
先日、「五木寛之ふたり塾」という広告が新聞に出ていて、
作家・五木寛之先生と膝をまじえて直接話を聞き、語り合う、画期的な少人数の集いです。第一回はご夫婦を募集します。
とあったので、ちょっと応募したかったのですが、「夫婦」について600字程度の作文というのが、あっ、無理・・・と、すぐにあきらめてしまいました。
地元の新聞で、コラムを担当したこともあり、文章を書くのは好きなのですが、仕事をやらなくなりそうなので、またの機会に・・・。
五木寛之先生の本に「ちいさな物みつけた」というのがあります。1993年ですからずいぶん前ですけど、父、秋山巌の木版画を載せて下さっています。
<美は少なきを尊しとせず>という見出しで、私なんか、今、読んでも涙が出てきてしまう事を書いて下さっているんですね。
・・・美の価値は多い少ないに関係がない。関係があるのは美術産業の業界においての話だ。美は少なきを尊しとしないところに魅力がある。
さて、このミミズクは秋山巌画伯の作品である。ぼくが新興俳句事件に題材をとった小説『さかしまに』を単行本にした時に、この絵を描いていただいた。
ミミズクはぼくの偏愛するところだが、この絵のミミズクは、どこか気むずかしいところが感じられて、見れば見るほど好きになってくる。はた目にはつきあいがよさそうで、実は人間嫌いというぼくの性格と合うところがあるのだろう。
以前、博多で食べもの屋に寄ったら、座敷の襖に秋山画伯の筆になる気分のいい絵が描かれていた。それを眺めていて、思わずうれしくなってしまった。美しいものは、美術館などでかしこまって拝観するより、こんなふうに気楽に手でさわったりできるほうがいい。平座で対することの出来る絵が、ぼくは好きだ。
最初に、北陸の 小松砂丘先生 のお話があるのですけど、父が、「何で木版画を始められたのですか?」と聞かれると、このように答えていました。
「版画なら、良いものを、沢山の人が手に出来るでしょ」 と。
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