2012年夏休みニュージーランド遠征(3)
NZレポート(8)、ワイオタプ地熱公園の続き。
14:24、地獄のアップから。
こういう荒涼とした風景はずっと見ていてもなぜか全然飽きません。
Sulphur Cave、「硫黄の洞」という名前がついています。
おお、これはなんと美しい緑色。日本の地獄でもあまり見たことのない色。
「悪魔の浴槽」、いいネーミングです。
なんか吸いこまれていくようなエメラルドグリーン。自然の造形というのは本当に素晴らしいものです。
さて、ワイオタプを出発、オークランドまで200数10km、一気に帰ります。このあたりの道は制限速度100kmなので、時速ほぼ100kmで走り続けます。
ずっと北海道を走り続けているようなこんなドライブを4時間くらい。オークランドに近づいたところでものすごい雨に遭遇しましたが、無事にオークランドに戻ってきました。市内に入ってから迷うかと思いましたが、運よくほとんど問題なくホテルに帰着。カーナビを全然使わずに往復500km近く走りましたが、標識だけの案内でも意外となんとかなるものですね。クルマはホテルの契約の駐車場に一晩駐車し、あとはいつものスーパーで買い物。外国でのレンタカーデビューの記念すべき一日になりました。。
さて、ここからは現地4日目(8月16日)、翌日は朝の便で帰国なので、実質この日が最後の日。この日は夕方にクルマを返すことにしていたので、あまり遠くないこととNZといえば羊という条件で考え、オークランドの北方約60kmにある「Sheep World」という羊のヘアカットのショーがみられるところに行くことにしました。9:24、オークランドの湾にかかる橋を超え、北行きのモーターウェーへ。
運転2日目となるともうだいぶ慣れました。
途中のサービスエリア。そこにあった有料道路の支払機なのですが、このときはなんだかわかりませんでした。一部のハイウェイが有料になっていて(料金所はなし)、ここで現金化カード払いするか、ウェブ上で払う仕組み。私は車を返してからHertzの営業所のアドバイスに従い、ネットで後払いしました。無視すると高額な請求がNZ政府から来てしまうとか。
こちらは9:43、サービスエリアの風景。
クルマを返す時の満タン返しに備え、セルフのスタンドの使用方法を確認。基本的には日本と同じですね。立ち寄ったところは支払いは建物の中のカウンターで行うという形でしたが。一応、「レギュラー」=Unleadedなどの単語は覚えていきました。
10:21、Sheepworld到着。このあたりは基本的に牧場ばかりのところ。
Sheepworldとは反対方向の青空。
羊以外にアルパカとかヤギとかの毛もありました。
ヘアカットショーは11:00からなので、しばし牧場を散歩します。子羊です。
アルパカです。
ブタもいました。平日なのでほとんど客もおらず、とても静かな牧場。。
NZレポート(9)、Sheepworldの続き。ショーの開始まで牧場を散歩中。
呼んだら子ヤギが近づいてきました。
お、これはもしかして絶滅したモアでは?
と思いましたが、エミューでした。。
なんかいい雰囲気。。
牧場の脇には森林が。ここは大したひろさではないですが、NZには太古からの巨木が群生している森を歩くツアーなども多数設定されています。
森にはこのようにいろいろな鳥がいるそうです。
しばしの森林浴。。
再び牧場に戻って来ました。
エントランスとショーをやる建物はあそこ。
ポニーですね。
やはり顔は長いですね。
再び子羊がいるところに来ました。
なごみますねえ。でもNZでよく食べるのもこの子羊(ラム)。
道路をはさんで反対側の山にも放牧されている動物が見えます。
さあ、定刻より少し早く10:56、ショーが始まります。ここでは11時と14時だったか1日に2回ショーがあります。平日だったので、観客は日本人女性3人のグループにその通訳ガイドを兼ねた日本人男性1名、それと恐らくドイツ人とみられる4人家族、そして私というごく少数。なので、純粋英語ネイティブの観客が一人もいない状況。牧場のおじさんは色々興味深い話をしてくれましたが、NZアクセントも入り混じり、今ひとつ話が理解できませんでした。。ちなみに、今回言語マニアとしては初めて聴くNZ英語の発音に興味津々でした。一番印象的なのは「ten」が「tin」のように発音されるように、eがiになること。
まずはシープドッグによる羊の群れの追い込みから。遠くにいる羊の群れに合図ひとつで犬が突進、こちらの方に向かって羊を追ってきます。
だんだん近づいてきました。
おお、あっという間に近くに。
柵の手前まで来ました。
牧場のおじさんがこのように羊を柵の中に入れます。
羊たちも毎日これをやっているのでしょうから、慣れているはずですが。。
それなのに、なんだか羊の顔には不安な表情が。。
こんなふうにすぐ近くの柵に追い詰められたり。。羊ってとても従順ですねえ。。
NZレポート(10)、Sheepworldでの羊ショーの続き。
