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香山リカさんは、前回エントリーした著書 「なぜ日本人は劣化したか」 の中で、
「劣化した」と 病識
と、述べられています。
自分が、自分の子が、社会が劣化していると認めることは、自分の中の「不安」を認めることであり、それは重たい作業である
とも述べられています。
最近担任した4年生の話。学級会で、
「休み時間に長縄で遊んでいるのですが、みんな始末をしないので、同じ人ばかりが持って帰ることになるので、何とかして欲しい。」
と、議題があがりました。こんなつまらない議題で延々と話し合っていたので、どうなることかと放っておいたら、1時間も話し合って、結論が出ませんでした。くだらない 「まず、押し付け合いありき」 の議論です。
「ふーん、そんなに長縄が重いんだー。重い長縄を3階まで運ぶのは、 損なんだー 。大切な学級会の1時間を失うより、 損なんだー 。」
と、思わず、意地悪を言ってしまいました。
せっかく力を合わせてクラス連続記録に挑戦しているのに、それが、500グラムもないような長縄をたたんで教室まで持って帰ろうという気持ちに結びつきません。昔は、特にルールがなくともだれかれとなく、後始末をやろうとしましたし、それを見た誰かが、また、「ああ、たまには私もやらなくちゃ」と、お互いがいい影響を与え合っていました。
ドッジボールを持って帰るのも同様。「最後に触った人が教室に持って帰る」というルールを作っていると、チャイムがなった後もぶつけあい(押し付け合い)をしながら帰ります。校舎の入り口に目をやれば最後にぶつけられるのは弱い立場の子供だったりもします。
こんな劣化した王子・王女様たちに、 高価なクリスマスプレゼントなど、買い与える必要があるのだろうか?? と思ってしまいます。
香山さんは、著書のあとがきで、
自分のことを棚に上げ、「これも劣化した」「あれも劣化した」と世間や他人の短所や欠点をあげつらうような作業は気が重い
とも、述べておられます。
私も 敢えて クリスマスにこのような重苦しい記事を書くのは気が進みません(苦笑)。
それでも、私たちがまず、病識を持たない限り、何の処方も生まれて来ません。だから、まあ、苦笑いしながら、続けます。
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