ムームームムーのゲーム・ガジェットブログ

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2026/06/15
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カテゴリ: ゲームの話題


2026年6月5日、塩野義製薬から、小児期の注意欠如多動症(ADHD)を対象とした国内初のデジタル治療補助アプリ「ENDEAVORRIDE®(エンデバーライド)」が発売されました。お薬でも、生活環境の調整でもない、新しい第三の選択肢として、医療の現場に登場した話題のプロダクトです。今回はこの「ゲームで治療する」という新しい取り組みについて、わかりやすく紹介します。

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ENDEAVORRIDEとは?

エンデバーライドは、スマートフォンやタブレットを使って取り組むゲーム形式の医療機器プログラムです。「医療機器プログラム」というと堅い響きですが、実態は端末を傾けてキャラクターを操作しながら、画面に表示される対象をタップして反応する、いわゆる「二重課題(デュアルタスク)」ゲームです。


このゲームを開発したのは、デジタル治療分野で知られる米国のAkili社。塩野義製薬は、日本および台湾における独占的な開発・販売権をAkili社から取得し、日本語ローカライズ版として展開しています。なお、米国ではすでに2020年にFDA(食品医薬品局)の承認を受け、「EndeavorRx®」という製品名で販売されており、欧州でもCEマークを取得済みです。エンデバーライドはその知見をベースに、日本国内で実施された臨床試験のデータをもって承認された製品となります。


どんな仕組みで効果が期待されるの?

エンデバーライドの核となっているのは、Akili社が開発した「Selective Stimulus Management Engine(SSME™)」というコア技術です。これは、患者ごとに最適化された二重課題を行うことで、注意・抑制のコントロールに深く関わる脳の領域である前頭前野を刺激し、活性化させることを目指す仕組みです。


「特定の刺激に反応する」動作と「同時進行で行う操作」を組み合わせることで、繰り返しのトレーニングを通じて神経回路に働きかける、という発想です。ただし、こうした神経可塑性のメカニズムについては研究が現在も進められている段階であり、すべてが確立された理論というわけではない点も押さえておきたいポイントです。


使い方:1日25分、6週間が1サイクル

エンデバーライドの大きな特徴は、「だらだら遊び続けるゲーム」とは設計思想が異なる点です。具体的には、1日あたり約25分のプレイを6週間継続するのが1サイクルとされており、その後は4週間以上の休止期間を設けるという、メリハリのある運用が想定されています。





塩野義製薬が国内で実施した第3相臨床試験では、環境調整や心理社会的治療など通常の治療を受けている6〜17歳の小児ADHD患者164名を対象に、エンデバーライドの有効性と安全性が検証されました。


評価指標として用いられたのは、ADHDの重症度を測る代表的な尺度である「ADHD-RS-IV」の不注意スコアの変化量です。結果として、エンデバーライド群は通常治療群と比べて、治療開始6週時点で統計的に有意な改善(p<0.05)を示し、試験の主要な目的を達成しました。


副作用としては頭痛や吐き気、思うようにいかないときのいら立ちなどが報告されているものの、いずれも軽度なものとされています。一方で、スマートフォンやゲームへの依存については注意が必要とされており、あくまで医師の管理下での使用が前提となっています。


保険適用と価格

2026年6月からは公的医療保険の適用対象となっており、ゲーム形式の治療用アプリとして保険適用された製品は、厚生労働省によると国内初とのことです。価格は14,500円とされています

ただし、誰でもすぐにダウンロードして使える、という手軽さとは少し違います。処方を受けるには、施設・医師・患者それぞれに一定の要件を満たす必要があり、実際に処方が始まったのも医療機関を通じてのことでした。日本ADHD学会も「ENDEAVORRIDE適正使用指針」を策定するなど、適正な使用が広がるよう体制が整えられつつあります。


まとめ:薬でも環境調整でもない「第三の選択肢」

ADHDの治療は、患者さんやそのご家族によって治療に対する考え方やニーズがさまざまであり、それぞれに合った選択肢を用意することが重要だとされています。これまでの心理社会的治療や薬物治療に加えて、「ゲームに取り組むことで症状の改善を目指す」というデジタル治療補助アプリの選択肢が加わったことは、小児ADHD領域における多様なニーズへの対応として注目に値する出来事です。


不注意の症状が気になるお子さんをお持ちの方は、まずはかかりつけの医師に相談してみるのが良いでしょう。エンデバーライドが、新しい治療の選択肢の一つとして、どのように現場で活用されていくのか、今後の広がりにも注目していきたいところです。


※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスではありません。治療に関するご相談は、必ず医師にご確認ください。





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Last updated  2026/06/15 08:44:40 PM
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