相変わらず従順な羊たち。
不安そうな表情。シープドックのいる方向を見つめています。
毎日ああやって追いつめられると思うと、ストレスはたまらないのでしょうか。逆に追いつめられるのが嬉しいのかも。。
さて、ここからは屋内に戻って羊の仕分けから。
毛を刈る前に、群れをグループ分けする目的。観客がおじさんの指示に従って、頭を青と赤に染められているのを目印に、扉を素早く動かして選別しているところ。
さあ、これからヘアカットが開始。
羊はおとなしいものです。ほとんど暴れずじっと刈り取られるのを待っています。おじさんの説明によれば、羊の体から油が出るので、素早くやらないといけないそうです。あと、刈る体の部分の順番も決まっているとのこと。
あっという間にここまで駆られました。
ここからは観衆が壇上に促されて、ヘアカットの実体験。力士の断髪式のように、一人ずつバリカンを入れます。私もやらせてもらいました。
そして、羊毛は一人ずつお土産に。
最後はこんな感じで丸裸状態。
羊もぐったり。
そして、最後におもむろに哺乳瓶が配られました。一瞬、羊の乳を飲めということかと思いましたが。。
子羊が観衆の数だけ乱入。ものすごい食い付きで、あっという間に飲み干されてしまいました。シープワールドのショー、1時間強たっぷり楽しませていただきました。このあとは最後の訪問地、オークランド市内から西側の郊外にあるリハ(Liha)という風光明美な海岸へ。
途中若干道に迷いましたが、13:35.山道を登ってしばらく行くと、眼前に素晴らしい景色が。
クルマを停めて地球の丸さを感じます。この海は西の方向、オーストラリアがある方向になるかと思います。
真ん中の大きな岩は、Lion Rockというそうです。このあと海岸へ下りて行きます。。
夏休みNZレポート(11)完結編です。オークランド郊外、リハの美しい海岸から。
13:57、オーストラリアとNZの間の海、タスマン海を臨む方向。
山道を下って海岸へ。
あの大きな岩はライオン・ロックというそうです。
今は冬なので、砂浜にはほとんど人がいません。。
このあたりはこのような綺麗な海岸線が続くところが多いです。NZ北島の突端部の長い半島に続く海岸は「90マイルビーチ」といって、九十九里浜みたいなところがあり、バスで砂浜を快走するツアーもあったりします。
いつまでも眺めていたい景色です。。
再びライオンロック。
背後はこんな感じの瀟洒な家々。
そろそろ市内に戻らない時間になってきたので、14:11、リハの海岸を出発。その後、オークランド市内~ホテル~ガソリンスタンドで満タン~レンタカー屋という経路で、16時少し前にクルマを返し、無事2日間のNZドライブ終了。初めての海外ドライブでしたが、合計約600kmくらい、NZのいろいろな部分が垣間見えましたし、運転そのものも快適・安全でとても楽しかったです。
その後かなり遅めの昼飯ということで、16:39ほぼ毎日お世話になったBritomart駅そばのモールの寿司屋でジャンボ稲荷。今回唯一の問題は、ホテルは自炊可能だったり、運転で移動が多かったこともあり、食事はかなり貧弱。。
駅前には中国語が大きく書かれたバスが。ちなみにこの赤色のバスは市内主要部を回る無料のバス。
実質オークランド最後の日なので、駅周辺を少し散策。16:52、これは初日に行ったフェリー乗り場。
16:54、これも初日に行った対岸のデボンポート方向。次回は外海の島に行ってみたいものです。
夜、一回くらいはNZらしい食事をしようと思い、18:39スカイタワーの麓にやってきました。
上の方が七色に変わります。
ここはメインストリートのQueen Street。
スカイタワー近くのカフェに入り、19:11最後の晩餐にまずは地元のビールから。
メインディッシュはラムチョップ。子羊の肉です。シープワールドの子羊を思い出してしまいますが、これはこれで美味しかったです。実質最終日はこれで終了。
最終日8月17日。フライトが朝8時40分だったので、万全を期して5時起き。買ってあったイチゴで5:18朝食。
ホテルから空港まではタクシーで45分くらい。運ちゃんはインド系の話好きのおっさん。「NZはとてもいい国だろう」と何度も自慢していたのが印象的。彼はオーストラリアの鉱山で働いたあとのNZに移民してきたようでした。そんな話をしながら6:10オークランド空港に到着。
空港では羊を見たり、
キウイを見たり、
モクを吸ったりしながら、しばし最後のNZでの時間を過ごしました。
7:47、まもなく搭乗。この後11時間くらいのフライトを経て、成田には17時ごろ到着。ニュージーランド、なかなかいいところでした。オークランドは程よい大きさの大都市で冬なのに気候も穏やか。老後に住んでみたいと思わせるようなところでもありました。この3年、夏休みは涼しくて温泉のあるところで穏やかに過ごすというコンセプトで来ましたが、どこもヒット。さて来年はどこに行ったらいいでしょうか。。