていたので、上野という場所自体にはあまり新鮮味もなく、京都に比べたら地味だなぁと思っておりました。が、今回一緒に行ったＭちゃんはなんだかすごく楽しんでいました。特に国立博物館が楽しかったみたいです。私も、楽しかったんですけどね。

ひとつ難点は、上野公園の中って食事するところが少ないのです。美術館の中に大抵は軽食のレストランがあるのですが、ひとりで軽く食べるにはとてもよいのだけど、友人とがっつり豪華に食べたい場合は、、、、微妙に物足りない。味はともかく、食券買って食べたり、食べたそばからどんどんお皿を片付けられちゃうっていうのは、おでかけ先で優雅に食事っていう気分ではないのです。

旅行に行っても、観てきたところよりも食べた物のほうが記憶に残ってるっていうくらい、食べ歩きな私たち。

ホテルオークラガーデンテラス。ホテルオークラですよ。どんなゴージャスな食事なんだろうと意気込んで行ったんですが…、出てきたハンバーグはちんまり。がっくり。ちょっと期待はずれでした。写真撮る気も失せてしまいました…（でも隣の人の食べてたのはちょっとゴージャスだったらしいです）。いつも行く、東京駅近くの野の葡萄のランチビュッフェなら同じ値段で食べ放題なのになぁ。

国立博物館内のもうひとつのレストランはどうなんだろう…。ちなみに、都美術館のハヤシライスなんかは有名だった気がします。ひとりで行くと、ときどき食べます。これが一番間違いないかも。お昼時は並んでますけどね。

さて、肝心の展覧会。フェルメールも琳派もものすごい混んでました。人がいっぱいでそれだけで疲れます。フェルメールは世界中に現存している作品が30数点しかないという寡作の画家ですが、そのうち７点がやってきています。これ、作品の価値が分からなくても、とりあえず、観てきた、というだけで話の種になります。

面白かったのが、それぞれの作品の横に、大きな解説用のパネルがあって、作品自体よりもそのパネルのほうに人だかりができていたこと。みんな、作品、観ようよ…。

しかし、そのおかげで、作品のほうは、なんとか人混みをかき分けて近くでよく観ることができました。パネルバンザイ。

うちに帰って来てから気付いたのですが、我が家にもフェルメール作品があります。…私が高校生のときに予備校の課題で模写したもの。なんちゃってフェルメール。似ても似つきませんが。だから、なんとなく親近感が湧くのね～。そんなに好きな画家でもないのに、なぜ観たくなるのか不思議だったのですが、ちょっとナゾが解けました。でもこの作品を選んで模写してる時点で、なにか惹かれるものがあったんだろうなぁ。

展覧会全体としては、大琳派展のほうが面白かったです。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の風神雷神図屏風が一堂に会するというので期待していたのですが、俵屋宗達の作品は会期後半（10/28～）の展示だそうで、観られませんでした、残念。それでも充分楽しかったです。

最近、スタンプに惹かれていて、ついつい、買い集めてしまっています。国立博物館の地下のミュージアムショップで、以前から欲しかった「鳥獣戯画」のスタンプをついに購入。ついでに土偶のスタンプも。うーむ。かわいい…。大琳派展のグッズ売り場にあったスタンプもいくつか買っちゃいました。一筆箋とクリアファイルも。ああ…。

今回、大琳派展に出品されていて、美術の教科書でも見たことのある「八橋蒔絵螺鈿硯箱」なんてのも、いつもは常設展のほうにぽつねんと飾られていて、ゆっくり観られるのですよ。特別展ではみんなが群がって観てましたけどね…。

一階の教育普及スペース「みどりのライオン」という体験コーナーで、スタンプでオリジナルの着物の模様を作ってみようっていうのをやっていました。職員の方に誘われて、勢いよく「やります！」って参加。空いてたから…。

着物の形の紙に、スタンプぺたぺた押すだけです。無料です。紙の裏がハガキになっていて、できたものは持ち帰れます。意匠や文様のスタンプが4、50種類ありました。全部、オリジナルで特注なんだそうです。ときどき数が減ってるらしいです…。どこにでも悪い人はいるんですね。かわいいものも多いから、気持ちは分かるけど、持って帰っちゃダメ。

着物の他に、鏡もあるみたいです。丸い紙です。昔の、銅鏡とかのデザインを想定してるのかな。これも面白そうでした。虎とか鳳凰とかは、こっちのデザイン用だったみたいです。職員の方とお話ししていたら、文様の解説をしたプリントをいただきました。ラッキー。

この職員の方、もしかして学芸員さんだったのかな。だったらもっといろいろ聞けばよかった。と、あとで後悔。

それにしても、このコーナーにあったハンコ、かわいかったので欲しくなりました。今はネットでオリジナルの版下でハンコを作ってくれるところもあるから、そのうち自分でも作ってみようかなぁ。