秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の「まみだより」

秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の「まみだより」

2022.04.01
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秋山巌の小さな美術館  ギャラリーMami  の町田珠実です。


山頭火ふるさと館の館報に、企画展開催の感謝をこめて寄稿しました。




ほとんどの方がご覧になれないと思いますので、

原稿のまま載せておきます。




◆寄稿



はじめまして。
版画家 秋山巌の長女、町田珠実と申します。
このたびは、秋山巌生誕一〇〇年記念として
山頭火ふるさと館での企画展ありがとうございました。

父が、旅先で【草木塔】と出会ったのは一九七一年、
五十歳の時です。まだ小学生だった私は、山頭火に魅せられ
のめり込み、足跡を辿り版画に表現するために
取材旅行をしていた父を覚えていませんでした。

今回の企画展で、防府での秋山巌を知る事が出来、
とても嬉しく思うと同時に、山頭火さまが繋ぐ
ご縁の広がりと深遠さに感激致しました。

原画展での作品は、父が亡くなる二年前の二〇一二年
山頭火生誕一三〇年の時に寄贈したものが中心でした。

その時の、護国寺橋本隆通ご住職に宛てた手紙が展示されていて、
「ふり返ってみると、防府へもよくお邪魔して浴びるほど
痛飲した若い日々を思い出します。・・・」と書かれ、
「皆さんともお逢いしたいですが、よろしくお伝え下さいませ」
と結ばれていました。

当時、療養中の父から電話を貰い、父の代わりに
会場に駆けつけたのを思い出します。

・分け入っても分け入っても青い山
・やまのふかさはみな芽吹く
・この道しかない春の雪ふる

同じ句で、さまざまな構図の原画、
作品に合わせた山頭火さまの短冊など、
限られたスペースに、よく考えて工夫された
展示の様子は、山頭火ふるさと館の皆様の
山頭火愛をひしひしと感じました。

山頭火がライフワークとなった父は、
八歳の時に母を亡くしています。
十歳の時に母を亡くした山頭火と、より深く
通じる想いがあったのではないかと、
作品を通して感じます。

企画展にご来場下さった方々からも、
なかなか見ることが出来ない原画がとても興味深く
面白かったと、感想いただきました。

トークショーでご一緒した護国寺橋本ご住職に
秋山巌の山頭火シリーズが全国に広がるきっかけとなった
曹洞宗ポスター「生死の中の雪ふりしきる」の
実物を見せていただきました。



この作品は、岩手県遠野の雪山で、
吹雪の中あやうく遭難しそうになった時の
実体験がきっかけで創作されました。

山頭火句、一つ一つに向き合い創作された作品を
秋山巌生誕一〇〇年の昨年から、山頭火生誕一四〇年の
今年、山頭火ふるさと館にて展示・ご紹介出来ました事
心より感謝いたします。
ご来場下さった皆様、展示にご協力いただいた皆様、
ありがとうございました。







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最終更新日  2022.04.10 18:04:31
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